住宅ローンは空前の低金利状態
住宅ローンは空前の低金利状態です。私は賃貸派でしたが、あまりに金利が低く、住宅ローン控除と併せるとマイナス金利になるので持ち家派に転向しました。
0.75%固定30年で組みましたが、繰り上げする必要性も感じないため、そのまま30年払い続けようと思っています。なぜ繰り上げする必要性を現段階で感じないかをまとめてみます。
- 配当収入のCFが住宅ローン支払額をはるかに上回る
- 投資利回りが住宅ローン金利をはるかに上回る
この2つです。団体信用生命保険も加入していますし、私に何かあっても支払いが滞ることはありません。また、年間配当収入のCF(キャッシュフロー)が年間住宅ローン支払額の2倍以上ありますから、将来家を失う可能性は低いでしょう。
また、繰り上げ返済してしまうよりは、自分で運用したほうが成績が良いため、借金は借金として持っておき、低金利の恩恵に浴するという発想です。金利差を勘案するということです。
もっとも、10年後はどのような状況になっているか分かりませんので、現段階での判断です。住宅に人生を縛られるのは私は違うと思っており、費用対効果を考えて購入した結果このようなゆとりあるローン返済になっています。
さて、今回は住宅ローンの返済資金を投資で作るということでご質問を頂いています。
住宅ローン返済資金を投資で作る
たぱぞう様
いつも起床時に必ず本ブログをチェックしています。超投資初心者です。
早速、質問させて頂きます。
2016年5月に、住宅ローンを10年固定0.55%で借りていまして、返済期間が8年半残っています。(残高は‘17年12月末で約2650万)
固定期間終了後に一気に繰り上げ返済を考えていますが、それまでの期間の資産運用はどんな方法がベストでしょうか?
①現在、動かせるお金が約900万です。
(国債100万、
外貨預金:米ドル25万、豪ドル30万、NZドル40万、
残り約700万はネット定期)
②これまで毎年、150万円位貯金できているため、
同じペースで行くと、150万×8年=1200万使えます
①②を使って8年間、最大2100万円、何かに投資する場合、
どんな方法がベストでしょうか?
たぱぞうさんのブログを参考に、A~Eまで考えました。
A、私と妻で、NISA枠一杯の年120万円ずつを、
VTIとVYMを6:4の比率で、
来年1月から毎月1回手動で積み立てる。ひとまず5年間、1200万円。
B、イデコは、私が月1.2万(今年3月から)。妻が2.3万(来年1月から)。
ともに限度額一杯でインデックスファンドを積み立てる。
C、ジュニアNISAで、子供2人とも月1万ずつ、
インデックスファンドで積み立てる(来年1月から)
D、家族みんなで、IPO株に申し込む。(実行中)
E、私の特定口座で、月3万、インデックスファンドで積み立て中(11月から)
どこまで流動性を持たせるか、悩ましい所ですが、いざとなったら、インデックスファンドを切り崩せばいいかなと思っています。ちなみに属性は、40歳前半会社員、専業主婦と幼児2人です。
口座はSBI証券で全て既に作ってあります。来年は自分の投資元年にしたいと思っています。家族のために、たくさんお金に働いてもらって、8年半後にたくさん繰り上げ返済したいと思っています。
(普段住宅ローンで返済している月9.2万を差し引くと、8年半後に1800万位あれば完済できると思っています。)
長文申し訳ありません。もろもろ計算もあっているか自信がありません。どんどんダメだしして頂ければと思います。具体的な銘柄などもご教授頂ければと思います。
住宅ローンは読めるもの。投資資金は基本はあまり読めないもの。
まず、B・C・D・Eは問題ないですね。すでに取り組まれているということで継続されると良いと思います。
1点気になるのはAですね。一般NISAでご夫婦で240万ずつ積み立てていくわけですが、一般NISAというのは5年しか積み立てができません。また、住宅ローンを繰り上げようと思われている8年半後というのも遠いようで近いです。
昨今あまりに相場環境が良いので、勝てることを前提に計算をしがちです。なかなかこれからは難しい相場もあるのではないでしょうか。繰り上げ返済が主眼であるならば、ディフェンシブな生債券なども悪くない選択です。
もっというと、つまらないですが現金で定期預金も悪くありません。やはり、ローンの返済というのは生活資金になりますので、生活資金を投資で繰り上げというのはなかなか怖いです。
ただ、私ならば寝かせておくのももったいないので、太陽光も含めた何らかのキャッシュマシーンにしてボチボチ返済していくという道を選びますね。住宅ローンは非常に安く、なかなかこの金利で借りることはできません。
ですので、私ならば投資をするなら投資資金と割り切って、住宅ローンは繰り延べを視野に入れます。もし、投資資金が上手くいけば、それはそれでラッキー。繰り延べに回す。そんなところでしょうか。
生活資金と投資資金は分けて考えたほうが精神衛生上もよく、落ち着いて相場に臨めます。ですから、住宅ローン返済が第一ならば、給与からの貯蓄など、ある程度読める計画を立てたほうが無難だと思いました。いかがでしょうね。
私もローンを抱えています。共に頑張りましょうね。
※住宅ローンはさまざまありますから、このようなサイトで相見積もりをし、最安を選ぶことが大事です。一社で決めないほうが良いですね。
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住宅ローン控除と投資の関係です。この住宅ローン控除が非常に大きいですね。株式の損益通算と同様に使い方生かし方で生活の質を向上させることができます。
銀行預金金利が良かった時代は投資を考えなくても勝手に増えていく時代でした。その分、住宅ローン金利もすさまじかったですね。しかし、都市部ならば殆どすべての住宅が値上がりして転売できる時代でもありました。
30年元金均等固定0.75%で契約しています。とはいえ、諸経費やらなにやらかにやらが非常にかかりましたね。生まれて初めての借金でした。