たぱぞうの米国株投資

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ウェルスナビを改めて考えてみました。

ロボアドを改めて考えてみます。

 日本で最も利用されている資産運用ロボアドバイザーはウェルスナビです。誰でも手軽に資産運用ができるということで人気があります。今回はウェルスナビがどのような考えで資産運用をしているのか、公開されているホワイトペーパーを元に考えてみました。

ウェルスナビの資産運用の柱

 まず、幾多の株式投資ETFの中からVTIを柱に据えているのがウェルスナビです。VEAやVWOを組み合わせて国際分散投資を実現していますが、これは経費率が大きな理由になっています。

 

 基本的なコンセプトとして国際分散投資があります。そうすると、VTも選択肢には入ってきますが、VEA・VTI・VWO3銘柄を合成すると経費率がより安くなります。VT1つで組むより安いというところでコストを重視なのが見て取れます。

 

 私たちが個人で買うと3銘柄それぞれに手数料がかかるため少額だと割に合いませんが、ロボアドだと取引ごとの手数料は取られないため、そのようなデメリットもありません。3銘柄の組み合わせというのはそういう意味で、ウェルスナビならではと言えそうです。

 

 また、意識しなくてはいけないのは流動性です。つまり、ETFの資産規模ということです。VEA・VTI・VWO3銘柄の流動性の高さは安定性と言い換えることもできます。また、私たち利用者のリスク許容度に応じて新興国などの割合を変えるなど、フレキシブルに運用できます。その点から考えても3銘柄のほうが良いという結論になったということです。 

  • 市場全体をカバー(セクターETFなどではない)
  • 金融庁登録済みETF
  • 確かな流動性と安定性

 まとめると、この3つを踏まえて商品化しているということですね。

手数料は下がることは無いのか

 現在、米国のロボアドバイザーは手数料が0.25%水準まで下がっています。ウェルスナビは預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税別)です。

 

 米国よりも高いですね。ただし、実際FX業界の話やロボアドバイザ―業界の話を聞いてみると、日本は規制などを含めたインフラ面が厳しく、低コスト化が厳しいとは聞きます。

 

 とはいえ、資産運用の世界は規模が拡大するとコストは改善するので、さらに規模が大きくなったら、引き下げるというのは可能性としてはあるのではないでしょうか。たとえば、2017年末導入のプログラムで長期割というのを導入されました。

 

 長期運用すれば手数料を段階的に下げるというサービスですが、こうしたサービスが拡充されると良いですね。

一括投資と分割投資はどちらが優れているのか

 一括投資と分割投資、基本的にはどちらが正解というのは無いのでしょう。慣れている人は一括投資でリスクを取ってもいいですし、慣れていない場合はリスクをコントロールして、徐々にという形が良いですね。

 

 ウェルスナビのウェブサイトからわかりやすい資料を引用します。

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 右肩上がりを想定するならば、一括投資が得をするということですね。

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 一旦下がっての反発ならば、分割のほうがお得ということになりますね。ある意味では相場観が試されるわけですが、何が正解か考えすぎて迷うのももったいない話です。

 

 とりあえず、少額からでも始めることに価値があるということです。私は初心者の方には分割購入をおススメしています。下落相場に対する耐性は経験によって身につくからです。

ウェルスナビとバランスファンドの違い

 ロボアドとバランスファンドの違いを整理してみます。

  • ETFによる分散主体であり、償還リスクが低い
  • 均等配分ではないので、ホームカントリーバイアスが低い
  • リスク許容度に応じて個に応じたポートフォリオが組める

 こういうところになりますね。まず、ロボアドは資産規模の大きい著名ETFを使っています。そのため、資金が集まらず、償還というリスクがほとんどありません。  

 

 また、個人のリスク許容度に応じたポートフォリオですので、過度に日本に重きを置くことはありません。あくまで世界の中の1つの国という扱いですね。そのため、個に応じたポートフォリオが組めるというのが強みになっています。

 

 バランスファンドは一般的に先進国、新興国、日本、というカテゴリ分けを行います。そうなると、単純に日本と新興国の割合が三分の一を占めます。この割合をどう考えるかということですね。私は米国株と米国債を推しています。そのため、バランスファンドの米国の比率はやや低く、新興国と日本の比率は高すぎると感じています。

 

 とはいえ、国内資産でも不動産・太陽光などの実物投資は否定していません。資産運用はバランスが大事です。資産が大きくなるほど適宜分散をしていく。このことが肝要なのは間違いのないところですね。

 

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