たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

人口減少社会を生き抜くシンプル投資術

米国株はいつまで買えるのか

 何事にも期限というものがあり、未来永劫続くものというのはありません。ある意味では無常観とも言えるものです。始まりがあれば、終わりがある。それが物事の道理です。ある意味では、すべては刹那なのです。

 

 では、私たちが投資する米国株はどうでしょうか。米国株は、過去100年以上に渡り右肩上がりの上昇を続けてきました。株式投資はモメンタムを追ったり、うねり取りを目指す分にはなかなか再現性の難しいものです。

 

 ところが、米国株、特に米国株ETFは違いました。指数で言えば最も有名なNYダウや、いわゆるVTIやS&P500といわれるものです。これらは、以下の点で優れていました。

  • 誰もが
  • いつ買っても
  • 儲けることができた

 株式に関して造詣の深い人も、何も知らない人も、米国株ETFを買えば等しく成果をだすことができました。また、株高と思われる局面でも、暴落と思われる局面でも、リターンの差こそあれ結果を出すことができました。

 

 果たして、私たちが投資する商品において、このような商品はほかにあったでしょうか。私の知る限りにおいて、すべての信頼を置いて投資できる商品はほとんどなかったと記憶しています。米国株ETFというのはこの点においてシンプルで、なおかつ画期的です。

米国の予測人口動態

  米国の予測人口を見てみましょう。

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 米国は驚いたことに、2100年時点でも人口が増え続けています。現在先進国と言われる国は多くは人口が減り始めています。米国の出生率は必ずしも高くありません。それでもこのような人口増加を可能にしているのは移民です。米国自体がかつてはヨーロッパ、最近では中南米やアジアからの移民の国です。

 

 様々な人種が流入を続けるのでこのような人口増加を続けることになります。一定の労働人口が保たれるため、社会保障負担も日本のような1人が1人の高齢者年金を支えるというようなことにはなっていません。もちろん、高齢化社会は無縁ではありませんが、新たな流入があるので極端な負担にならない。そういうことです。

世界の予測人口動態

 続いて世界の人口予測です。世界人口も、鈍化はしますが増加を続けています。

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 2100年時点で112億人と見積もられています。現在の人口が75億人ですから、およそ1.5倍になります。そういう意味では、米国内の消費、あるいは世界の消費という意味ではまだまだ伸びしろがありそうです。

 

 日本も含む東アジア、先進国の多いヨーロッパの人口は減少が見込まれています。しかし、アフリカや中南米、東南アジアの一部の国などは人口が伸び続けます。人口に関しては地域による格差がより鮮明になります。

 

 では、世界人口が収縮し始めたとき、どうなるのでしょうか。小さくなる市場、それを奪い合う世界になるのでしょうか。おそらく、私はその時代まで生きていません。ただ、未来を担う子どもたちあるいは孫たちが幸せであってほしいと思います。

 日本の予測人口動態

 最後に日本の予測人口動態です。

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 これから日本の人口は有史上例を見ない自然減を迎えます。2010年代をピークとして急激に人口が減っていくのが日本です。国内市場は先細りが見えています。そのため、多くの企業が海外進出に乗り出しています。人口動態というのは確度の高い統計になります。

 

 しかし、ある意味では予測可能な危機です。企業にとってみれば今のうちに利益を上げられる体制づくりをしておくということでしょう。

人口減少社会を生き抜くシンプル投資術

 同様に私たち個人投資家も、今ある富を海外に移転させ、持続可能な資産形成術を身につけておきたいものです。といっても、難しいことはありません。人口増加地域の株、あるいはETFを買って寝かせておけば良いのです。

 

 今までの経済の基本からすると、人口減は経済に対してネガティブインパクトでした。しかし、ネットの発達により、居住地の「縛り」はかつてないほど緩んでいます。それは投資もそうです。

 

 予測不可能な未来ですが、少なくとも今をよりよく生きる、可能性の高いものに賭けることを通して豊かな暮らしを求めていくということが大事です。私たちが何を大切にしてどのように生きていくのかが問われるように思います。

 

 そういう意味では、私たち個人投資家は何ら悲観することなく、こつこつと米国株、あるいは世界経済に投資を続けていけばよいのです。目先の上下に惑わされず、20年あるいはそれ以上の年数を想定して長期投資を続けていくことが肝要です。

 

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