たぱぞうの米国株投資

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投資信託の売却の順序と考え方

良い投資をしていると利益が積みあがってくる

 長期投資だと売買をほとんどしません。買ってそのまま、それこそ数年、数十年持ち続けることになります。私の持ち株も古いものが多いです。おそらく今後も持ち続け、10年20年と年月を重ねていくのでしょう。

 

 私の場合はベーシックインカムとしての役割を株式に期待しています。そのため、配当がない株は買っていません。ただ、資産を増やしたい、資産総額にこだわりたいという場合はAmazon株などは外せない存在になるのでしょう。

 

 リーマンショック以後の市場が好調なために、含み益を抱えたかたも多くいられることでしょう。今回は多くの投信が含み益を抱えており、現金を手元に用意するためにどうしようか、という嬉しい悩みを持つ方からご質問を頂いています。

売却する投資信託の決め方は?

 こんにちは。こんにちは。いつもためになる記事を楽しく拝見しています。


 現在、売却する投信の決め方について迷っておりまして、何かアドバイスを頂けたらと思いお聞きします。


 現金を用意する必要があり、総額930万円ほど保有している投信のうち、300万円ほどを夏までに売却する予定です。

 

 信託報酬の低いものが出る度に積立内容を変更してきたので、保有している投信の種類が増えてしまいました。以前積み立てていたものは利益も大きく信託報酬も高いものが多く、最近積み立て始めたものは利益もそれほどではなく信託報酬も低くなっています。


 利益が大きいものからとか、信託報酬の高いものからとか、株式債権・先進国新興国等を考慮するとか、考えてみましたがよくわかりません。何か考える基準はありますか?お教えいただければ幸いです。


 見辛いですが以下に保有投信の一覧を載せておきます。

 

 投信名のあとに、時価評価額・評価損益・評価損益率・信託報酬・保有のみか積立中か、を記載しています。

 

  • ステート・ストリート外国株式 195万  92万  89.40% 1.03% 保有中
  • SMTAMダウ・ジョーンズ    35万  10万  42.80% 0.75% 保有中
  • PRU海外債券         121万  26万  28.30% 0.70% 保有中
  • SMT 新興国株式        121万  39万 48.30% 0.65% 保有中
  • SMT グローバル株式        31万     6.8万  27.20% 0.54% 保有中
  • ニッセイTOPIX         89万  43万   96.40% 0.54% 保有中
  • たわら 新興国株式                         97万  9.2万  12.73% 0.53% 積立中
  • EXE-i 新興国株式ファンド    38万   10万   37.95% 0.38% 保有中
  • ニッセイ グローバルリート    41万    2万     5.93% 0.29% 積立中
  • たわら 先進国株式          6.1万   1.1万   22.64% 0.24% 保有中
  • iFree 外国株式            19万      3万   19.02% 0.21% 保有中
  • ニッセイ 外国株式         102万    11万    13.65% 0.20% 積立中
  • iFree 外国債券        10.6万    0.6万     6.86%  0.19% 保有中
  • ニッセイ 外国債券                         21万  0.5万      2.58% 0.18% 積立中


以上です。よろしくお願い致します。

投資信託の売却の基本的な考え方

 確かにこれだけ多いと管理するのに骨が折れますね。個別の売買に関することは少々差し出がましいので、一般論としてお答えしておきたいと思います。まず、利益に着目すると投資行動に迷いが出ます。特に個別株はそうです。

 

 ただ、今回のケースは殆どが投資信託であり、ベンチマークとする指数が重複するものが複数あります。つまり、この重複を消していくというのが基本的な考え方になります。ベンチマークの重複は分散投資にならないからです。結局、同じものを買っていることになります。

 

 また、先進国株式・先進国債券・日本株・日本債券・新興国株式・新興国債券というバランスで見るのも大事です。私はこうなってくるとVT一本で管理も楽で良いのではないかと思いますが、まあ置いておきましょう。

 

 おそらくこういうセルフでのバランスファンドを目指していられると思うので、この6資産のバランスに配慮しながら売却する投信を決めれば良いですね。

 

 次にベンチマークやカテゴリが重複している中で、信託報酬が高いものを売却します。今の含み損益を見ると迷うのですが、将来的に心理的にも足かせになってきます。ベンチマークが同じならば、高信託報酬だとリターンを確実に侵食してくるからです。

 

 また、この場合はありませんが、損失が出ているものがあれば、損益通算の対象になりますので大事な要素になります。

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 商品を絞って買わないと、結局手間と考える時間がかかってきますので、良い投信を最初から買うということが大事ですね。ただ、この数年で急激に投資信託事情も変わりましたから、難しかったと思います。

 

 売却を優先するものをまとめます。

  1. ベンチマークの重複など役割の同じもの
  2. 信託報酬の高いもの
  3. 損益通算上損だしできるもの

 こういうことになります。売却後のポートフォリオが、自分の理想の分散比率になっていれば良いわけですね。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

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