たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

「つみたてNISA」がここにきて絶好調になっている

つみたてNISAが始まって3年が過ぎました

 つみたてNISAが2018年1月に始まり、およそ3年が過ぎました。つみたて期間は20年ですから、先はまだまだ長いですね。S&P500が最高値更新の勢いなので、あらためて振り返っておきます。

 

 つみたてNISAは始まっていきなり調整があり、多くの人が気をもんだことと思います。その後、ITハイテク株を中心に株式相場は力強さを取り戻しています。ただ、株式相場に下落はつきもので、場合によっては10年近く横ばいということもありえます。

 

 つみたてNISAは完全に自動で積み立てられていきます。そのため、全くこの間取引値のチェックはしていませんでした。ちなみに、たぱぞうのつみたてNISA口座は以下の画のようになっています。

 

 それぞれに割と好調なつみたて状況になっています。やはり、昨今の相場状況を受けて、米国一本のファンドは強いですね。際立っています。しかし一喜一憂せずに20年後を見ていけばよいですね。

 

 本命はS&P500系、その他はお試しという意味合いで持っています。積み立てを継続しているのは、楽天VTIとSlim米国株式のみです。

つみたてNISAの現状

つみたてNISAの現状

 eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは米国の比重が5割を超えます。しかし、他の先進国が足を引っ張っており、パフォーマンスがやや劣っています。これはMSCIコクサイの近年の傾向そのままですね。しかし、取り立てて気にするほどの差異ではないですね。

 

 2018年に始まった当初からしばらくは「EXE-i つみたて新興国株式ファンド」がマイナスでしたが、盛り返してきましたね。取引値が安い時でもコツコツと定額積み立てになっていたため、切り返し始めると早かったですね。

 

 個人的にはつみたてNISAは積立金額が年間40万円と限られていますので、「楽天・全米株式インデックスファンド」や「Slim米国株式」一本で良いと思っています。

 

 さて、今回はこのつみたてNISAに関するご質問を頂いています。

つみたてNISAの投資信託を乗り換えたい

はじめましてたぱぞうさん。

 

 つみたてNISAの事について質問させて頂きたいです。私は45歳の主婦です。

 

 私は住宅ローンを繰り上げ返済することで老後資金に早めに着手するという考え方で6年ほど貯蓄・返済を続け過ごしてきましたが、たぱぞうさんのブログに出会い、その中で様々な意見に接する内に繰上げ返済分の貯金を投資に充てる考えへとシフトしてきました。(繰上げ返済無しだと残り8年でローンは完済です)


 そしてその一環として今年1月から夫婦で積立NISAを始めました。購入商品のラインナップとしては、

  1. 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  3. 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  4. SBI-EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド

 なのですが、上記2つはともかく下記2つの運用成績が現段階では少しはっきりしない感じです。寝かせて待つのが基本という事ですが、始めてから日が浅い ということを考えると投資先を変えるなどして動かすなら今のうちなのか?という考えも出てきました。(先で繰上償還になっても困りますしね)


 現段階では様子見をすべきなのか、至急動くべきなのか、拙い質問で大変申し訳ございませんがお時間のあるときにでもお答え頂けましたら嬉しいです。

変更先としては下記の2つが候補です。

  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  • ニッセイ外国株式インデックスファンド

よろしくお願い致します。

つみたてNISAの基本的な考え

 結果を評価するのはやや性急に思いますが、私見を述べたいと思います。

 

 まず、三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)ですが、バランスファンドというのは良く言うと守りに強い傾向があります。ですから、今の好調な相場だけでの判断はやや酷かもしれません。

 

 守りに強いのは債券を入れているからです。反面、債券というのは上昇相場では株式にパフォーマンスが見劣りします。ですから、バランスファンドは今のような地合いでは不利です。また、8資産バランスは日本への投資も結構な割合でありますから、そこをどう評価するかです。

 

 私は国内投資は不要だと考える人です。TOPIXファンドの長年の不調さはやはり気になるところです。バランスファンドはだいたい年率3%弱ぐらいで回っている商品ですね。

 

 EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは、シュワブ U.S. ブロード マーケット ETFを50パーセント入れており、実はこれはVTIに近似します。VTIよりも0.01%安い信託報酬で、米国では存在感があります。しかし、日本の証券会社では買えません。他は米国外先進国と新興国からなります。トータルとしては強いて言うとVTに似ています。

 

 eMAXIS Slim先進国株式インデックスニッセイ外国株式インデックスファンドはいずれもMSCIコクサイへの連動を目指したものです。信託報酬はそれぞれ税抜き0.109%です。数年前まで0.2%でしたが、引き下げ競争になっていますね。下がるところまで下がった印象です。

 

 低成長の先進国へのエクスポージャーをどう考えるかが永遠のテーマです。多くの投資家にとってはリターンはともかく、分散性に優れるので人気があります。

 

 私ならば既存の楽天VTIあるいはS&P500連動商品、多少の分散性を持たせたいならばオールカントリー系を増やす選択を取ります。やはり、コアをどこに置くかですね。バランスファンドは悪くないですが、NISAやiDeCoの非課税枠のように投資額が小さいとなかなかリターンを実感しにくいのは事実です。

 

 何かのご参考になれば幸いです。ご質問ありがとうございました。

 

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