たぱぞうの米国株投資

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リスク許容度と投資の内容は、何を目標とするかで変わる

リスク許容度が大きければ大きいほどリターンが増えるというフェーズ

 投資をしていると、暴騰、暴落というのはつきものです。といいつつ、どのような状況でも私は割と楽観しています。理由は大変シンプルで、政治と行政の動きがリーマンショック以後は全く違うからです。

 

 かつての世界恐慌では経済不安からくる失業が貧困を生みました。富める者は富の囲い込みを行い、さらなる貧困は憎しみを生み、テロや戦争を引き起こしました。

 

 その反省があり、第二次世界戦後の今の体制の基本ができています。日本でいうならば、個人所得の累進性というのは、ある意味では歴史の産物といって良いでしょう。

 

 ITバブルからリーマン前夜の金融バブルは、適切な政治の介入が経済の安定化に不可欠であることを教えてくれました。2010年以後の経済と政治の関係は、それらの経験に基づくものといって良いでしょう。過去に現在を見ることができるのですね。それを証明したのがコロナショックでしたね。

リスク許容度が大きければ大きいほど損失が拡大するというフェーズ

 ところで、市場が不安定な時期というのは、自分のリスク許容度を考える好機なのです。

 

 例えば1億円あったとします。

  • 1億円株式:現金は0円
  • 5000万円株式:現金5000万円
  • 3000万円株式:現金7000万円

 今回の下落はもっと大きかったですが、分かりやすいので30%ドローダウンで計算しましょう。

  • 1億円の株式は7000万円に→7000万円
  • 3500万円株式:現金5000万円→8500万円
  • 2100万円株式:現金7000万円→9100万円

 それぞれ、3000万円、1500万円、900万円の損失に耐えられるかということになります。

 

 これが、総資産が1000万円ならば株式100%でも300万円の損失です。小さくはないですが、働けば取り戻せる金額ですね。

 

 総資産1億円で損失が3000万円だと、サラリーマンだと少々回復に時間がかかる金額です。資産が大きくなるほど分散を意識したくなるのは、簡単ですがこういうことです。

セミリタイアをしたいのか、老後資金を作りたいのか

 セミリタイアをしたいのか、老後資金を作りたいのか。これもリスクの取り方はがらりと変わります。限られた給与でセミリタイアを企図するならば、ある程度のリスクを取らざるを得ません。

 

 例えば、1000万円の資産で300万円しかリスク資産がないとします。そういう状況でセミリタイア資金を作るのは無理です。もっとリスクを取り、ボラタイルな世界に資産をさらす必要があります。

 

 しかし、今後20年、あるいは30年働く中で、積み立て投資をしながら2000万円の老後資金を作るなら可能でしょう。

 

 リスクに資産を晒す必要がない人は、事業をしていたり、高属性のご夫婦だったり、そもそものインカムが大きい人です。インカムが大きければ、貯金という最もリスクの少ない資産でも、それなりに大きく資産形成ができます。

割安な時にリスクを取り、割高な時にリスクを下げる

 市場が下がるときには株はだいたいにおいて割安になります。市場が上がるときには株は割高になります。2010年以後の相場は、ギリシアショックやチャイナショック、2018年末、2022年を除いてだいたい割高に推移していました。

 

 割安な時にリスクをとり、割高な時にリスクを下げる投資ができれば効率的です。いわゆるリバランスがそれになります。例えば、6:4ポートフォリオなどは典型です。株価が高くなれば債券に置き換え、株価が安くなれば債券売りとなるわけです。比率が決まっているからできることです。

 

 いずれにしても、どんな不況が来たとしても株式市場は再び力を取り戻すのです。過度な悲観に傾くことなく、ルールに基づいて売買をしていけばよいのです。

リスク許容度に応じた投資を心がける

リスク許容度に応じた投資を心がける

 コロナショックは、私たちの働き方を変えました。しかし、この高度に発達した資本主義社会が揺らぐことはありませんでした。今は時代が全く違う、政治行政が全く違うのですね。

 

 どのような時も根も葉もないデマや噂に惑わされず、淡々と積み立て、行動していけばよいのですね。

 

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