たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

リスクを取って投資をするということ

リスクを取って投資をするということ

 投資をすると、上昇するにしても、下落するにしても、リスクを体感することになります。上昇よりもより強く意識されるのが下落で、下落を恐れるあまりに投資をしないという人は少なくありませんね。

 

 以前は銀行金利が良かったですから、そのような選択も悪くはありませんでした。しかし、長く続く低金利がその状況を変えつつあります。自ら考え、投資をする時代になったといえるでしょう。

 

 さて、今日は悩ましい保険と非課税枠を超えた投資についてのご質問を紹介します。

悩ましい保険とおさらばし、リスクを取ってさらに投資をしたほうが良いのか

 たぱぞう様。いつも楽しく拝見させて頂いております。とても参考になる記事をご提供頂きありがとうございます。


 今後の資産運用についてご相談があります。長文を何卒お許し下さい。

◆自己紹介

  • 40歳 男
  • 家族構成:妻(40歳)、長女(4歳)、次女(3歳)、長男(1歳)
  • 職業:自分(勤務医)、妻(看護師)
  • 年収(給与額面):1900万円 、妻300万円(育児短時間前は500万程度)
  • 持ち家:住宅ローン残高4600万円、残り35年ローン(購入3年)、変動金利0.55%

◆投資目的

  • 子供の教育資金(妻が3人とも医学部希望、自分はどちらかというと医学部にこだわってはいませんが自分の希望する進路に進ませる資金があればと考えています。)
  • 老後の蓄え

◆現在の投資状況

  • 個人資産 現金:自分(3800万)、妻(2500万)
  • iDeco:自分・妻ともに12000円/月、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  • つみたてNISA:自分・妻ともに40万/年 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • ジュニアNISA:子供三人とも年80万/年 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 生命保険ドル建て終身:4万ドル/年 10年間(現在3年支払い済)、年率3%の利息がつきます。死亡時100万ドル保証
  • 学資保険:一時払い(300万)(長女のみ)
  • 両親から子供3人に教育資金贈与500万ずつ贈与済み。

 ※ジュニアNISA+教育資金贈与+両親からの暦年贈与を含めると長女・次女それぞれ1000万、長男700万くらいの預金があります。

 

現在の悩みは

①このままドル建て終身保険を続けていいものかどうかです。

 

 住宅メーカーから紹介されたライフプランナーから勧められたもので、一応妻の希望は子供3人とも医学部に入学させたい希望あり、場合によっては私立医学部も考えるとのことで上記の保証金額となりました。

 

 年率3%で、40万ドル/10年で、取り崩しもでき、為替のことを考えなければ約10年でつみたて額よりプラスで取り崩しができると説明を受けました。

 

 もし全て払い込んでも自分が死亡したときに100万ドルが支払われるため、為替リスクがあってもそのままドルで保有していれば損はしないのではないか、ドルへの分散との意味で問題ないのではないかと思い入りましたが、たぱぞう様の記事を読み、保険と投資は区別したほうがよいと不安になっています。

 

 払い込み済み可能(4万ドルで10万ドルの死亡補償となり、現時点で払い込み済みにすると30万ドルの死亡保証)であり、払い込み済みにして投資に回したほうがよいのでしょうか。たぱぞう様でしたらどのようにするかアドバイスと頂ければ幸いです。


② 現金資産が多いので、また、仕事上、それほど運用に時間をかけることができないため、投資信託での資産形成を考えています。現在、制度上使える非課税枠を全て使用しています。

 

 20.315%の税金はかかりますがやはり、課税枠でも投資したほうがいいでしょうか。

 

 自分はあと10~20万/月、妻はあと10万/月程度の投資信託の増額を考えています。自分の場合はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の積み増し、もしくはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を考えています。

 

 妻は上記もしくはそれほどリスクを取りたくないようでeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)も考えているようです。年齢からいってリスクを取りすぎでしょうか?たぱぞう様でしたらどのようにするかアドバイスと頂ければ幸いです。

保険とは距離を置き、リスクを取って投資に舵を切るということ

 ドル建て保険と課税枠での投資をどう考えるかですね。以下、順に触れますね。

1,ドル建て保険

 金額がとても大きいですね。私なら払い済みにします。住宅メーカーとライフプランナー、この方たちはお仲間ですね。おそらく毎年保険料として支払ったお金の幾分かが、このお二人に流れ続けることになっていますね。

 

 資産運用にかかるコンサル料と言えばそうですし、それが過重であると考えるならば、違う道を選んだほうがいいでしょう。


2,課税枠での投資

 私ならば課税枠も使います。質問者さんは共稼ぎですので、それぞれのリスク許容度に合わせた投資をするのが望ましいでしょう。選んでいる商品に間違いはありませんので、積み増しがベストです。


 若く、収入もおありですね。学費も含めて今の生活水準を退職後も維持するとなると、やはり投資をして資金効率を高めておきたいところです。良い商品ならば、リスクを取ってもよいでしょう。

 

 ご自分は株式系、奥様はバランス系ということでお互いの意向を尊重して積み増していけばよいですね。

 

 まとめると、保険は払い済み、投資は増額ということですね。

 

 せっかくのご属性ですから、おっしゃる通り非課税枠以上の投資をしたほうがいいですね。

 

 余談ですが、先日長崎へ出張に行ってきました。端島、いわゆる軍艦島を見てきました。売主である鍋島藩深堀領主が当時の三菱合資に端島炭鉱を売却した金額、それは10万円ということでしたね。黒字撤退をしていますから、十分なリターンを得たわけです。

投資をして、リスクを取るということ

投資をして、リスクを取るということ

 また、長崎造船所には今も現役で稼働する、1909年英国製のジャイアントカンチレバークレーンがあります。これは平均月収が16円の時代に28万8千円ということです。設備償却を取り切って、100年以上も使えているわけですね。

ジャイアントカンチレバークレーン

ジャイアントカンチレバークレーン

 日本の場合は新円切り替えを経ているので、これらの例はいささか極端ではありますね。しかし、通貨の価値は減価する、時間を味方につけられるならば何らかの形で投資をする、このことの大切さを改めて教えてくれますね。

 

 この原理原則は今も昔も変わらないということです。

 

関連記事です。

  養老保険ですが、こちらも悩ましい保険ですね。

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  逆境また愛すべしということです。

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