リスク許容度とは人によって違うものの共通事項も多い
リスク許容度は人によって違いますね。若く、資金力がない場合は積極的に取れます。多少の失敗はその後の収入によって補えますし、なおかつ失敗も少額であればリカバリー可能だからです。
しかし、年齢が高くなるとなかなかリスクを負いにくくなりますね。このあたりのバランスは理屈もありますが、結局は個人の感覚的な「居心地の良さ」に最終的には帰結するのでしょう。
さて、ここで関連してご質問を紹介します。
リスク許容度をこれから高めていこうと考えています。
たぱぞうさん、こんにちは。はじめまして。
ご本やブログで、投資の勉強を始めたところです。
51歳、独身、両親と自宅住まいです。仕事は医療関係で、60歳定年まで常勤で働く予定です。60歳以降は未定です。
常勤をリタイア後も、持病持ちのため体力に自信はありませんが、職場は人手不足ですし、心身に負担にならない程度(週30時間位)のパートタイム勤務が出来ればありがたいと思っております。
幸い両親は、今の所、大きな病気もなく健在で、経済的にも支援してくれ、家事全般も行ってくれていて、大変ありがたく思っております。
リタイア後は、私は一人っ子ですので、両親の介護をしつつ、家事全般を担いつつ、出来れば仕事を少し続けながら、ぼちぼち暮らせればと考えております。
早速ですが、今後の資産運用についてご相談です。
手取り年収410万円、現在の資産は、預金2300万円、終身年金保険400万円(うち50万円は55歳から受け取り開始)、証券会社2社(イデコを大和証券、nisaを野村証券)で、どちらも元本保証型を枠いっぱいで投資中です。
イデコ(大和証券)では、あおぞらDC定期を12月に年払いしています。つみたてnisa(野村証券)は、8資産バランス、6資産均等バランス、外国株投信、日本株投信に均等に投資しています。
その他に、野村証券で、日本株に350万、新興国に150万円ほど投資中です。
ご相談①:上記のイデコ(元本保証型)、つみたてnisa(元本保証型)を、SBI証券などのネット証券会社で、米国株や全界株式の投資信託へ変更した方が良いでしょうか?
また、変更した場合は、年払いではなく。月払いの方が、ドルコスト平均法でよろしいのでしょうか?
ご相談②:野村証券の日本株に350万、新興国に150万円は、評価損益が厳しいので、これらも、SBI証券などの米国株や全界株式の投資信託へ変更した方が良いでしょうか?
ご相談③:貯蓄と投資のバランスについてです。
現在、給与から天引き預金を年70万円(ボーナス月10万、他の月5万)で行っています。月の手取り収入が29万円、生活費14万円、ゆとり資金が15万円として、そのうち貯蓄へ5~10万円まわした残りを投資するとしたら、やはり、SBI証券などの米国株や全界株式の投資信託へ変更した方が良いでしょうか?
これまで、お金のことは貯蓄と節約が主で、投資については、恥ずかしながら、父任せでした。昨今の低金利、値上げラッシュに、遅ればせながら、お金や経済の勉強をしなければならないと感じています。
長々と失礼いたしました。
これからの日々を、周りの身近な人達とささやかな幸せを分かち合いつつ、家事や両親の介護をしつつ、出来るだけ長く慣れた仕事を続けつつ、無理のない暮らしをぼちぼち私らしく全うしたいと考えております。
盤石の生活基盤は、リスク許容度を高めてくれる
今後の生活資金を貯蓄、節約、投資で無理なくまわしていく方法をアドバイス頂ければありがたく存じます。
運用期間の少ない中で投資商品に投資をするのはそれなりの不確実性を伴います。よく言われるのは、20年あればバックテストでプラスになるケースが殆どだった、ということです。
そう考えると、10年で株式に投資をするというのは、若干の不確実性があるということを意味します。
しかし、質問者さんは強みがあります。ご自宅暮らしでなおかつ独身であるということ、さらに続けて長く働く気持ちがおありだということです。
〇実家暮らし
〇独身
〇継続した勤労意欲がある
この3点がそろう場合は、リスク許容度は高めでもリスクヘッジができます。もし、私が質問者さんの立場ならば、元本保証型のiDeCoはそれぞれ全米にスイッチするでしょう。もちろん、全世界でも構いません。NISAに関してはバランスは悪くないですが、他はどうかというところですね。
また、②のずっと赤字の日本株と新興株ですが、これも全米、全世界にスイッチします。個別株は基本的に自分の分析に自信がある人が取り組むもので、誰かに是非を確認されたい方は実は向いていません。
不安になったり、リターンが安定しなかったり、マーケットの影響を必要以上に感じ取りやすいからです。
年70万の投資もすばらしいですね。堅実です。やはり全米、全世界系が良いでしょう。ただし、キャッシュポジションも意識されたほうが良い年齢になりつつあります。
いずれにしても、数年で成果を見るのではなく、長い目で評価をしていくことですね。焦らず、焦らずですよ。
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複利は最強ですが、欠点は時間がかかるということです。