- インドネシアETF(EIDO)でインドネシアの将来に投資する
- インドネシアETF(EIDO)の配当とチャート
- インドネシアETF(EIDO)の構成銘柄
- インドネシアETF(EIDO)のまとめ
- インドネシア主観的備忘録
インドネシアETF(EIDO)でインドネシアの将来に投資する
インドネシアはアジアの中で最も有望な国の1つだと私は思っています。有力企業群も育ってきており、投資環境も整いつつあります。ただ、インフレ率が高く(約7%)値上がり益、配当益がそれ以上でないと実質目減りになるという難しさがあります。
そうはいっても、最も魅力ある投資先の1つであることには変わりありませんので、国の基礎データを見てみたいと思います。
インドネシアの人口推移
インドネシアは人口が増え続けており、それに伴って消費が拡大しています。また、宗教はヒンズーのバリ島を除いてイスラムであり、中東諸国との交流が盛んという特色があります。
すでに人口は2億5千万を超えますが、2060年ごろまで人口が増え続ける見通しです。そのころには3億2千万人超えです。
長期投資で最も簡単な目安が人口推移ですから、この数字は評価されてよいのではないでしょうか。人口ピラミッドを見ても、比較的若年層の多い、若い国だということが分かります。
インドネシアのGDP
インドネシアのドルでの名目GDP推移です。1998年のアジア通貨危機以来右肩上がりを描いています。アジア諸国にとってはリーマンショックよりもアジア通貨危機のほうがインパクトがありました。
右肩上がりとは言いながら、1人当たりGDPだとまだ2000ドル前後です。1人あたりGDPが4000ドルを超えるあたりからモータリゼーションが本格化すると言われており、消費面でも伸びしろは大きいです。
インドネシアETF(EIDO)の配当とチャート
※チャートはブラックロックから
大変微妙なチャートになっています。分配金込ですので、ちょっと弱い印象を受けます。ここが新興国投資の難しいところですね。国が伸びていても、イコールで株式市場が上昇するわけではないということです。
そういう意味では、自社株買いが活発で、国の経済成長にしっかりついてくる米国市場は稀有と言ってよいでしょう。
なお、信託報酬は0.62%と高めです。配当金利回りは1.40%です。増配基調ではありません。6,12月の2期配当です。毎年1%~2%を行き来しています。
インドネシアETF(EIDO)の構成銘柄
構成上位10社です。新興国ETFのVWOもそうですが、金融が多いですね。開発途上国における銀行は成長産業であり、金利も高いことから収益性の高い業種です。日本とはまた違う視点が必要になります。さて、ピックアップして個別銘柄を見てみます。
2位テレコムニカシ(TLKM)
国営の通信会社です。固定電話、携帯電話、ネットワーク構築など行います。2016年に入り株価は急騰しています。テレコムニカシが組み入れ1位というのは手堅い印象を受けます。インドネシア投資で個別ならば組み入れたい銘柄の1つです。
4位アストラインターナショナル(ASII)
自動車メーカーです。トヨタやBMWと提携しており、日系、欧系の有力自動車メーカーの自動車を現地生産しています。インドネシアでは50%を超えるシェアを握っており、独占的地位にあります。バイクはホンダと提携しています。モータリゼーションがじわじわ地方にも広がりつつあるインドネシアにあっては、非常に有力と言える企業です。
6位インドネシア・ユニリーバ(UNVR)
多国籍企業であるユニリーバ(UL)の系列です。インドネシア国内においても強力なブランド力を保持しており、国が豊かになるにつれてますます商品の利用が増えるであろうことが見込まれています。投資家から最も人気ある銘柄の1つで、右肩上がりの株価チャートを描いていますが、PERは50倍を超えます。
14位インドフードサクセスマクムール(INDF)
インドネシア最大の食品会社です。食品部門、製粉部門、食用油部門があります。インスタント食品や乳製品、スナック菓子などを生産しています。ボラティリティは高めながら、地場で存在感ある生活必需品銘柄として昔から人気があります。
インドネシアETF(EIDO)のまとめ
インドネシア市場の魅力はどの市場も寡占的で、有力企業の地位がそう簡単に揺るがないところです。その将来性は広く認められるところで、上記紹介した企業群は基本右肩上がりです。国の経済成長のうまみを十分に享受していると言えそうです。
ただ、投資上非常に難しいのはインドネシア通貨であるルピアがやや安定感に欠けるのも大きな理由です。インドネシアETF(EIDO)がいまいち振るわない原因でもあります。
インドネシア・ルピア/USドルの為替レートの推移(1980~2016年) - 世界経済のネタ帳
グラフは対ドルですが、対円でも減価しつづけています。このことは、ルピアは現金では安心して持てないことを意味します。その原因の1つがインフレ率の高さです。開発途上国の宿命でもありますが、インフレ率を上回る利益を上げ続けることは簡単ではありません。
以前私はインドネシア個別株投資を少ししていましたが、米国株投資のほうが簡単なので現在は手を引いています。また、米国市場ならばドルベースでETFやADRという形でインドネシア投資が可能です。ドルを持っておくと、投資の幅が広がります。
インドネシア主観的備忘録
インドネシアは食事がおいしく、ナシゴレンやミーゴレン、ソトアヤムなどおいしい料理がたくさんあります。日本食を食べないでも十分ローカル食で過ごせます。歴史的背景からマレーシアと言語がほとんど近似しています。
宗教はイスラム教です。中東のそれとは違い、わりと緩やかですが、食堂にビールなどのアルコール飲料がありません。3大石造仏教遺跡の1つであるボロブドゥールなど、国力の底力をうかがわせる建造物が見られます。
日本人に人気のバリ島はそのなかでもヒンズー教徒の島で、異彩を放っています。ビールもたくさん飲めます。ローカルブランドとしてはバリハイビールがあります。観光客も多く、日本人も見かけますが、ちょっとマイナーなビーチへ行くと人はまばらです。バイクや自転車で安全に移動することができます。
※バリ・ウブドの田園風景
国民性は穏やかで親切です。英語も比較的通じ、都市部ではショッピングセンターも豊富なのでロングステイヤーにとって暮らしやすい国の1つと言えるでしょう。目安として55歳以上で月額1500ドル以上の年金収入か配当収入があればリタイヤメントビザの発給が受けられます。
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この中には当然インドネシアも含まれます。運用開始時期が少々難しい時期だったこともあり、米国金利高の影響を受けていますね。
マレーシアも人口増加国で人口ボーナスによる成長が期待されます。こちらもイスラム国です。
VWOは手軽に、なおかつ低信託報酬で新興国に投資できる人気のETFです。ただし、含まれる国に注意が必要です。かならずしも成長国ばかりではないということです。サテライト的に人気のあるETFですね。