たぱぞうの米国株投資

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共働きが大変で専業主婦になりたいが、今後のFIRE計画をどうするか

共働きが大変でFIRE計画を実行に移したい

 共働きは大変ですね。夫婦の協力はもちろん、子どもの協力も得たいところです。すでに1馬力で家計を回すのは日本の所得水準では厳しいことが多く、何らかの形で家計にお互いが寄与することが普通になりつつあります。

 

 毎日の食事の準備から掃除洗濯まで自動化されつつあるとは言え、まだまだ人の手が必要です。かつてのように誰かが常に家にいて、家事や育児、介護を分担してくれるわけでもありません。

 

 核家族というのは精神的に自由な反面、慢性的な人手不足を実感する暮らしでもあります。そういう意味では、お金さえ稼いでくれば家では何もしなくてもよい、という生活スタイルはとっくに成り立たなくなっているということです。

 

 もっとも、肝心かなめのお金さえ稼いでくれば、というところも非常に難しい世の中になりつつあります。そうした中で、夫婦どちらかがFIRE、家事に専従できるとするならば、生活の質は大いに向上するでしょう。

 

 さて、今回は共働きが大変なのでFIRE計画を実行に移したいという方からご質問を頂戴しています。

大変な共働きを卒業、FIREして専業主婦になりたい

たぱぞう様

 いつも楽しく記事とYouTubeを拝見しております。周りで投資について相談できる人がおらず、自分の投資方針は合っているのか、また今後のFIRE計画についてアドバイス頂けると嬉しく思います。


【前提】

  • 私:35歳 年収430万円(中小企業・営業職)
  • 夫:36歳 年収900万円(大企業・技術職)
  • 子:7歳 小学2年生
  • 子:3歳 保育園・年少
  • 家:2017年マンション購入。主人名義で約4,000万円フルローン(35年・変動金利0.5%)


【資産】

私 :・株式 5,000万円
    ⇒S&P500(4,000万円)・VTI(600万円)・VT(400万円)をETF、投資信託で保有。
   ・コモディティ 100万円 をETFで保有。
    ⇒金・銀・プラチナ
   ・iDeCo 160万円
    ⇒eMAXIS Slim 米国株式S&P500

 

主人:・株式 500万円
    ⇒日本株(300万円)・S&P500(200万円)
   ・持株 200万円
         ・企業型DC 200万円
       ⇒野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI

 

子供:・株式 300万円×2人分 (2人とも同じ内訳) ※ジュニアNISA枠を使用
    ⇒QQQ(60万円)・VGT(40万円)・VHT(40万円)・VDC(20万円)・S&P500(50万円)・VTI(90万円)

 

【毎月の積立投資】


私:・積立NISA 年40万円  (SBI・バンガード・S&P500)
  ・iDeCo 月2.3万円(eMAXIS Slim 米国株式S&P500)

 

主人:・積立NISA 年40万円  (SBI・バンガード・S&P500)
   ・企業型DC 月1.1万円マッチング拠出 (野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI)


  ・持株会 月1万円

 

子供:・ジュニアNISA 年80万円×2人分
(SBI・バンガード・S&P500もしくはSBI・V・全米インデックス・ファンド)
   


ざっくりとした内訳になりますが、家族4人で金融資産額は

  • 株式6,800万円
  • 学資保険200万円(残り3年で支払い終了)
  • 現金500万円
    になります。

 私自身、大学生の頃から投資に興味を持ち始め、日本株・FX・外貨建て保険と、本当に色々と投資で失敗し、多くの経験を繰り返して来ました。

 

 当時はまだ投資に関する情報が今のように多くなかった為、恥ずかしながら現在のポートフォリオにたどり着いたのはここ数年になります。


 現在はたぱぞう様を筆頭に、多くの書籍やYouTubeで投資の情報が得られるので毎日、少しずつですが楽しく勉強させて頂いております。

 

 さて、前置きが長くなりましたが、今後のFIRE計画に向けてのアドバイスを頂きたく思います。

  • 2023年末に私のみ仕事を退職
  • 中学生からは子供2人とも私立を希望(大学も私立の可能性大)
  • 主人は仕事を早期リタイアする事は今の段階では考えておらず、定年まで働く予定
  • 2024年からは、ジュニアNISAの投資が無くなる為、子供名義での投資はストップ

 これらの計画を踏まえて、私のみFIREの実現は可能かアドバイスを頂けたらと思います。


 ちなみに退職後は、のんびりと子育てと趣味の投資(クロス取引を勉強中)と自宅で映画鑑賞などをしたいと思っております。


 有難い事に、投資に関しては主人に全てを託して頂いており感謝しております。そのため、退職後は主人1人で稼いでもらうのは後ろめたい気持ちもありますが、営業職が体力的にしんどく感じており、今まで私が稼いだ分は全て投資に回してきたので、そろそろリタイアしたいと強く感じております。

ひとつ屋根の下で資産運用を協力し合うということ

ひとつ屋根の下で資産運用を協力し合うということ

 話がそれてしまいましたが、私が仕事を辞めた後ですが…

  • iDeCo 月2.3万円は続けた方がよいですか?やめるべき?減額すべき?
  • 教育資金など足りなくなった場合は、どの資産から取り崩すべきですか?特定口座?NISA口座?損失が出ているもの?(損益通算しながら?)


 たぱぞう様の考えを聞かせて貰えたらとても嬉しく思います。周りに相談できる人もおらず、きっと誰かに背中を押してもらい気持ちがあるのだと思います。

 

 お忙しい中恐縮ですが、退職後に気を付ける点や資産の取り崩し方法など、ご助言頂ければ幸いです。

共働きを卒業できるだけの資産と実績は十分におありです

 ご年齢のわりに資産が厚いので、これまで投資に励んでこられたということですね。ただ、ご夫婦の資産の割合が若干アンバランスですね。奥様の才能がずば抜けていますね。

 

 今後は、ご主人と奥様の資産のリバランスが必要になってくるかもしれません。この辺りは、専業主婦になられる、つまりインカムが限られてくるということですから話し合ってもよいでしょうね。


 さて、まずiDeCoですがご負担でなければ続けたほうがいいですね。理由は退職控除枠です。退職すると所得控除は取れなくなります。しかし、退職控除を使うあてもなくなりますから、iDeCoは無理のない範囲でしておいたほうがいいですね。


 教育資金は日々の生活費で賄えないならば、取り崩しとなります。損益通算を使いつつ、利益と損失を打ち消しながら確定していくといいです。NISAなどの非課税枠は最後に取り崩す枠ですね。理由は、再び購入することができない枠だからです。

 

 いずれにしても伝統ある日本を代表する大企業ですから、ご主人の勤労意欲を尊重しつつ、ご自分の時間も大切にする。そのような両立は資産面からも十分可能です。当然ながら資産形成のスピードは鈍化しますが、ご主人の昇給も期待できます。そのため、ある程度相殺できるでしょう。

 

 住宅ローンも無理がなく、節約と資産形成の基礎基本も資産額を見る限りできているということです。今までの生活リズムを崩さず、お子さんの進学とご夫婦の老後を意識した資産形成を続けていきたいですね。

 

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