法人持ちになると投資の目線が変わる
法人持ちになると投資の目線が変わります。実物投資でリスクが取れるようになるからです。購入したものによっては経費で処理ができますし、減価償却で利益を圧縮していくこともできます。
そういうメリットから、資金を次なる投資へと向けることができるわけです。個人での収入と法人での収入、2つの財布の使い分けというのが変わってくる大きな理由です。
ペーパーアセットで資産を増やしつつ、実物投資の目線も持っておくとよいということですね。さて、今回は法人経営者のフリーランサーさんからご質問を頂いています。
投資の次の一手は株か、太陽光か、不動産か
たぱぞうさん
いつもブログを楽しみに見ています。
今後の投資方法についてご相談があります。
簡単なプロフィールです。
- フリーランス
- 30代前半
- 既婚、賃貸、子なし
資産
- 法人:4000万円
- 個人:2000万円
- 年間売上:3000万円
最近の暴落の影響を受けてしまい250万円ほど損切りしました。強気相場がずっと続かないことを実感し、安全な投資に切り替えたいと思っています。
投資信託で楽天VTを毎月5万円、NISAでVYMを毎月10万円定期購入しています。法人で太陽光発電2500万円(年間300万円発電)を現金一括で去年購入しました。売電収入も順調で減価償却などの費用計上も出来ています。
太陽光発電は株のように一喜一憂することなく日々を暮らせているのが強みだと感じています。もう1基購入してしまうのも手だと思いますが、太陽光発電に振りすぎるのもよくないと思っています。
今後の再生エネルギーに対する規制も心配です。今回の失敗を踏まえて、
- 株でなく太陽光発電をローンでもう1基購入する
- 投資信託を増やして時間を分散させる
- 強気相場がそろそろ終わるのを待って今は投資をしない
という案が思い浮かびました。私自身なぜ投資をするのか明確でなくなんとなく儲かりそうだから投資しているフシがあります。事業でしっかり利益が出ているので投資をしなくても問題ないはずです。
今回欲をかいたことでお金を失っています。投資をする上で気持ちをコントロールするのが一番難しいと感じており機械的に投資するのが難しいです。友人や知人に相談しようにも同じぐらいの資産で法人化していて太陽光発電もされている方がおりません。
どのように今後の投資をした方がいいのかアドバイスを頂けないでしょうか。よろしくおねがいします。
非常に悩ましく奥深い課題
お持ちの太陽光は低圧ギリギリ、過積載モリモリ案件ですね。良さを実感されていますね。
一方株式は相場が動いていますので、慣れない方には少々辛い日々が続いています。長期で見れば全く問題ないですが、目の前の損失に心を痛めるのは当然と思います。
さて、投資ですが概論的にお話します。結論的には太陽光が良いと思います。ただし、1基目のように現金で買うのではなく、ローンで買うことをオススメします。そうすれば、キャッシュの目減りが抑えられますので集中投資になりません。
とはいえ、ご存知とは思いますが物件がほとんど出回らないですね。枯渇状態ともいえます。1基目ぐらいに安定した良い物件があればという前提でお話をしています。やはり、1年前にお伝えした通り、ほとんど閉じられつつある市場です。
イレギュラーですが、実物投資の仲間として不動産も面白いでしょう。法人のメーンバンクとの関係が良ければ、融資も引きやすいですし、いろいろ相談にも乗ってくれることでしょう。定期の積み立てなどが生きてきます。融資が絞られてきていますから、物件の価格もある程度は落ち着いてきています。
ただし、不動産も殆どの都市において客付けが大変難しくなっていますから、無理は禁物です。出口のあるもの、最悪建売でも売れるような土地が条件になります。この場合、メンターがいるとより良いでしょう。
投資信託や株ですが、これからしばらくは変動が続きます。しかし、買う時期を分散させれば、いつか報われます。弊ブログでオススメしているような固い投資信託、あるいはETFをコツコツと投資していくことが大事です。
いずれにせよ、相場が変動しているのはプラスに捉えればよいのです。「そんなに急がなくても大丈夫」というメッセージとして捉え、上記のようなアセットへの投資を検討し、研究し続ければよいですね。
今は、太陽光以外は全て焦って一括投資するような局面ではありませんね。太陽光だけは賞味期限があります。いずれにせよ、じっくり相場に取り組んでいくことだと思いますよ。そうすれば、豊かなキャッシュが威力を発揮することでしょう。ご質問ありがとうございました。
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こちらはソーシャルレンディングの記事です。雑所得の申告免除、20万円の枠内ならばインカムとして面白いかもというのが趣旨です。いずれにせよ、アンテナ高く色々なジャンルを知っておくと良いですね。
長期で見れば、こういった調整は必要ですし、いい意味での冷やし玉だと思います。
こちらは5000万円での投資ということです。投資先はペーパーアセットに限定しています。1年半前この当時より、今の状況のほうが難しいですね。