デュークエナジー(DUK)、デューク家との関わり
デュークエナジーはフロリダ、インディアナ、ケンタッキー、ノースカロライナ、オハイオ、サウスカロライナの6州を中心に電気、ガスのエネルギー事業を行っています。
アメリカでも最大級の電力会社で、740万ユーザーを抱えます。1900年初頭から事業展開しており、今も安定経営をしています。売り上げは約150億ドルに上ります。
※デュークエナジーのサイトから
創業にはウィリアム・ステーツ・リー3世氏、ジェームス・ブキャナン・デューク氏らが関わっています。ウィリアム・ステーツ・リー3世氏はデュークエナジー社の建設予定の原発名として功績を記録される予定でした。
しかし、福島原発の影響で原発がハイリスクでハイコストと認識されました。東日本大震災は世界の電力会社の経営判断に影響を及ぼしました。原油安は火力発電のコストを押し下げています。そのため、原発計画中止の憂き目にあっています。
創業に関わった中でも最も有名な人がブキャナン・デューク氏です。デューク氏は今のブリティッシュアメリカンタバコ、レイノルズ、ロリラードにつながるアメリカンタバコカンパニーの経営者でした。スタンダードオイルなどと同じく反トラスト法で解体されています。独占的すぎたのですね。
また、教育界ではデューク大学で名前を残しています。息子のワシントン・デューク氏が財政援助を行い大学運営を助けたことから、デューク大学と名称変更をして今に至ります。
デューク家はノースカロライナ州を中心とした事業家であり、その財力を生かして電力分野にも進出したのです。
デュークエナジー(DUK)の配当とチャート
2006年8月 株価52ドル 配当0.55ドル(四半期)
2016年5月 株価80ドル 配当0.825ドル(四半期)
サザン(SO)に似た株価と配当の伸びです。私はデュークエナジーやエクセロンなど数社と迷って結局サザンを購入しました。しかし、今後数社に分けて公共株を買っていくつもりです。
このところの原油安で株価は大きく成長しました。
本来の地味な値動きに戻るまで様子を見守りたいと思っています。
デュークエナジー(DUK)の基本データ
ティッカー:DUK
本社:アメリカ
予想PER:17.5倍
PBR:1.4
ROE:7%
ROA:2.3
EPS:3.9ドル
配当:3.3ドル
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場
米国株にしてはROEが低いのが目につきます。電力株らしいといえばらしいですね。PERはいつももっと低いのですが、このところの上昇で他業種並みに上げてきています。
華々しくない銘柄です。しかし確実性が高いので、いずれ買おうと思っています。