たぱぞうの米国株投資

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投資における不確実性とリスクにどのように備えていくのか

投資には不確実性とリスクがつきもの

 投資は将来価値が上昇すると思われるものにお金を投じることですね。言うまでもなく未来は不確実であり、そこに妙味が逆にあるわけです。

 

 S&P500が良いとか、全世界株が良いとか、様々な意見があります。しかし、それも過去や未来の可能性から「良いと思われる」ということに過ぎないわけです。

 

 投資家個々のお金を投じるわけですから、自己責任ということを言われるのはそういうことなわけですね。不確実性が高まれば投資対象は価値が下落します。逆に思っていた以上に価値があると見直されれば、価値は上昇するわけですね。

 

 さて、投資における不確実性、ペーパーアセットの限界について今日はご質問を頂戴しています。

不確実性の高い投資のリスクをどのようにヘッジしていくべきか

こんにちは。いつも楽しく拝見しています。


 昨今のFIREという(嫌な労働から)経済的に独立し、(嫌いな会社から)早期退職することで、人生の満足度をあげるという考えに共感を感じ行動を始めました。

 

 一方でこの考え方は生活を預けるものを労働資本(サラリー)から金融資本(ペーパー、ハードアセット)にシフトしただけに他ならず、不慮の事態を想定し持続可能性を高めるには金融資本の中でもアセット分散を意識する必要があると、最近たぱぞうさんの記事を読んでぼんやりと感じるようになってきました。

 

 ただ、金融資本のアセットアロケーションとはリターンに満足していれば究極的には共分散を目指すものなのでしょうが、金融資本は食料やエネルギーの代わりにはならないので戦争や政変などの事態には弱いと思っています。


 特にペーパーアセットはただの数字で実質的な価値を持たず、時の世界情勢や政治形態によって石にもなれば金にもなるようなものだし、よしんば価値を保ったとしても容易に徴収されうるものだと思っています。

 

 戦争や政変などの不足の事態に強いアセットって何があり、世のお金持ちはどのように対策しているんでしょうか…美術品やブランド工芸品でしょうか…代表的なものがあればお伝え頂きたいです。

 

 また関連して、戦争/政変リスクヘッジ目的で実態価値を生み出す労働や設備投資を進めていき、生活支出をゼロに近づけていけば、結果として金融資本依存度が下がるのである種バランスのいいFIREが可能なのでは?とも最近思ってきています。

 

 そこで昨年から畑を借り受け食料自給を始め、自宅に太陽光を設置しエネルギーの一部自給をしています(あとは米を作り食料自給率100%にし、井戸を掘って浄化設備も入れてみたいですね笑)

 

 たぱぞうさん自身や周りの方で、自給するところは自給しつつ、カネが必要なところは金融資本でカバーする…そんな生活スタイルでFIREされた方がいればいくつか事例を伝えいただきたいです。

 

 参考できるところは取り入れていきたいと思っています…。

 

 よくよく読み返してみるとたぱぞうさんのブログとは全く関係ない内容で恐縮です…。あこがれのブログに載ったら嬉しいなぁくらいの軽い気持ちで質問してますので、気が向いたらご回答下さい笑

実は労働も不確実性、リスクのあるもの

 天変地異に強いアセットはかつては金でした。しかし、持ち運びに不便です。そのため、GLDなどペーパー化されたものがあります。同じペーパーの株は今は電子的に管理され、なおかつ分散投資ができるので以前よりは安全です。


 不動産は不動と書くだけあって、持ち運びが当然できません。しかし、これもまたペーパー化され、リートなどで購入することができます。紙幣はポータブルですが、裏付けが揺らげば価値がなくなります。日本でも旧円切り替えなどを経験していますね。

投資における不確実性とリスクにどのように備えていくのか

投資における不確実性とリスクにどのように備えていくのか

 自給自足は確かに収支を安定させるという意味では良いです。しかし、労働を続けなくてはいけないところ、自分に何かあれば持続可能にならないところはサラリーマンと同じです。また、労働資本を最大化させるには弱く、マンパワーに終始するところ、拡大することが難しいところがあります。


 要は、様々なアセットや収入の柱がありますが、どれもメリットデメリットがあるのですね。


 それぞれの特性を組み合わせ、デメリットを補うようにするのが大切です。分散投資の本質というのはそういうことですね。金融資本のみがリスクが高い、というわけではないということです。


 労働資本を何らかの形で投下し続けるという意味では多くのFIREした人たちが継続しています。時間があるので、趣味的な仕事を続けるのですね。例えばDIYで不動産管理をしたり、株式投資を続けたり、レポートを納品し続けたりといったことです。


 衣食住を自分でまかなうという人は多くありませんが、狩猟、漁撈、採集、畑仕事を趣味的にされている人はいますね。


 支出が小さくなれば、収入も少なくて済む。それは間違いの無いところですね。

 

 かつては、公務員や会社員などのサラリーマンは安泰と思われてきました。しかし、それが急速に揺らいでいるのが現在です。そのため、これだけ投資が一般化してきたとも言えます。

 

 いずれしても、何かに偏り過ぎることなく、心地よいバランスで資本を投下していくことですね。この営みはどのような場所、どのような時代でも変わらないことです。そういう意味では私たちの住む日本という国は世界的には恵まれています。

 

 職業選択の自由があり、投資先の選択肢も多いからです。環境を生かし、未来を信じていくことが大事だと私は思っています。ともにがんばりましょうね。

 

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