たぱぞうの米国株投資

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60歳で資産7000万円を達成する方法

60歳時点でどれだけの資産を持っていたいか

 よく、億り人と言われますが、資産が1億円というのは投資家にとっては1つの目標になっています。分かりやすい成功例ということでしょう。ただ、昨今思うに、この資産額というのは非常に移ろいやすく、目標とするには少々心もとないというのも事実だということです。

 

 たとえば、不動産投資家や太陽光事業者 はレバレッジ前提です。そのため、多くの不動産投資家は何千万円、あるいは億円単位での借金を抱えながら運用しています。つまり、収入から返済と経費を引いた金額でインカムを得ているということです。その場合の資産額というのはなかなか評価するのに難しいところです。

 

 また、株式投資家の資産額というのは時価です。買値ではありません。そのため、どうしても市場の上下動に左右されやすいという性質があります。そういう意味では、資産総額〇億円というのは確実性という意味においてはやや弱いということです。

 

 資産額を目安としつつ、同時にインカムも計算に入れておくとより具体的な見積もりになると言ってよいでしょう。さて、そうしたことを踏まえつつ「60歳で資産7000万円を目指す」ということでご質問を頂いています。

60歳で資産7000万円を達成したい

たぱぞう様
いつも楽しく拝見させていただいております。
現在42歳独身 新築持ち家 借金なしです。

 

 今年度から本格的にNISAを使い投資を始めました。
資産状況は現金3200万
トヨタ元本保証株108万位
3大傷病保険260万(資金を入れると必要な際300万もらえるもので定期貯金のようなものです)

 

今年度NISA投資
BND 20万
VOO 50万
VT 10万
VYM  20万
楽天全米投信 12万
楽天全世界投信  8万 です。
現在利益が10万程度出ています。売ろうか迷っています。

 

 そこで2018年からどのように投資していこうか悩んでいる次第です。
 まずはNISAと積み立てNISAどちらにするかで迷っています。またidecoをやり毎月56000円(33000円と23000円)積み立てていこうかと思っています。
目標は年率5%でアセットアロケーションを考える予定です。


 60歳まであと18年トータルで1200万位投資し、うまくいけば2000万位になればいいと思っています。NISAではうまみを逃してしまう可能性を危惧しております。


 60才で資産7000万が目標です。42才という中途半端な年で投資していくにあたりアドバイスよろしくお願いいたします。


 乱筆・乱文で失礼しました。

60歳で資産7000万まで増やすには

 ご自宅もありながら手元資金が約3500万円あるということですね。これはかなり資産形成を頑張ってこられた方ということになります。まず、押さえておきたいのはこの2点です。

 

  1. イデコとつみたてNISAをダブルで行う
  2. およそ18年で3500万、倍になる運用をする

 ということになります。

 イデコとつみたてNISAをダブルで行う

 イデコとつみたてNISAを両方行います。そうすると、1年で約5.6万円積立運用できることになります。年率5%で運用したとすると、下表のようになります。非課税の強みが存分に発揮されます。

  元金 繰入元金 利息 実質利回り
1年目 672,000 687,396 18,260 2.72%
2年目 1,344,000 1,409,160 71,031 5.29%
3年目 2,016,000 2,167,012 160,041 7.94%
4年目 2,688,000 2,962,756 287,100 10.68%
5年目 3,360,000 3,798,288 454,114 13.52%
6年目 4,032,000 4,675,596 663,077 16.45%
7年目 4,704,000 5,596,768 916,087 19.48%
8年目 5,376,000 6,564,000 1,215,350 22.61%
9年目 6,048,000 7,579,596 1,563,177 25.85%
10年目 6,720,000 8,645,968 1,961,992 29.20%
11年目 7,392,000 9,765,660 2,414,350 32.66%
12年目 8,064,000 10,941,336 2,922,924 36.25%
13年目 8,736,000 12,175,796 3,490,528 39.96%
14年目 9,408,000 13,471,980 4,120,113 43.79%
15年目 10,080,000 14,832,972 4,814,776 47.77%
16年目 10,752,000 16,262,016 5,577,774 51.88%
17年目 11,424,000 17,762,512 6,412,522 56.13%
18年目 12,096,000 19,338,032 7,322,607 60.54%


 元本でおよそ1200万円の積み立てができ、金利も含むとおよそ1900万にもなるということです。もっとも、これは年率5%で増え続けるということですから、本当はもっと上下動があるでしょう。

 

 しかし、月々5.6万、年間67.2万円の積み立てが案外大きな力を持つのが確認できると思います。あきらめないこと、続けることでこれだけの資産を築くことができる、これが米国株投資なのですね。

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高精度計算サイトから引用

 ですから、米国株ETFや投信は買ったら持ち続けるというのが基本になります。VTIやVOO、あるいはVTなどで迷われるかもしれませんが、基本的にはどれも20年持っておけば上がる、そう信じて相場に臨むことです。

18年で3500万、倍になる運用をする

 そうすると、18年後3500万円という目標額まではさらに1600万の投資ということになります。これを単純に貯金で狙うならば、つみたてNISAとイデコ以外でおよそ月々7.5万円、年間90万円ずつの貯金でなんとかなるということになります。

 

 運用で増やすならば、月々4.5万円での5%運用(税引4%)でおおよそ1600万円になります。

 

 つまり、18年月々10万円の投資で3500万円に増やせるということです。

元手を活用すればもっと早く達成できる

 上記の計算は元手を計算せずに、新たに積み立てたとして計算したものです。もし、この3500万円を運用したとなると、加速度的になります。実は、3500万円を税引4%で複利運用すると15年目には7000万円を超えます。そうすると、先の追加投資分と合わせると1億円も夢ではないということになります。

 

 もっとも、キャッシュも手元に置いておきたい、全投資は不安であるというニュアンスを感じますので、新たな積み立てで10万ずつ積み立てていくというのが現実的なように思います。

 

 あとは、相場環境やご経験の蓄積を経て、手元資金を投資に振り向けていけばよいと思います。すでに3500万円ありますから、投資の選択は非常に自由が利きます。

 

 まとめます

  • 長期ホールドという投資スタンスを守る
  • 年率5%の恩恵はつみたてNISAとイデコで18年享受する
  • 月々10万円の追加投資で7000万円達成できる
  • 相場環境と経験の蓄積で適宜追加投資すればよい

 このようになります。つみたてNISAを選んだのはドルコスト平均法が使えるからです。一般NISAはややキャピタルゲイン狙いの要素にも活用できるので、今回のようにただ積み立てて目標額を達成できるならば、つみたてNISAで良いと思います。

 

 追加投資先の銘柄に関しては、弊ブログのETFや投信をご参考にしていただければと思います。ご質問ありがとうございました。

 

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  つみたてNISAはこの5つの投信が魅力だと思いました。

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