PPLコーポレーション(PPL)は時価総額で全米だいたい10位の電力会社
旧名パシフィック・パワー・アンド・ライトです。長い社名でしたが、いつの間にやらPPLコーポレーションと社名が簡素化されていますね。
PPLコーポレーションは公益、電力会社です。事業エリアは米国のペンシルベニア州、南部のケンタッキー州、さらにバージニア州とテネシー州と英国です。このうち、ケンタッキー州では天然ガスの供給も行っています。
米国北東部のペンシルベニア州に本社に本社があります。英国ではウェールズで800万近くの顧客数を抱えています。
売り上げのおよそ7割は米国、3割が英国です。
ナショナルグリッド(NGG)もそうですが、米国と英国をまたいで事業展開する電力会社です。
※画像はPPLコーポレーションのサイトから
PPLコーポレーション(PPL)のチャートと配当
※画像はGoogleファイナンスから
2006年9月 株価33ドル 配当0.275ドル
2016年9月 株価35ドル 配当0.38ドル
なんとも地味な株価です。実際にベータ値は0.40とかなり低いです。リーマンショック前は50ドルを超えましたが、その後元の株価に収まっています。リーマンショック後に底をつけたあと、じわじわと今まで上げ続けてはいます。
配当利回りは4.5%と高めです。この利回りがあるので、この10年で株価は上がっていませんが、長期ホルダーはそれなりに資産を増やすことができていると思われます。
ちなみに私は電力株ならばサザン(SO)、ドミニオンリソーシズ(D)、ナショナルグリッド(NGG)を持っています。このパシフィック・パワー・アンド・ライトも投資しようかどうか迷って取りやめた経緯があります。
2016年に入り、高配当銘柄に資金流入が見られ、PPLコーポレーションも値上がりしていました。
トランプ大統領当選後、高配当銘柄は金利上昇を受けて株価が下がっています。そういう意味では投資妙味が増してきています。
PPLコーポレーション(PPL)の基礎データ
ティッカー:PPL
本社:アメリカ・ペンシルべニア州
来期予想PER:14倍
PBR:2.2倍
ROE:16%
ROA:3.6%
EPS:2.7ドル
配当:1.52ドル
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)
PERは米国株の平均的な数値である17、18倍からすると低めですね。成長株ではないので低めになっているということでしょう。
ペイアウトレシオは2015年は100%を超えていましたが、EPSの枠内に入ってきました。
比較的割安と言える域にまで下がってきています。今後の株価に注目したいですね。
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エクセロン(EXC)は原子力比率が高いです。
ドミニオン・リソーシズは先日ちょこっと買いました。きれいなチャートの電力会社です。
連続増配で有名なコン・エジソンです。かの発明家エジソンが設立に関わっています。
規模の大きさならばデュークエナジー(DUK)ですね。
サザン・カンパニー(SO)はもう数年来持っています。安定的な高配当が魅力です。ここも増配に熱心な会社です。
ナショナルグリッド(NGG)はイギリスの電力会社です。米国でも事業展開しています。高配当ですが、このところ株価を下げています。 ここも配当目当てで保有しています。