たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

25歳で始めるつみたて投資術

25歳から始めるつみたて投資術

 たぱぞうが現在の仕事に就き、「仕事を長く続けよう」と決意したのが25歳の春でした。私は転職組です。それからすでに20年近く過ぎています。その時の思いを大切に、ここまで長く勤められたこと、本当に恵まれていたと思います。

 

 同時に、生活と心が安定しましたので投資を始めています。ただ、そのころはデイトレードやFXといった投機的な方法ばかりが脚光を浴びており、株式投資と言えばうねり取りだと思っていました。

 

 しかも相場環境が悪い2000年代でしたので、思うような財産形成は全くできませんでした。今は違います。

  1. 投資信託やETFの充実
  2. 米国株投資の特定口座化
  3. 金融政策の充実
  4. 投資先の多様化

 こういう変化があります。

投資信託やETFの充実

 まず、投資信託やETFの充実度が全く違います。かつては信託報酬が2%あるいは3%もする商品がほとんどでした。今もそうかもしれませんが、ネットで調べればそういう商品は殆ど排除できます。

 

 本来投資信託やETFは集中投資リスクを分散させるというのが主たる目的ですが、手数料リスクで資産が削られるというのが日本の投資信託だったのです。これがこの数年で大きく変わりました。

米国株投資の特定口座化

 米国株投資はかつては一般口座での取引のみでした。そのため、確定申告の手間や知識が必要でした。私の持っている古い株はいまだに一般口座での管理になっています。慣れればどうということは無いのですが、米国株初心者さんには大きなハードルでしょう。

 

 しかし今は違います。日本株と同じように特定口座での自動計算がされますので、外国税額控除に目をつぶれば殆ど気にせずに売買できます。

金融政策の充実

 株価が下がると景気も悪くなる。鶏が先か、卵が先か。いずれにせよ相関にあることは疑いの無いところです。しかし、かつては大暴落中に「株価に一喜一憂しない」というような要人発言があったり、全く有効な手が打てずにダラダラ下がるというようなことが頻発していました。

 

 日本だけでなく各国見回しても、今は非常に市場動向に敏感になっており、あまり無神経な要人発言は見られません。政権によるかもしれませんが、打てる手はかつてよりも多く、暴落時にも期待が持てるような政治、行政になっていると感じます。

 

 ただ、日本の場合は政権によるのかもしれません。

投資先の多様化

 米国株を始めとする海外投資がたやすくなりました。仮想通貨なども以前はありませんでした。また、不動産投資や太陽光投資などかつては事業家や土地持ちのビジネスだったものが広く個人投資家にも広がっています。その良し悪しはともかく、選択の幅は私が投資を始めたころとは様変わりです。

 

 これはそっくりそのまま広範な分散投資が可能になったことを意味します。その分、キャッチアップしなくてはならない情報が多いのですが、これもネットの充実により難しいことではありません。

 

 真の意味での分散投資、ペーパーアセット、ハードアセットへの適切な分散が簡単に行える時代になりました。

 

 思いつくままにマクロなことからミクロなことまで取り上げましたが、一言でいうと「かつてに比べて恵まれている投資環境ですよ」ということです。反面、収入も含めた労働環境は厳しくなるのが必至ですから、投資は社会人の基本的嗜みになりつつあると言ってよいでしょう。

 

 さて、こうしたことを踏まえてご質問を紹介します。

25歳で積み立て投資を始めます。

 突然の連絡申し訳ありません。正一と申します。いつもブログで勉強させていただいております。資産形成について、たぱぞう様に教えていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。

 

 当方、社会に出て3年目の25歳になる者なのですが、この度将来に向けて資産運用を始めてみようと思い立ち、たぱぞう様をはじめ、いろいろな方のブログを拝見し、勉強させていただいております。

 

 その中で、自分なりのポートフォリオのようなものができたので、実際に始める前にプロの方から見てどうなのかご意見がいただきたく連絡いたしました。もしよろしければ、下記の資産形成プランについてご意見をいただけると幸いです。


【資産形成プラン】

ウェルスナビ      1万円
※楽天全米株式      5千円
※野村つみたて外国株投信 5千円
※ひふみ投信       5千円
※ジェイリバイブ     5千円

貯金          1万円

 今現在、毎月4万円の貯金が出来ているので、その4万円を上記のように振り分け資産を形成していこうと思っています。

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※ひふみ投信さんのサイトから

 

 積み立ては65歳までの40年間を想定しており、出口戦略といたしましては年齢と共にウェルスナビのリスク許容度を減らしていき、最終的にはウェルスナビだけにしようかなと漠然と思っております。

 

 自分のぐうたらな性格上、こまめに海外ETFを買い付けるのが難しそうなので、上記のプランでほったらかしで資産が増えていけばと考えております。

いかがでしょうか?

 

 ご意見いただけますと幸いです。

25歳ならばリスクが取れる。株式全振りでも良いと思います。

 月々ざっくり4万円を振り分けていくということですね。貯金の1万円以外は株式全振りの投資ですね。これは人によってはリスキーだというかもしれませんね。

 

 私はこれで良いと思います。まだ若く、ボーナスなど追加投資が可能で、なおかつ出口まで時間があるからです。20年以上投資が継続できるならば、株式はかなりの確率でリターンを得られます。

 

 カリスマ運用者の在籍するジェイリバイブやひふみ投信が入っているのは面白いところですね。私ならば米国株投信にしますが、リターンは近年特に大きいですから期待したくなりますよね。両投信とも個人的には好きです。

 

 投資は思いですから、運用者の顔が見える、思いが見える投信は応援したくなります。ちなみに、この投資額でつみたて投資をするならば、以下の二つの制度を利用するのが鉄則です。

  • イデコ
  • つみたてNISA

 枠としては控除がきくイデコを埋めてからが良いでしょう。そうすると、※印のついている商品は代替商品などで買えます。しかし、ウェルスナビはこの枠が使えませんので、難しいところです。

 

 税制面でのメリットも最大に享受するならば、代替投信を物色して買う、あるいはすでに選んでいる投信に上乗せする、という手もあります。資産が大きくなってきたらウェルスナビの完全ほったらかしも魅力ありますね。どうでしょうか。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

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