たぱぞうの米国株投資

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NYダウの調整とその後の対応

NYダウの調整がきましたね

 NYダウが調整しました。1週間で見ると1000ドル以上の下げになっています。また、金額の下げ幅で言うと9年2か月ぶり、実にリーマンショック以来の下げ幅ということでしたね。

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 一週間下げっぱなしというのは昨年は殆ど記憶にありません。これだけのダラダラ下げというのは久しぶりですね。

 

 特に2月2日の下げは久しぶりに大きい下げで665ドル下げました。ただ、数字にすると大きいですが、現物を扱っている多くの投資家さんにとっては「ほえ?これで9年ぶり?暴落なの?」というわりと呑気な反応だったのではないでしょうか。

 

 CFDなどでレバレッジを利かせているとそれなりに痛手を被りますが、現物投資というのは呑気なものです。しかもそれが取得年の古いものだと、ここまででかなり上がっているでしょう。泰然としたものです。

 

 腰の強いポートフォリオというのはこういうことです。

 

 ただ、NYダウも以前よりかなり上がっており、%にするとたったの2.5%の下げということになります。下げ幅のわりに迫力に欠けるのは、この割合の小ささによるところも大ですね。

NYダウの調整についてTwitterでアンケートを取ってみました

 さて、弊ブログの読者さんやTwitterのフォロワーさんはどのように今後を予測されているのでしょうか。ちょっとアンケートを取ってみました。

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 すると、見事に拮抗しています。本格調整に入るだろうという方が45%、いままでのようにすぐに反発するだろうという方が55%ですね。

 

 相場への強弱感がボチボチ混在してきたように思います。行き過ぎた熱狂相場というのは相場を壊しますから、程よい調整は良いことですね。古くは日本のバブル景気しかり、ITバブルしかり、仮想通貨しかり、時計の針は急には回らないのです。

 

 急に回すと相場の回復に長い時間がかかります。

NYダウ、調整の目安として何を見るか。

 本格調整や暴落が来た時に慌てないために、目安を示しておきたいと思います。米国株は難しそう、という話も聞きますので比較的シンプルにいきます。

5年チャートの200週移動線

 まず、5年チャートの200週移動線は見やすいです。米国株は基本が右肩上がりだからです。日本株のようなボックス相場になるとあまり200週移動線などでは判断できなくなってきます。

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※チャートはSBI証券。このごろチャート機能も充実していますね。

 単純移動平均線です。200週線は赤いラインになります。これをみると18000ドル近辺が一定の水準になることが分かります。もし今後本格調整になるならば、1つの目安になるでしょう。

 

 私が最近、といっても2,3年前ですが積極的に買い出動したのは2014年から2016年1月のチャイナショックまででした。

 

 とくに2016年1月はチャート的にも非常に良いタイミングで買えたと思います。ただ、そういうときは地合いも悪いですから、全力投資をすることは精神的に難しくなってきます。事前にいくらになったら買おう、と考えておくとブレずに買えますね。

 

 ただ、この200週移動平均線になかなかタッチしないのが米国株市場だったりします。基本が強いんですよね。

NYダウのPER【P/Eレシオ】はどれぐらいか

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※ウォールストリートジャーナルから

 NYダウ、つまりダウ工業株価指数は一番上、Dow Industrialです。青い反転させている、P/E RATIOは日本でいうところのPERです。すると、現在は26.85倍ということが確認できます。高いですね。

 

 ただ、これは過去の業績に基づく数字ですから、予想だと17.7倍ということです。ここに強気な投資家は妥当性を見出してきたわけです。売り上げが伸び、減税メリットで利益も上がるから、株も上がるはずだ、割高ではない、という論法です。

 

 過去から考えるとP/Eレシオが17倍程度が適正であると言われます。本格的に調整を始めるとこのような楽観的な見積もりは吹き飛びますので、実績値で17倍、あるいはそれを切るようになれば値ごろ感は出てくるでしょう。

 

 その数字も奇しくも16000ドル~17000ドルというところで、200週線と近似してきます。なかなかこの数字を待っていると買い場がなかったのがリーマンショック以後でしたが、意識として持っておくと良いのではないでしょうか。

 

 ちなみに、ダウ平均の一株利益自体(EPS)は株価ほど伸びておらず、この1年は政策への期待から株価が上げ続けてきました。減税により数字が付いてくるのか、それとも材料出尽くしになるのか。そういう観点からも興味深いです。

 

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2018年買いたい株、というのを書きましたが、落ちたときにはこのように事前に目を付けていた株を淡々と拾っていきたいと思っています。もちろんそれはETFもそうで、普段から備えておきたいですね。2017年のような相場は滅多にないのです。

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  こういう予想は1年以内であれば誤差の範囲ではないでしょうかね。寛容すぎますでしょうか。未来予想というのはそれだけ難しいことだと思っています。いずれにせよ、様々な意見を参考にしつつ自分で考えるというのが価値あることですね。

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  私は滅多に相場予想は書かないのですが、さすがに諸数字が盛り上がりすぎていましたので記事にしました。だいぶ保守的に書きましたが、時期としては調整直前ということで適切だったと思います。ただ、意味したのはもっと大きな調整です。

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