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子どもの学費は高校から大学卒業までで約1000万円かかる

高校入学から大学卒業までの子どもの学費平均は?

 日本の教育システムでは、高校と大学にお金がかかるようになっています。とくに意識をしなくてはいけないのが大学進学に関わる学費です。では、その高校と大学の学費の合計はどのぐらいかかってくるのでしょうか。

 

子どもの学費は高校から大学まででおよそ1000万円かかる

子どもの学費は高校から大学まででおよそ1000万円かかる

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 表は、日本政策金融公庫作成のものです。この支出には平均的な通学費も含めてあります。また、家庭教育費として塾や参考書、問題集などの費用も含まれています。これらをトータルして学費とします。

 

 そのため、前提条件として高校では1年平均66万円かかる計算になっています。その3年間の合計が210万から230万というところです。

 

 公立高校の授業料だけならばここまでかかりません。しかし、進学のための予備校代などを入れると、たしかに妥当性があります。

 

 大学の学費は進学する学部によって大きく左右されます。 

  • 国公立  400万円
  • 私立文系 580万円
  • 私立理系 700万円 

 ざっくりとこういうことになります。それに高校の学費をのせると、 

  • 国公立  700万円
  • 私立文系 900万円
  • 私立理系 1050万円

 

 概算ですが、これだけかかってきます。高校が3年、大学が4年、合計7年です。

 

 単純に割ると、私立文系だとざっと年間に130万、1か月11万かかる計算になります。私立理系ならば、年間150万、1か月12.5万円です。

 

 2人の子どもがいて、2人とも私立理系に進むと1か月25万の学費が発生することになります。さらに、理系は大学院進学が一般化しつつありますから、そうなるとさらに追加で費用が発生します。

自宅外通学の場合の子どもの学費は1000万円を大幅に超過する

 東京都などの首都圏や京都、大阪、神戸といった都市部ならば自宅通学が可能です。しかし、大学が少ない地方の場合は、自宅外通学を選ばなくてはなりません。

 

 現在、日本全国で自宅外通学を選択している学生は全体の30%ほどです。100人学生がいれば、30人は自宅外通学ということです。

 

 自宅外通学を選択する率としては、教育県として知られる長野県や東北最北端の青森、山陰の鳥取、島根、日本海側の秋田の順に高くなっています。

 

 自宅外通学生への平均仕送り額は月額10.4万円、年間にして124万円です。

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 これに先の学費を合わせると、私立理系ならば月々1人23万かかるということになります。私立理系の自宅外通学の子供が2人いると、46万円もの金額が月々かかります。

 

 私立文系ならばザックリと月々1人22万円かかります。2人の自宅外通学生がいると、44万円の学費です。

 

 所得ベースで月々45万円ある家庭は今、非常に限られてきています。生活費も考えると、所得で70万は無いと苦しいでしょう。殆どそのような家庭はありません。そのため、多くの家庭では貯金はもちろん、奨学金の利用も視野に入れるのが現実的です。

 

 ただし、奨学金は世帯所得によって制限がかかるので、誰でも受けられるわけではありません。一般家庭の収入では大学に行かせるのも躊躇してしまう、そんな時代に戻りつつあります。

およそ1000万円の学費に見合った就職ができるのか、どうか。

 このように進学費用は決して安くはないですから、費用に見合った努力をしてほしいものです。これだけ出費して遊び放題では悲しいものがあります。しかし、今の学生さんは少なくとも20世紀の学生と比べると、良く勉学に励んでいるイメージですね。就職に直結するインターンなども熱心です。

 

 大手ならば安心、という時代ではありません。どのようなことをする会社で、どのような部署の採用になるのか考えて就職することですね。場合によっては、使い捨てられたり、会社そのものが無くなったりする憂き目に遭います。

 

  • 人と話すのが苦手だが、営業職を選ぶ
  • 過当競争でしかも衰退産業なのに、大手だからといって選ぶ

 

 たった一度の人生、就職はよく考えてしたほうがよいのはみんな分かっています。しかし、最初の仕事がベストとは限りません。それは、学生という経験の少ない環境からくる、ある意味仕方のない決断なのかもしれません。

 

 学生時代から自分が何をしているときが楽しくて、自分がどんなことなら継続できるのかを見極めておくことが大事です。自分の適性は、何気ない日常から見つけ出すことができます。

 

 せっかく大枚はたいて大学に行くわけですから、人間らしく、自分らしく生きることのできる仕事、そんな仕事に就きたいものですね。

 

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