たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

ひふみ投信は買いなのか

今大人気のひふみ投信とは?

 ひふみ投信とはレオスキャピタルワークス社が販売する投資信託です。創業者は投資業界で著名な藤野英人氏です。ひふみ投信のサイトから藤野氏のプロフィールを引用します。

ふじの ひでと。

 

 野村投資顧問(現:野村アセットマネジメント)、ジャーディンフレミング(現:JPモルガン・アセット・マネジメント)、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て2003年レオス・キャピタルワークス創業。CIO(最高投資責任者)に就任。2009年取締役就任後、2015年10月より現職。


 中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネージャーとして豊富なキャリアを持つ。東証アカデミーフェロー。

 中小型・成長株の運用経験が長い藤野氏が創業者というところに最大の強みと特徴があると言ってよいでしょう。

 

 日本株は成熟した大企業が時価総額を大きく伸ばすことはまれです。それよりも中小型の成長株に目を向け、発掘する。そのような投資方法が合っている相場と言えます。特にリーマンショック以後は世界経済が比較的堅調なこともあり、攻めの投資がリターンを大きくする傾向にありました。

 

 ボラティリティ高めの成長株に投資をするという戦術が追い風を受けやすかったということです。これは日本に限らず、米国においてもそうですね。Nasdaq100のパフォーマンスは大きくS&P500などの実績を超えてきています。

 

 そのため、ひふみ投信に限らず、例えばジェイリバイブなど実績あるファンドマネージャーのいる中小・成長株投資ファンドは大きく利益を上げてきました。

 

 また、日本のような成熟国では、TOPIXのようなインデックスよりも、特化型のアクティブファンドが良い成績を残すのは多くは無いですが珍しいことではありません。そういう意味では、ひふみ投信はその代表格だと言ってよいでしょう。

ひふみ投信の過去10年の実績

 この10年のひふみ投信の実績を見てみましょう。まず、基準価額の推移です。

f:id:tapazou:20180721101333p:plain

※資料は全て「ひふみ投信月次運用報告書」から

 

 TOPIXを大きく超えてきています。TOPIX比でおよそ2.5倍の実績を示しています。インデックスを長期で凌駕できる、実力あるファンドと言ってよいでしょう。

 

 基準価額はこの10年でおよそ5倍になっています。これは、米国株ETFであるVTIの4倍も超える実績です。過去は未来を保証するものではないとはいえ、これだけの実績を出し続けていることは大きな購入動機になります。人気の理由はここにあります。

f:id:tapazou:20180721101649p:plain

 そのため、長期運用を志向する投資家の支持を広く集めており、資産総額も激増しています。特に16年後半からの伸びは出色と言ってよく、テレビなどメディアへの露出度と歩調を合わせるかのように伸長しています。

ひふみ投信の今後の課題

 海外のメガファンドと比べるとまだ小規模ですが、それでも国内の独立系投信としては押しも押されぬ地位を築いています。そういう意味では、成長株投資をするには難しい規模になりつつあります。

 

 実際に市場別比率を見ても、マザーズやジャスダック銘柄というのは意外なほど比率が少なくなっています。運用総額から考えると、今後も日本の小型株に注力するような投資方針というのは難しいでしょう。

 

 中小型株を得意にしてきた、ひふみ投信です。今後どのように投資先、運用先を資産規模に応じて変容させるのかというのが課題になります。

f:id:tapazou:20180721101856p:plain

 上の図は2018年6月実績です。

 ちなみに、2012年5月の市場別比率は以下のようになっています。

f:id:tapazou:20180721102632p:plain

 今とは比率が全く異なることに気づかれると思います。2012年5月以前のデータが見つからなかったのですが、例えば2008年などはもっとマザーズやジャスダック寄りの投資ファンドだったのではないかと推測されます。

 

 ちなみに、2008年10月時点での運用総額は1.88億円。2012年時点でもたったの20億円規模の運用でした。それが今や1500億をうかがう勢いですから、以前と同じような運用というのは少々難しいのがお分かりいただけるかと思います。

ひふみ投信の運用上位銘柄は・・・

 かつては不動産のゴールドクレストやスタートトゥデイなどの中小株・成長株の日本企業がトップでした。今は海外株のAmazonが組み入れ1位です。

f:id:tapazou:20180721104125p:plain

 Amazon、VISA、Microsoftといった売上成長率が高く、ワイドモートな米国株が並びます。全体でも海外株比率は10%を超えてきています。個人的にはこの海外株比率というのは今後も伸びると予想します。

 

 さて、こうしたことを踏まえて「ひふみ投信」に関するご質問を頂いていますのでご紹介します。

ひふみ投信への評価はどうなりますか

 いつもブログやツイッターを拝見させていただいており、日々勉強させていただいております。


 今日はずいぶん前から気になっていてことがあり、思い切ってご質問させていただきます。このフォームからで良いのかもわからず、失礼にあたりましたら申し訳ございません。

 

 たぱぞう様の「ひふみ」に関する見解を教えていただけないでしょうか。

 

 現在つみたてnisaでひふみ一択購入していますが、米国の強さは十分理解しており、ひふみは1割ほどアメリカにも投資しているようですが、基本的に日本企業に特化していることから、たまに楽天VTIに乗り換えようかと悩んでしまいます。


 つみたてnisa対象であることから、できればつみたてnisaで買うことがどうかも含めて御教授いただけると幸いです。

 

 自分なりにたぱぞうさまのブログ内でひふみに関する記事を探してみましたが、見つからず、すでに記事済でしたら申し訳ございません。よろしくお願いいたします。

ひふみ投信は思いも含めて好きな投信です。

 藤野英人氏は「日本の投信は99%以上ダメ」と公言してはばからない人です。私もそういうイメージを持っており、そのため米国株投資を始めたという側面もあります。ですから、藤野英人氏の「まともな投信をつくる」という狙いには僭越ながら非常に共感をしています。

 

 信託報酬は約1%で安いとはいえません。しかし、情報開示も誠実ですし、投信・ETFを中心とした運用を考えている人には検討対象から外せない投信の1つでしょう。どの時期に何を買って、何を売っているのかを見るだけでも価値があるのではないでしょうか。

 

 今後、海外株比率も高めてくるでしょうし、どのような運用を続けるのか興味があります。データによると、50年間でインデックスファンドに勝てるアクティブファンドはたったの2%と言います。

 

 その2%にひふみ投信が入るのか、それとも下げ相場でインデックス以上にパフォーマンスを落としてしまうのか。未来は分かりませんが、有力なアクティブファンドの1つであることに間違いはないですね。

 

 投資はストーリーです。ひふみ投信の思いと過去に触れて、未来に共感できるならば買いということになりますね。

 

関連記事です。

  1%の信託報酬というのは確かに悩ましいのですが、投資初心者さんにとっては、手法を学ぶという意味で悪くない選択だと思います。ウェルスナビなどのロボアドバイザーも1%ですね。ちなみに米国のロボアドバイザーは0.25%の争いになっています。

www.americakabu.com

  投資初心者さんには楽天証券のユーザーインタフェースは分かりやすいと思います。ネット証券3社はそれぞれ特徴がありますから、使い分けるというのも手ですね。

www.americakabu.com

  つみたてNISAの半年評価です。何度か調整はありつつも、おおむね順調な相場と言える半期でしたね。

www.americakabu.com