遺産相続でセミリタイアできる資産を得た話
遺産相続でセミリタイアできる資産を得たという話が昨今ちらほらありますね。評価額と実売の価格差を生かした相続や、法人の器を生かした相続など、様々聞きます。相続とは違いますが、二世帯住宅なども見直されていると言います。
いずれにしても、今の現役世代よりも上の世代のほうがはるかに経済的に恵まれた時代を過ごしてきました。今ある富を、正しく次の世代に継承していくという発想は大切です。
「子どもたちのお世話をしない代わりに、老後は誰のお世話にもならない。自分たちのお金は自分たちで使いきる」という発想はすでに過去のものになりつつあります。
そういう意味では、正しい富の継承を念頭に置いた相続術というのは、富裕層にとっては必須の知識と言って良いでしょう。
さて、今回は遺産相続で大きめの資産を得たという方から、ご質問を頂戴しています。
2億円を超える遺産相続を受けました
はじめてお問い合わせさせて頂きます。
ブログは以前から拝読して大変勉強になっており、それがきっかけで現在米国ETFの積み立て投資を始め現在も継続しております。
この度、現金9000万、現物株1500万 Jリート投信(三菱Jリートオープン3ヶ月決算型)7500万、新宿区のマンション1室(築42年のSRC、3LDK)の遺産相続をうけました。
自分の元々の資産は預貯金1300万、インカム資産400万、米国ETF180万(BND4、VTI1、VYM1で月30万円ずつ投資中です。)、つみたてNISA 楽天VTI 月3.3万円実施中。
現在の我が家のスペックは次のとおりです。
- 私:38歳、会社員 年収600万円
- 妻:40歳、専業主婦 年収0円
- 子供:4歳と1歳半の2人
- 持ち家あり 住宅ローン残金500万円(後6年で返済完)
- ※関東甲信越地方在住。
- 年間の支出は住宅ローン除き300万円程度です。
正直仕事の責任と残業が日々重く、体調もすぐれないことが多いです。不謹慎かもしれませんが、年収100万円程度目標にセミリタイアし自営やバイト等で細々となどと考えています。
子供の進学先も将来公立校と考えています。(そもそも私立は数校しかないので)
そこでたぱぞう様にお伺いしたいのは、今後現株、特に投信は適宜売却していき、リセッションがあればまた投資に回したいと考えていますが、新宿区のマンションについてです。
リフォームして賃貸とするか、現在は不動産価格も上がってきているようですしコストをかけずに売ってETFの投資やハードアセット投資に回すかという点です。
定期的なキャッシュフローを考えれば賃貸とすべきと思いますが、賃貸については全くの素人なのでリフォーム費用、管理会社はどこにする、家賃の相場、遠方でも賃貸は可能なのか等々アドバイス頂ければと思います。
特に記事化前提ではなかったのですが、長文になってしまいました。どうぞよろしくお願い致します。
遺産相続をきっかけに、自分のステージを一気に上げる
非常に手堅い運用をされていますね。遺産相続した資産が巨額だけに、その手堅さが光ります。相続した内容を整理すると、このようになりますね。
- 現金9000万
- 現物株1500万
- Jリート投信(三菱Jリートオープン3ヶ月決算型)7500万
- 新宿区のマンション1室(築42年のSRC、3LDK)
ざっくり2億円超ということです。ご自分の資産が以下の通りですね。
- 預貯金1300万
- インカム資産400万
- 米国ETF180万(BND4、VTI1、VYM1)
ズバリ言って、セミリタイアが可能な金額です。保守的に3%の運用をしても、ざっくり年収600万円です。とにかく元本を減らさない投資を心がけていくということになるでしょう。
ただ、Jリート投信の比率やインカム資産などは今後ポジションを調整していく必要があるでしょう。やや偏りがあります。
なかでも、新宿のSRCマンションは面白い存在ですね。これを機に、不動産を少々増やし、法人化しつつ管理していくという道もあります。完全にペーパーアセットで楽に管理していくのか、それとも事業化して生活の幅を広げていくのかというところです。
いずれにしても、現状のようなサラリーマン生活独特の責任や残業とは無縁です。いや、セミリタイアからの法人経営はストレスフリーでやりがいもあるため、展開によっては残業はあるかもしれませんね。個人的にはセミリタイアする方の資産管理法人化というのはお勧めするところです。
法人経営を視野に入れた運用に関しては、別途メールした通りです。ゴールはもうすぐですから、下手を踏まない投資をしていきましょう。
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保険は大事です。私も入っています。しかし、資産形成するためのものではありません。