米国株は投資のコアとして間違いないところ
米国株は投資のコアとしては間違いないところです。その成長性、株主が守られた法整備、そしてイノベーションの数々から考えてもっとも投資の妥当性ある国だと言ってよいでしょう。
私はドルを持ち、ドルにて米国株投資をするのがベストだと考えています。しかし、実際にはイギリス株やオーストラリア株、以前は中国株も持っていました。当然ですが、米国株がコアだからといってそれにとらわれる必要はありません。また、株にとらわれる必要もありません。
自分が良いと思った商品を買えば良いのですね。私はビットコインや日本株、それから不動産には手を出していません。しかし、それは現時点でのことで、将来的には買うかもしれないということです。
いずれにせよ、自分の可能性を限定することなく相場に臨んでいくということがどのタイミングにしても大事なのだろうと思っています。
今回は、米国株以外の投資先ということでご質問を頂いています。
米国だけだと不安なので、分散投資をしたいのですが
たぱぞうさま
こんにちは、さちと申します。私は今20代で、将来のことを見据えて、インデックスファンドに興味を持ちました。
書籍を読んで、自分のポートフォリオを考えて悩んでおります。私は現在大手企業で技術職として働いておりますが、この国が今後技術的な発展を遂げることはないのではと薄々感じており、日本株式に投資をするのは気が引けます。
そこで、やはり米国中心に投資するのがベストなのではと考えて、たぱぞうさんのブログに辿り着きました。
しかし、米国に集中させすぎるのも良くない(株価が気になって、仕事に集中できなさそう)ので、少しは分散させようかなと思っているのですが、どの地域に投資すればいいかわかりません。先進国or新興国??どちらも一長一短ありますよね。
たぱぞうさんのオススメはどこですか?
追記、米国は楽天の全米株式インデックスファンドにしようと思ってます。
おススメの地域とおススメの国
まず、投資先の条件はズバリ1つです。
労働人口の増加する国
これに尽きます。労働人口は成長性に直結するからです。アメリカ大陸ならば、北米のアメリカ、中米のメキシコは魅力的です。このアメリカ大陸以外でえらぶならば、ズバリ魅力的なのはアフリカ、アジアです。ちょっと範囲が広いので、国別に言及してみましょう。
アフリカは今後人口増加を続け、2100年時点ではアジアを上回るともいわれています。南アフリカを中心として世界的にも通用する企業が育ち始めていて今後も要注目です。
また、アジアは徐々に高齢化しつつあると言えども、まだまだ探せば有望な国はあります。
私は個人的には、特にインド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、トルコの5か国に注目しています。インドはすでに大国で、言わずもがなの多国籍企業を多く持ちます。
また、インドネシアやマレーシアは国民性が比較的真面目で、良い意味で中国経済の影響も受けています。またフィリピンも若く、魅力的な国です。トルコは近年成長率は5%程度に落ち着き始めていますが、鋭角なGDPの伸びが魅力です。
ただ、これらの国は株主を尊重するような法整備や政治の安定性がまだまだ脆弱で、課題を抱えた国もあります。そのため、やはりコアにしにくい面があり、ETFなどでサテライト的に使うのが妥当と言えそうです。
暴落時は特にそうですが、買った銘柄が半値以下になっても良い、これぐらいの心構えでないと不安になって変なタイミングで売ってしまうことになります。特に新興国はボラティリティが高めです。
金融危機時にはより安全な資産に資金が逃げます。その結果、新興国の株式市場からは非常に早く資金が引き上げられてしまうのです。つまり、先進諸国に比べてより深い谷、よりひどい暴落を招く可能性があるということです。
先進国ならばどこが魅力的なのか
実は先進国はどこも人口が停滞し、世界に占めるGDPのシェアも低下をします。米国でさえ、GDPシェア自体は縮小が見込まれています。それほどまでに新興国が伸長し、多極化を迎えるということです。
そういう意味では、覇権国である米国も1つの強国という立場になる可能性もあります。ですから、米国以外の国を選ぶならば、先に述べたような新興国というのは妥当性があります。
こうしたことを念頭に置きつつ、世界分散のETFを買ってみたり、新興国ETFを買ってみるというのも一つの手ですね。ただ、この成長性にフォーカスした商品というのは多くなく、どうしても期待できない国も交じってくるのが難しいところです。
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新興国ETFと言えば、このVWOが非常に有名ですね。運用総額でも他を圧倒しています。
バンガード創始者のジョン・C・ボーグル氏は米国一本で投資をされていますね。
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