たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

確定拠出年金イデコ【iDeCo】とつみたてNISAで選びたい投資信託

確定拠出年金イデコ【iDeCo】とつみたてNISAの積み立て額

 イデコ【iDeCo】とつみたてNISAを合わせると、自営業者以外の人の月額の投資金額はおよそ5万円になります。特にイデコ【iDeCo】は毎年の所得から控除されたり、退職所得控除枠が使えたりしますので、税制面から積み立てる意味は大きいです。

 

 とくに有利なのは自営業者です。月額6.8万円も積み立てることができます。もともと自営業者の人の退職金が無い実態を踏まえ、作られた制度なのであたりまえといえばそうですが、金額の大きさが出色ですね。

 

 毎年の所得を控除したうえで、2000万円まで退職所得控除として使える、つまり無税枠として使えるというわけです。ザックリまとめるとこのようになります。

 

サラリーマン=2.3万円【iDeCo】+3.3万円【つみたてNISA】
公務員=1.2万円【iDeCo】+3.3万円【つみたてNISA】
専業主婦=2.3万円【iDeCo】+3.3万円【つみたてNISA】
自営業者=6.8万円【iDeCo】+3.3万円【つみたてNISA】
※サラリーマンの場合は企業型に加入していると上限2万まで。

 

 退職金が望める人にはイデコ【iDeCo】の利用価値は低いかと思われがちです。しかし、例えば50歳で早期退職し、60歳以後でイデコ【iDeCo】積み立て分の受け取りとすると旨味はありますね。

 

 ですので、人生の選択肢を増やすという意味でもイデコ【iDeCo】やNISAは良い制度だと思います。まあ、ザックリ言いますと「始めて損なしイデコ【iDeCo】とNISA」ということですね。

 

 ただ、イデコ【iDeCo】の場合は60歳まで引き出せない、つまり資金拘束がありますから、それは1つのデメリットですね。こうしたことを踏まえてご質問にお答えします。

確定拠出年金イデコ【iDeCo】とつみたてNISAでなにを選ぶべきか

 たぱそうさんはじめまして。

 投資勉強中の38歳サラリーマンです。私は24歳の時に中古マンションを購入し、安月給ながら繰上返済を優先してきたので、多少の蓄えと3人の子どもの学資保険程度しか資産がありません。(ローン残高は今年の年末で400万程になります)

 

 とはいえ最近会社のストックオプションで100万弱の思わぬお金が手に入ったり、同時に少し月給が上がったりしたので今度はこれを投資に回して老後の資産を築いていきたいと考えております。


 色々調べた結果、私の会社には退職金がないので(持株会や定期的なストップオプションはあります)、サラリーマンで節税効果の高いiDeCoと来年から始まるつみたてNISAが現状最良の選択肢と考えています。

 

 ちなみに私が今のところ毎月捻出できるのは4万円なので、iDeCoは上限の23000円、つみたてNISAには残りの17000円を充てる予定です。(口座はSBI証券を開設しています)ただ、悩ましいのは投資信託の銘柄選びで、今のところ

  • 【iDeCo】レオス-ひふみ年金 に10000円、【iDeCo】
  • 【iDeCo】SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金> に10000円
  • 【iDeCo】大和-iFree NYダウ・インデックス に3000円
  • 【つみたてNISA】楽天・全米株式インデックス・ファンドに17000円

 を検討していますが、たぱそうさんのご意見を賜ればと思います。

 

 先進国インデックスファンドや新興国インデックスファンドも当初は考えていましたが、驚異的な結果を出している日本のアクティブファンドに目がくらみ、また、たぱぞうさんのブログにたどり着いたことから、米国株式を半分取り入れてこのような配分となりました。

 

 老後にある程度ゆとりのある生活を過ごしたいと考えておりますので何卒アドバイスいただきたく、よろしくお願いします。

 カリスマアクティブか、安定のインデックスか

 まず、イデコ【iDeCo】優先というのは間違いありません。質問者様のケースだと、退職金が出ませんので、退職所得控除の枠をイデコ【iDeCo】で確保するというのは理にかなっています。

 

 過去のリターンをよく見て、比較検討された結果だということが伝わる投資信託選びですね。まさにカリスマアクティブファンドか、安定のインデックスかというところで、結論から言うと「好みの問題」かもしれません。

 

 ひふみ投信は日本で有数のアクティブファンドです。2017年になり、米国株も取り入れています。ここは藤野英人氏が創業の直販ファンドであり、運用者がコロコロ変わらない、思いが不変であるという安心感があります。

 

 SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブはこれも各種ファンドを押さえてリターン実績ナンバーワンの大人気ファンドです。過去のリターンは驚異的、ここも優れた運用会社がついています。

 アクティブ投資信託ではこの2つは特に実績において出色と言ってよく、人気があります。

f:id:tapazou:20171203134845p:plain

青=ジェイリバイブ

赤=ひふみ投信 ※10年チャートの都合上

緑=SPDR S&P500 ETF(1557) ※円建てのS&P500

 

 ジェイリバイブは中小成長株を扱うということで、リーマンショック後はパッとしない実績でした。しかし、アベノミクス発動と同じくして大躍進、特に今年に入ってからの好調さが目立ちます。

 

 ひふみ投信はジェイリバイブと競っています。やはり今年に入ってから躍進しています。この2つの投信は主戦場を日本株にしています。確かな銘柄選定眼があれば、日本市場でも実績を残せるという好例になっています。

 

 この2つの投信に永続性があると思うならば迷わず選んでよいでしょう。米国の成長のほうに永続性があると思うならば、米国のインデックスということになるでしょう。私は後者の立場です。

 

 投資は米国株しかしない、あるいは国内株しかしない。このように何事も決めつけるのは良くなく、自分自身で腹落ちした投資をしていくということが大事ですね。私は米国の成長性、守られた株主利益、こういうところに魅力を覚えています。

 

 ただ、同時に投資における柔軟性というのも意識するところで、可能性のあるところには積極的に投資していきたいと思っています。ご質問ありがとうございました。共にがんばりましょう。

 

関連記事です

  インデックス投資は地味であり、ある程度の種銭がないとそのメリットが実感されないというのは事実ですね。私は昨今では安心・安全に軸足を置いています。

www.americakabu.com

  メリットが大きい確定拠出年金イデコ【iDeCo】ですが、

www.americakabu.com

  確定拠出年金のベスト3も殆ど同じですね。米国インデックス。これは外せないと私は思っています。

www.americakabu.com