たぱぞうの米国株投資

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相場の急落で地獄を見ている米国個別株・米国ETF

Nasdaqが下げ幅を拡大させている

 米国市場が変調をきたしています。特に、これまでの米国市場をけん引してきたNasdaqの下げが一段とひどいですね。

Nasdaqは高値からおよそ20%の下げ

Nasdaqは高値からおよそ20%の下げ

:NYダウ30種

:S&P500

:Nasdaq総合指数

 

 それぞれ、3か月で12%、15%、20%下げていることになります。特に12/17の週は連日の下げでしたね。それでも、これらの指数の売買をしている投資家はダメージは知れています。

 地獄を見ている米国個別株群、モメンタム株

 個別株、特に動きの激しい株を買っていた人たちはちょっとした〇〇ショック級のダメージを受けていてもおかしくありません。その代表格はAmazon、エヌビディア、スクエアというところでしょうか。

 

 これらの株は日系の証券会社でも買い推奨を出していたところが多いですね。

大きく下げた人気株、AMZN、NVDA、SQ

大きく下げた人気株、AMZN、NVDA、SQ

:Amazon -25%

:SQ -34%

:NVDA -51%

 

 同じく3か月チャートです。NVDAは特に強烈で、ちょっとしたリーマンショック級のダメージがありますね。とはいえ、こういうモメンタム株を取り扱うときは飛び降り、飛び乗りを心得ている人が多いですから、今までフルに引っ張って半額以下というケースはレアケースに思います。

 

 よく、「半値になっても良い株を買う」と言いますが、モメンタム株に関してはちょっと別ですね。決算がパッとしなかったり、株価が変調をきたしたら、あとはスピード勝負で売りということになります。

 

 成長性が魅力で割高な評価が付いているわけですから、その成長性に疑義が付けばあとは逃げるだけですね。とはいえ、今はサポートラインを大きく割って、それなりの割安感が出てきているものもありますから、やはり個別は面白いですが、難しいということになります。

 

 実は私が8月に大きく株を売ったのは、Amazonを中心とする、このモメンタム株の異常な強気が引っかかったのが理由の1つでした。Amazonは生活必需になりつつある、Amazonをポートフォリオに加えない投資家は・・・。Amazon中心のポートフォリオはS&P500に比べて〇〇%の上振れ実績・・・。

 

 それはそっくりそのままNVDAやSQに置き換えても良いと思うのですが、そういうことですね。私たちの多くは平凡な投資家ですから、毎年毎年プロが扱うETFや指数に対してそんなに上振れしないのです。悲観的過ぎるかもしれませんが、株式投資はそんな簡単なものではないですね。 

 

 とはいえ決算がよく、経済指標が良い中で売るのは勇気のいることでしたね。やはりモメンタム株は、相場の先行きにちょっとでも引っかかることがあれば売ったほうが良いですね。間違いなく来年もそういう相場になるでしょう。

 

 8月に売った時になぜ売ったのか、どの程度売ったのかをもうちょっと強く書けばよかったのかもしれませんが、これは結果論ですね。何事も絶対はなく、もしかしたら好調な経済を反映してさらに上昇していたかもしれないのです。自信はあっても、相場で確信を得るというのはそう多くありません。

地獄を見た米国ETF【SPXL】

 モメンタムな個別株だけでなく、地獄を見ているETFがあります。

短期で強烈に下げるSPXL

短期で強烈に下げるSPXL

:SPY -15%

:SPXL -40%

 

 ブル3倍のSPXLの下げが強烈ですね。モメンタム株のSQよりも大きく下げています。特に12月に入ってからがひどいです。上昇相場では強いですが、下落相場では極めて脆弱ですね。分かっていたことですが、この10年の上昇を見ていると魅力的にしか見えなかったでしょうね。

 

 私は2018年1月26日、ダウの高値で「米国市場はそろそろ調整を意識して良い」という記事を書きましたが、書いたきっかけの1つがこのSPXLでした。というのも、日本国内の証券会社の取引高上位に連日このSPXLが入っていたからです。

 

 日本国内での米国株投資はまだまだマイナーですが、さらにマイナーなSPXLに連日飛びつく人がいるというのは異常です。しかも日本の証券会社のランキングだと参加者は殆ど100%日本人です。

 

 そうなると、デイトレのような、板に張り付いての売買ができないはずです。すると中期、あるいは長期での保有ということになります。前にも書きましたが、レバ系はブルにしてもベアにしても、短期での売買に適しています。日経レバが上位に入るのとはわけが違うのですね。

 

 そもそも減衰がありますし、下がって上がってを繰り返すと100%の戻りがありません。それでも2017年のような相場ならばよいのですが、2017年のような相場はこれまたレアケースだということです。

 

 私はレバレッジに関しては肯定的ですが、過熱感のある相場でやると地獄を見るという好例と言えるでしょう。しかし、相場の盛り上がっている1月にこれをブログで書くことはできませんでしたね。

 

 これらの例を後になって振り返ってみると、仮想通貨の狂騒が米国株にもやってきていたということですね。しかし、その渦中でそれに気づくのは難しく、巻き込まれた人も少なくないでしょう。これらのことは、ブログの運営上、私自身の大きな課題になりました。

 

 いずれにせよ、退場しないこと、続けることで道は開けますね。前向きに、ともにがんばりましょうね。

  

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  利上げによる下落という側面もさることながら、そもそも株価は下げたがっていたのだろうと思います。下げる理由を欲していたようにも見えます。今の利回りでは急激な上昇も難しそうです。

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  ウェルスナビは資産分散しているだけあって、よくディフェンシブに機能していますね。ゴールドや債券を組み込んでいる効果が出ていますね。

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  今回の下げ相場ではTHEOも上手に立ち回っている印象です。売買が頻回なので、見ていて面白いですね。

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