たぱぞうの米国株投資

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リスクを負い、日常を変えていくということ

リスクを負うということはどういうことなのか

 株や不動産、太陽光で生活をしているというと、みなさんの周りの人はどのような反応をするでしょうか。ポジティブ、ネガティブ、中立、様々な意見に分かれますね。

 

 ポジティブな意見であれば、

  • 自由な時間が多そうでうらやましい
  • 自分も早く仕事を辞めてそうなりたい
  • そこまでたどり着いた知識、経験がすごい

 このような意見に集約されるでしょうか。

 反対に、ネガティブな意見は、以下のような反応が予想されます。

  • 働かないで収入を得てずるい
  • 苦労せずお金を得る、濡れ手で粟の状態はよくない
  • もっと課税すべきだ(笑)

 このような反応でしょうか。

 中立だと、どうやってそうなったのか、どのように暮らしているのか、疑問が先立つように思いますね。 

リスクを負う人はどのような人がいるのか

 それでは、株や不動産、太陽光でそのような生活を手に入れた人はどのような過程を経て実現したのでしょうか。

 

 わかりやすいのは株ですね。シンプルにダブルバガー、あるいはテンバガーとなるような株を買っていた。あるいは、CFDや先物で相場を張り、大当たりをした。これらのやり口は近道ではありますが、値動きが激しいですから失敗と表裏一体ですね。初心者、初級者は真似できない手法になります。

リスクを負い、日常を変えていくということ

リスクを負い、日常を変えていくということ

 一部の天才を除いて、ほとんどの人は時間をかけてコツコツとリスクを管理して、気が付けば資産が大きくなっていた、というパターンではないでしょうか。

 

 不動産も、イチから大きく成功した人というのは、「えっ!?」と思うような物件をどこかで買っていますね。例えば埋蔵文化財が発掘される可能性のある土地を仕入れ、新築アパートを立ててみる。全空で家賃が3万円もしないような築古アパート物件を仕入れ、リノベ、満室にする。間取りを工夫して新築RCを建てて満室にし、相続税目当ての層に転売する。

 

 株も不動産もやり方は千差万別、マーケットのちょっとしたゆがみに気が付いた人が利益という果実を手にしていますね。

 

 しかし、一方で株にしても、不動産にしても、太陽光にしても、すべての投資に共通することがあります。それは、リスクですね。いうまでもなく、リスクは2面性があります。うまくいくリスクと失敗するリスクです。上振れるか、下振れるか、その不確実性をリスクというのですね。

不確実性の少ない、ノーリスク生活をどのように受け入れているのか。

 ところで私たちは、どのように日常を受け入れているのでしょうか。満足して日常を送っている人、不満を抱えて日常を送っている人、様々ですね。

 

 満足して日常を送っている人は、リスクを過度に追う必要はまったくありませんね。先に述べたような、失敗したら生活ががらりと変わるような、そんな不確実性を負う必要はまったくないのです。

 

 一生懸命仕事に励み、疲れて帰ってきて、お風呂に入り、ビールを飲みながらテレビを見る。そしてまた朝起きて仕事に行く。本当に仕事が好きならば、帰宅後も関連業務や資格の学習を重ねる人もいるでしょう。安定していて、仕事も楽しいならば、完璧な人生設計となります。

 

 一方で、仕事が面白くない、あるいは面白くても給与が十分ではない、もしくは拘束時間が長い。何らかの不満足な理由を抱えている場合は、日常を変えなくては何も変わりませんね。満足している人と同じようにビールを飲んで、テレビを見ながら文句を抱えていても何も変わらないということです。

不満を不満のままにせず、リスクを負う、改善するということ

 投資で成功した人の結果だけを見ると、真実が見えなくなる可能性がありますね。つまり、その成功の裏には人知れぬ努力や学習の積み重ね、そして何よりもリスクの積み重ねがあるのですね。

 

 成功した投資家は須らく、少なくとも努力を積み重ねていますね。ビールとテレビ、あるいはスマホに1日のほとんどの時間を費やしている人がいます。一方で成功した投資家は銘柄研究、土地研究に時間を使っています。

 

 体に例えるならば、ビールとポテトチップの繰り返しで食事を済ますか、野菜とタンパク質メインで食事を済ますか。その10年、20年の積み重ねの違いはどうかということです。差がついて当然なのです。

 

 炭水化物と油と塩の黄金比は人の本能、食欲に訴求します。だから意識しないと危険なのです。実は、テレビやスマホも似たようなところがありますね。人に時間をどのように消費させるかという大命題を考え抜いた、工夫の産物です。

 

 当然ながら毎日帰宅してビールを飲んで、寝るだけの生活からは何も生み出されないのですね。日常に満足しているならばそれで十分ですが、何かを変えたいというモチベーションがあるならば、具体的な行動をしないと何も変わらないのです。

 

 地主や起業家の子弟ならばいざ知らず、私も含めてほとんどの家庭は何もしないで生活できる資産は、最初はありません。

 

 結果を見て、「ちょっと株や不動産に詳しいからといって、努力もせずに豊かな生活を実現させてずるい」というような意見を持つのは、その人の裏の努力とリスクへの向き合い方を感じ取っていないのですね。

 

 何事も、原因があり、結果があります。今、どうしてそのような結果になっているのか。何が成功の原因で、何が失敗の原因だったのか。ショートステップで振り返り、将来に生かしていかないと、未来を変えることはできませんね。

 

 生活に不満があるならば、それを変える「何か」を探したいところです。成功者というのは、行動を変え、リスクを取って今があるのですね。一見華やかな表の顔を見るばかりでは、何物も手に入れることはできないのです。

 

  不満の原因は、組織か、社会か、はたまた自分か。誰もが原因の矢印を自分に向けるのは勇気のいることです。しかし、そこから改善が始まるのです。

 

 私もまだまだ道程の半ば、ともにがんばりましょうね。

 

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