たぱぞうの米国株投資

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40代でセミリタイアをして、得たもの失ったもの

40代でセミリタイアをして得たもの失ったもの

 40代前半でセミリタイアをして、早くも半年が過ぎようとしています。レポートを頼まれたり、お話を頼まれたり、本の出版の話があったり、激動の半年でした。もっとヒマだろうと思い、なんでもかんでもお仕事を入れすぎました。人に期待されるというのはうれしいことで、ついつい引き受けたくなるのです。

 

 組織人として生きていたころは、ほとんど残業をせずに毎日の生活をしていました。ところが、セミリタイアをしてからは「土日無し、日々時々残業」という状態になっています。何が趣味で、何が仕事か分からない状態です。

 

 しかし、10月には大きな仕事が落ち着きます。徐々にセミリタイア生活を堪能するということになるのでしょう。

 

 30代半ばのころは、まさか自分がこんなに早くセミリタイアをしているとは夢にも思いませんでした。特に、リーマンショック直後はそうです。退場せずにしぶとく相場にしがみついたこと、このことがささやかなご褒美をくれたのでしょう。

 

 今の30代~40代というのは、次のような成功モデルが崩れた世代です。

 

 「良い進学をすれば良い就職があり、良い就職を得れば人生そのものが幸せである」というモデルです。同年代の人数が多すぎ、過当競争のために、受験も就職も大変な時代でした。

 

 しかし、困難な時代を生き抜いた末に、最後の最後でこのようなご褒美が待っていたのですね。

セミリタイアをして得たもの

 セミリタイアをして、得たものは「時間」です。

 

 と、言いたいところですが、全く時間はありません。減りました。これは、自分で考え、自分で行動することが増えたからでしょう。予定を入れすぎる、仕事を入れすぎるのです。やりたいことを積み重ねていくとそうなります。

 

 もっとも、ストレスは殆どありません。それはそうですね。自分で決めたこと「だけ」をしているからです。自分で決めたことだけをしている生活を続けると、心が穏やかになります。私は、毎年七夕の願い事には「心穏やかに過ごせますように」と書いてきました。

 

 ようやく、得ることができたのかもしれませんね。

心が穏やかになると、どのような変化があるのか

 心が穏やかになると、どのような変化があるのでしょうか。大きく2つあるように思います。

人と比べることが殆どゼロになる

 人と比べるということが殆どゼロになりますね。

 

 私は、相対の中で生きるのは元々性に合いませんでした。そのため、極力そういう価値観からは距離を置いてきました。セミリタイア生活に入ると、そういうものに触れる機会そのものが無くなります。

 

 いや、考えてみると資産運用でも人と比べるという価値観があるのかもしれませんね。

 

 ○○という投資は良い、○○という投資は間違っている。○○というAさんの資産額はスゴイ、○○というBさんの資産額は少ない。

 

 自分の信じる道を淡々と進めばよいのですね。比べることで、自分の資産が増えるなら別かもしれませんが、全く変化がありませんからね。

 

 しかし、逆に言うと、比べる感情があるということは、若く、向上心の1つの発露なのかもしれません。私も人と比べる時代があったのです。資産運用ではないですけどね。 

 

 組織にいるとどうしても、他者との比較、あるいは相対で生きるわけですが、セミリタイア生活というのはそういうものではありません。

 

 自分が向上したいと思えるジャンルで、自分が成長を実感できれば良いという心境になります。いや、向上さえも必要ない、そういう選択だって可能です。とにかく自由なのです。

 

 考えが合わない文章ならば、読まなければいいし、気持ちが合わない人ならば、会わなければよい、そういう世界になりますね。お互いに距離を保って、尊重しておけばよいのです。セミリタイアの対人関係とはそのようなものです。

自分が今、どのような感情なのかを意識するようになった

 人の感情は、喜怒哀楽で表現されますね。私は「喜」「楽」に時間を全振りしていきたい人です。もっと言うと、極力「怒」「哀」は避けたい人です。

 

 「怒」はある程度、自分の生活次第で避けることができます。セミリタイアしてからは、より自分がどのような精神状態にあり、どのように「怒」の感情から距離を置くか、注意を払うことができるようになりましたね。

 

 やはり組織人としては、「怒」の使い分けも大事で、年に数回はそういう場面もありました。しかし、基本的には下品な心の作用に違いありませんから、怒の方面で感情が豊かになるのは良くないことですね。怒られるのはもちろん(笑) 怒るのも嫌なものですね。

 

 やや俯瞰的というか、冷静に自分の感情と向き合える生活が実現しているように思います。

セミリタイアをして失ったもの

 最後に、「セミリタイアをして失ったもの」です。

 

 これは、自分の居場所であるとか、人間関係がそうなるかと思っていました。しかし、独立して様々な仕事をした結果、新たな居場所や人間関係が広がっています。

 

 確かに、昔の関係で失ったものもあります。しかし、逆にエッセンシャルに、残すべきもの、そうでないものがはっきりしました。

 

 まだ半年なので、何を失ったかというのは確信的なものは得られていません。定期的な収入というのは無くなりましたが、もともとそんなにお金があってもしょうがないので、それはもういいでしょう。

いつでもどこでも過ごせるセミリタイア

いつでもどこでも過ごせるセミリタイア

 いずれにしても内的な自分に向き合いつつ、「やりたいことだけをやり抜く生活」が実現しています。

 

 生き方の選択の自由をくれた、資産運用に出会えてよかったというのは間違いのないところです。

 

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