iFreeNEXT FANG+インデックスとは
NYSE FANG+インデックスという指数があります。それに円ベースで連動することを目指した投資信託が「iFreeNEXT FANG+インデックス」です。時価総額加重平均ではなく、ほとんど等金額の投資になっています。
- Netflix(ネットフリックス)
- Amazon(アマゾン)
- Facebook(フェイスブック)
- apple(アップル)
- alphabet・Google(グーグル)
- Baidu(バイドゥ)
- NVIDIA(エヌビディア)
- Tesla(テスラ)
- Alibaba(アリババ)
- Twitter(ツイッター)
このような銘柄群になっています。テスラなど一部を除いては、株価も安定的、あるいは爆発的に伸びている銘柄が多いですね。それを受けて、NYSE FANG+インデックスも絶好調です。
最も有名な指数の1つであるS&P500よりも殆ど倍の実績をこの4年間で残しています。S&P500はさまざまな産業を含みますが、NYSE FANG+IndexはITに殆ど特化しており、米国の最も強い企業群からなります。そのため、こういう結果になっています。ただ、過去は未来を保証するものではありません。
ifreeの交付目論見書にあったベンチマークの年間パフォーマンスです。年間通してのものはまだ3年しか出ていません。
やはり実績は申し分ないですね。2017年に至っては50%を単年でたたき出しています。信託報酬は年間0.7614%、税込みです。正直言ってやや高いですが、これだけ高い実績を残している指数ならばホルダーは気にならないでしょう。
ただ、10銘柄でしかも似たような傾向の銘柄群になるので、分散投資と言うよりは殆ど集中投資に近い性質であることは踏まえておいたほうが良さそうですね。
さて、こうしたことを踏まえてご質問を紹介します。
iFreeNEXT FANG+インデックスは買いか?
たぱぞう殿初めまして いつもこちらの米国株ブログを見させて頂いています、自分もインデックスファンドでダウ等を買っています。
突然ですが質問があります。
iFreeNYダウ、iFreeS&P500インデックスをリリースした大和証券が新たなインデックスを出しましたが、一番気になるインデックスがあります。iFreeNEXT FANG+インデックスと言うFANGを投資してくれる新たなインデックスらしいのです。信託報酬は0.705%(税抜)との事です。
このインデックスに投資する価値あると思いますか?0.2%でS&P500、楽天VTIを買えますから0.5%も高いこれに投資する価値があるのかいささか疑問があります。
その疑問のモヤモヤが晴れないので質問させて頂きました。
投資先としては非常に面白い、が
投資先としては非常に面白いと思います。似たような傾向として、比較的大きなものならばQQQ、あるいはスモールキャップETF、ハイテク系ETFということになるでしょう。日本の投資信託も最近はバリエーションが増えつつあり、良いことですね。
ただ、買われないとそのまま萎んでしまい、東証上場ETFもそうですが、償還ということになってしまいます。ですので、多くの市場参加者が多様な観点で商品選びをしていくことが大事だと思います。
やや信託報酬は高いのですが、この手の商品は高めなことが多いのである意味では妥当だと感じます。特に、米ドルを持っておらず、個別株投資をしない層には訴求力がある商品だと思います。他に代替商品がありません。
逆に、個別株投資を米ドルでしているような層は、ある意味では自分で買ってしまえる銘柄です。敢えて信託報酬を払って買うということは無いかもしれません。
このあたりの特性を踏まえ、円建てでハイテク株投資をしたいということであれば、有力な選択肢になると思いますよ。ただ、投資初心者さんが買うには少々特別な商品であることは申し添えておきます。ボラティリティも高めです。
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運用総額上位のETFは驚くようなリターンはありませんが、分散性という意味において優れます。なおかつ、着実性ですね。
投資信託も様々です。長く、生き残る投信を買うことが大切ですね。ちなみに、市場に出回っている投信のほとんどは買うに値しないものです。
つみたてNISAが登場するまでの投資信託界は本当にひどいものでした。昨年から劇的に変わりましたね。