たぱぞうの米国株投資

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マレーシアETF【EWM】は次代を担う成長国ETF

マレーシアETF【EWM】というアセアン有力国への投資

 マレーシアはアセアン諸国の中でも比較的安定した政情と経済成長率を示しています。個人的にはインドネシアに次ぐ有望な成長国と思っています。

 近年はやや親中政権でしたが、日本人にもなじみ深いマハティール氏が政権中枢に返り咲いたことで注目されています。

マレーシア経済成長率の推移

マレーシア経済成長率の推移

マレーシアの経済成長率の推移 - 世界経済のネタ帳

 1998年のアジア通貨危機と2009年のリーマンショックを除いておおむね5%前後の高いプラス成長をしています。2020年までに先進国入り、具体的には一人当たりGDPを8000ドルから15000ドルにするという目標を掲げています。

 

 2011年に10000ドルを突破してから足踏みをしていますが、都市国家を除いた東南アジアの中ではトップクラスの1人当たりGDPを実現しています。

マレーシアの人口推移

マレーシアの人口推移

マレーシアの人口推移

人口ピラミッド: マレーシア 2015

 マレーシアの人口は現在およそ3000万人です。2070年のピークでは4000万人超えが見込まれており、比較的高いGDPを実現しながらも若年層の人口が多いです。これからの経済成長が期待される国のうちの1つです。

マレーシアの実質GDP

マレーシアのGDP推移

マレーシアのGDP推移

マレーシアのGDPの推移 - 世界経済のネタ帳

  ドルベースでのGDPです。マレーシアリンギットベースだともっときれいな右肩上がりになっています。多少の凸凹はありながらも基本的には伸びつづけてきたということがわかります。

 マレーシアETF【EWM】のチャートと分配金

EWMのチャートと分配金

EWMのチャートと分配金

※ブラックロックから引用

 見てのとおり純粋な右肩上がりにはなっていません。さらに、設定来だと期待値ほどの伸びを示していません。区切る時間軸によってパフォーマンスが変動するというのは素直な右肩上がりではないということです。

 

 ここが悩ましいところです。チャイナショック時には下げ、新興国に資金が流入するときには素直に上げています。チャート上は天井にチャレンジし、レジスタンスに跳ね返された形になっています。

マレーシアETF(EWM)の構成銘柄

 続いて、マレーシアETFであるEWMの構成銘柄を見てみましょう。

銘柄名 業種
PUBLIC BANK 14.88 金融
TENAGA NASIONAL 8.38 公益事業
MALAYAN BANKING 7.5 金融
CIMB GROUP HOLDINGS 5.58 金融
PETRONAS CHEMICALS 4.13 素材
GENTING 3.08 一般消費財
DIGI.COM 2.92 通信
HONG LEONG BANK 2.78 金融
IHH HEALTHCARE 2.77 ヘルスケア
MAXIS 2.74 通信

 意外に順位変動があります。著名な企業に絞ってご紹介します。

テナガナショナル(TNB)

 マレーシアの電力会社です。テナガはマレー語で電力という意味です。元は国営でしたが、1988年から民営化されています。マレーシアだけでなく、インドネシアやインドでも事業展開をしており、人口増加国の電力会社ということで安定感は抜群です。

ゲンティン(GENTING)

 中華系で、林梧桐氏によって設立された企業グループです。マレーシアにおいて独占的にカジノ運営をしています。投資事業やリゾート運営、プランテーション、不動産事業を傘下に持ちます。

IHHヘルスケア(IHH)

  病院経営をしています。アジアで最大、世界でも2位の規模を誇る民間医療企業です。事業展開はマレーシアだけでなく、トルコやUAE,中国など10か国以上で行っています。三井物産が1/4の株数を握る大株主になっています。2018年版ではランク外になっています。

ペトロナス・ケミカル・グループ 

 ペトロナス系の総本山です。国営の石油会社で、新セブンシスターズの1社に数えられる世界的企業です。三菱グループと縁が深い国産車メーカー「プロトン」をグループ企業に持ちます。プロトン社は同じく国産車のプロドゥア社と首位を争っています。

 

 両社ともマレーシア国内では比較的良く見るクルマですが、海外競争力はまだまだですね。

サイムダービー(SIME)

 ランク外ですが、マレーシア最大の企業です。90年前にマラッカでゴム園経営の会社として設立されました。現在は祖業のプランテーションだけでなく、不動産、建機(キャタピラー)、自動車、エネルギーといった事業を手掛け、20か国に10万人の従業員を抱えます。2018年にはランク10位でしたが、さらに比重を落としています。

マレーシアETF【EWM】のまとめ

 マレーシアはアセアンの中でもおよそ3100万人と比較的人口が少ない国です。しかし、その経済の安定感は随一と言って良く、一人当たりGDPでは他を圧倒しています。また、世界展開する企業も育っており、そういう意味では開発途上国の域を完全に脱しています。

 

 中進国から先進国への飛躍を目指している、東南アジアの中でも有力国の1つであることは間違いありません。

 

 マレーシアETF(EWM)の採用企業は玉石混交といったところで、素直に買いかというと難しいところがあります。それはチャートの凸凹が物語っています。チャイナショックなどの経済危機には非常に敏感に反応します。逆に言えば、そういった落ち込み時を狙って買うというのはアリだと思います。

マレーシアの主観的な備忘録

 やや主観的ですが、備忘録を残しておきます。

 

 マレーシアは経済的に比較的豊かな国です。宗教はイスラム教です。比較的自由にアルコールは飲めますが、酒税を高めに設定しています。そのため、原価は安いものの、小売価格はあまり日本と変わらないぐらいの値段になります。

 

 ちなみにランカウイ島は免税の島で、ビールも本来の価格で非常に安く飲むことができます。ランカウイ島は大きさも人口もほどほどで住みやすそうな島ですが、日本からの直行便はありません。ランカウイが免税の島として著名で、リゾート地として成功を収めているのはマハティール氏の出身地というのが大きいですね。

 

 ランカウイはバイクで一周回れる大きさで、タイのサムイ島などこじんまりとした島が好きな人には魅力ある島になっています。たぱぞうも最も好きな土地の1つです。

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 食事はインドネシアに似ており、日本人に合います。長期滞在しても飽きない味です。辛すぎたり、甘すぎたり、しょっぱすぎたり、というのがありません。どちらかというと甘めの味付けの印象です。おいしいです。

 

 国民性は穏やかで優しい印象を受けます。フレンドリーで、好印象を持っています。また、ぼられることもあまりありません。安心して過ごせます。

 

 ランカウイ島から近く、なにかと便利なペナン島は、バリ島やサムイ島に匹敵するロングステイの有力候補地です。

 

 マレーシア自体、日本人移住者に非常に人気があります。過ごしやすいのはもちろんですが、それ以外にも理由は大きく2点あります。

  • リタイヤメントビザが取れる
  • 法人の税金が安い

 ある程度の収入と貯蓄があれば、リタイヤメントビザを所得して長期ステイができる制度が整っています。タイなども取れますが、取れる国は限られますので、移住先の有力な候補になります。

 

 2つ目に、法人の税金が安いことがあります。税率は25%なのですが、もろもろ雑所得がありすぎる人にはゴニョゴニョしたスキームがあるとか、なんとか。実は学生時代から起業していた義理の弟が法人売却後、移住した地でもあります。

 

 様々な面から外貨を入れる法整備がされており、その点からも魅力があります。

 

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