11年に及ぶ長期上昇相場の米国株
米国株は2022年に入り、久々に本格的な調整入りをしています。
もっとも、2010年代からすでにポジションを持っている人は、ほとんど全員がまだ全株利が乗っている状態なのでしょう。これがプラスサムゲームの真髄です。結局、勝っている市場に乗るというのはそういうことなのです。
とはいえ、年始に一括で買った場合などは今年は少々辛抱の時間が続いていますね。
人の行く裏に道あり 花の山
人とは違うことをしたほうが、旨味があるとする投資の格言です。みんなが上昇相場で、株を買っているような相場だとするならば、どうなのでしょうか。S&P500のPEレシオも20倍どころか30倍近い水準が続いています。
多くの人は「おそらく、(あるいは)絶対に上がるだろう」という希望的な観測を抱いて買い参入します。最初から負けることを考えて投資する人は多くありません。今のような上昇相場の時は提灯がついたり、未経験者の参入があったりします。
そのため、そういう楽観的な見通しを持って買っている人が増えていることが予想されます。しかし、現実には株の名人でさえも負けることがあります。プロが必ずしもいつも勝つわけではないということです。
こうしたことを踏まえて、ご質問を紹介します。
事業売却に伴う5000万円をどのように投資にまわすべきか。
たばぞう様
いつも拝見しております。今回はじめて質問させていただきます。
現在、事業などの売却益等で直近2,3年で使う可能性がある額を多めに除いても、少なくとも10年以上は使う予定のない預金が5000万以上あります。
この現金を投資に回したいのですが、今のタイミングで大きな金額を一気に入れるのも怖い面があり、どうすればいいかと悩んでおります。
3%程度のリターンを目指し、2,3年かけて数十万円ずつバランス型ファンドなどに積み立てていくこともできるのですが、何が正解なのかわからずにいます。
投資の上で正解などないのは承知の上ですが、たばぞう様であれば、どのタイミングで何にどの程度の量をどのくらいの期間をかけて投資されますでしょうか。
ブログで取り上げていただいても構いませんので、アドバイス頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。
バランス型ファンドを選択するのは間違いではない、が。
バランス型ファンドを選択するのは間違いではありません。リスクヘッジという意味では、適切な選択になりうると言ってよいでしょう。
初心者向きという意味ではバランスファンドには魅力があるのでしょうが、やはり私は米国ETFや東証上場ETF、投資信託を柱に組み立てるのが王道だと思います。
米国株をどのように買い入れていくのか。
5000万円ですから、保守的にいくならば1年あたりざっくりと1000万程度投入していくのが良いかと思います。3~5年あれば十分な分散、研究期間、経験の積み重ねができるからです。
だいたい1か月につき80万円程度です。少ないと思われるかもしれません。この間、ブログを巡回したり、書籍に目を通すうちに知識と経験が追い付いてきます。この知識と経験が備わるまではあまり派手に相場に張らないほうがよいです。
ただし、投資を実践しないと本気の学習になりません。だから、決められた額で投資していくのです。
十分な知識と経験を得て、相場の環境が魅力的に思えるならば投資のスピードを速めても良いでしょう。いろいろなチャートや記事を読むと「自分も早く追い付かなくては!」と焦りがちですが、ゆっくり投資しながら学習をしていくのですね。
「早く投資をしないと」という気持ちになりがちです。焦る気持ちを抑えつつ、じっくりじっくり取り組んでいくことですね。これが50万、500万だと一括でも問題ないですが、5000万は一撃で動く金額が大きいですからね。
関連記事です。
SBI証券は各国海外株へのアクセスが可能な証券会社の一つです。ネット証券ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券が海外株投資の御三家といってよいでしょう。
集中投資と分散投資は、永遠のテーマですね。慣れていない人は、分散投資で大きな資産額変動に備えたほうがいいですね。投資歴が長くなると、一日の変動は大使的にならなくなります。
技術的に進んだ国ランキングです。