たぱぞうの米国株投資

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安全資産とリスク資産のバランスをどう考えるか

安全資産とは何か

 安全資産とは、リスクが低いとされる資産のことです。言い換えると、市場の変動や経済的な不確実性に対して比較的安定した価値を持つ資産ということです。

 

 一般的に、安全資産は経済的な危機や不況時にも価値を保つ傾向があります。代表的な安全資産には以下のものがあります。

 

国債:特に先進国の国債は、安全資産の代表格です。国の信用力に支えられており、デフォルトリスクが低いとされています。米国の国債(U.S. Treasury Bonds)は特に信頼性が高いと見なされています。

 

金(ゴールド):金は長い歴史を通じて価値を保ち続けているため、安全資産とされています。インフレーションや通貨の価値下落に対するヘッジ手段としても利用されます。

 

現金および預金:銀行預金や現金は、安全資産と見なされます。元本が保証され、すぐに引き出せる流動性も高いです。ただし、よく知られる通りインフレ時には価値が目減りするリスクがあります。具体例は後述します。

 

高格付けの社債:信用力の高い企業が発行する社債も比較的安全とされています。特に投資適格(インベストメントグレード)とされる格付けを持つ社債がこれに該当します。

 

スイスフラン(CHF)や日本円(JPY):通貨の中でも、スイスフランや日本円は、安全資産として知られてきました。経済的に安定しており、通貨の信頼性が高いとされてきた歴史があります。ただし、昨今の為替相場を見て分かるとおり、その評価は永遠ではなく、流動的です。

 

 さて、これらを踏まえてご質問を紹介します。

安全資産をポートフォリオにどれぐらい組み込むべきか

 初めまして。投資を始めた5年ほど前頃から、たぱぞう様のブログをずっと拝見しておりました。

 

 厚かましいお願いではございますが、ここ最近の情勢および個人的な収入事情に伴い投資方針に悩んでおります。宜しければアドバイスなどいただけると幸甚です。


■属性
夫(私):41歳 年収1200万
妻:36歳 年収550万 
娘:17歳 私立高校生

 

 私の年収は、会社がつぶれない限りは恐らくあと20年弱横ばいか、上がるかのいずれかだと仮定ください。


■資産
現金1000万弱(うち、学費500万円)
投信1200万
住宅ローン4400万(15万弱/月、賞与払いなし)


■ご相談

 五年ほど前から、私と妻名義でそれぞれつみたてNISAを満額積み立てておりました。

 今年に入り、新NISAの積立に、私名義で10万円、妻名義で5万円を積立ており、全てemaxisslimのS&P500に投資しています。


 また、私の企業型確定拠出型年金として月43000円、こちらもS&P500に投資しています(DCは今年からはじまったのでまだ始めて間もないです。これまでは確定給付年金でした)


以上を踏まえてご相談です。

 

 金融資産は全てS&P500というリスク資産に投資していますので、余剰金はいままで現金で保有をしておりました。デフレ下の日本においては現金で持っていても大きく目減りすることもなかったためです。


 ですが、時代は動きつつあります。今後、日本でも当たり前のようにインフレが進んでいくことが予想される中、いたずらに現金資産を増やしていくことに些か躊躇しております。

 

 そこで、所謂「安定資産」というものをどのように考えればよいか、たぱぞう様のお考えをお聞かせ願えないでしょうか。

安全資産とリスク資産のバランスをどう考えるか

安全資産とリスク資産のバランスをどう考えるか

 というのも、ここ最近世帯年収が激増したため、上記の投資をした上でもなお年間で100万~150万ほどの余剰金が発生しています。(子どもの学費やそこそこの余暇にも使った上の、純然たる余剰金です)

 

 これくらいでしたら現金を積み上げていくのも悪くはないのか(定期預金等の元本保証型含め)、あるいは債券等の比較的低リスクなものも考えた方がよいのか、、、。

 

ご多用のところ恐縮ですが、よろしくお願い致します。

安全資産とリスク資産の割合に対する2つの考え方

 安全資産とリスク資産の割合には二つの考え方があります。


 1つは、昔からある考え方でポートフォリオ全体でアセットのバランスを考えるというものです。

 

 例えば、株式:債券=7:3のようなものです。株式:現金=7:3でもよいでしょう。6:4ポートフォリオなどは伝統的なものですね。


 いずれにしても、世界的なインフレが進む中で現金比率は従前よりも下げたほうがよいでしょう。


 2つ目は、資産がまださほど多くない人が採用する考え方で、生活防衛資金以外は投資に回すという考え方です。実は私もこのような考え方に近いです。昨今のマーケットを反映し、現金は最も薄いアセットになりました。


 生活防衛資金はおおよそ半年分の生活費と考えます。もし、お子さんが進学を控えているならば、学費も生活防衛資金に参入します。


 ご自身のリスク許容度に合わせて結論を出されると良いでしょう。安全資産は上述の例がありますが、リスクが低いと考えるとやはり現金ですね。すぐに株などのアセットに置き換えられる、取り回しの良さも特徴の1つですね。

 

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 不動産も現金換算すると大体どれぐらいになるか、把握しておきたいですね。

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