たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

米国株ポートフォリオに高配当通信株は必要か

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米国株ポートフォリオと高配当通信株

 米国株投資家の中でも多くの人が所有している株の1つに通信株があります。日本もそうですが、米国も通信業界は寡占状態です。ベライゾン【VZ】、AT&T【T】、スプリント【S】、TモバイルUS【TMUS】と4社がしのぎを削っています。

 

 業績の著しい成長は見られませんが、比較的安定的に高配当なのがこれらの銘柄群です。そのため、大きな株価成長はありませんが、不況などには比較的強いという特徴があります。安定した高配当が心理的に下値を支えるからです。

 

 そういう意味では、インカムゲイン狙いの投資をするにあたって外せない銘柄の1つと言えそうですが、トータルのパフォーマンスに優れないのは確かなところです。さて、今回はこの通信株に関してご質問を頂いています。 

高配当通信株はS&P500に大きく劣後する

たぱぞう様はじめまして!いつも楽しくブログを拝読しております。
突然ですが、1つ質問させていただきたいことがあります。
それは、ポートフォリオに通信セクターは必要か?ということです。


 私は今年に入って米国株を始めた超初心者です。ジェレミー・シーゲル教授の株式投資の未来を読んで感化され、米国個別株式での長期資産形成を目指して取り組んでおります。

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※画像はスプリントのサイトから


 当面は10〜12個ほどの個別株式をポートフォリオに組み入れようと考えており、現在XOMやMCD、PM等を保有しております。ここで疑問に思った点が、上述通りポートフォリオにTやVZ等の通信セクターは必要か?ということです。


 たぱぞう様や他の米国株ブロガーの方のブログを拝見すると、必ずと言って良いほどポートフォリオにTやVZの通信セクターを組入れているようです。しかし、株式投資の未来によると通信セクターのトータルリターンは低く、S&P500平均を下回っています。


 その理由として、通信セクターは設備投資金額が莫大にかかるというものです。確かに、TやVZは将来のIOT時代にますます需要は伸び、通信インフラとして今後も存在し続ける可能性が高いと思いますし、安定的で高配当銘柄です。10〜12個のポートフォリオに入れるだけの魅力があると思います。


 一方で通信セクターは過去のトータルリターンは低く、増配率も低水準です。ポートフォリオに通信セクターを入れずとも、過去トータルリターンが高かったヘルスケア、生活必需品、情報通信、エネルギー+MCDだけのセクター分散だけでも十分なのではないかと悩んでしまいました。


 もしよろしければたぱぞう様のご考察を教えて頂ければと思います。
 何卒よろしくお願いいたします。

高配当通信株がポートフォリオに必要な人とそうでない人

 素晴らしい観点とご質問だと思います。もし、私が15年若ければ、つまり20代後半であれば通信株を組み入れていなかったと思います。正直申し上げますと、昔NTTやドコモ株を買おうかどうか検討したことがありました。当時、株価が安く、高配当だったからです。

 

 しかし、やめました。そのころは全くインカムを狙った投資をしておらず、1年以内の売買を繰り返していたからです。安定株はキャピタルゲインを狙うには不十分な値動きと評価で、安定している分、劇的な変動も見込めないということで手を出しませんでした。

 

 現在の私はすでに自分の狙うインカムが殆ど満足できるレベルになってきています。少欲知足というのは大事で、いつまでもお金を欲するわけではなく、生活レベルが向上しなければゴールが見えてくるのです。

 

 こういう人にとっては、公益株や通信株の安定したインカムというのは意味を持ちます。計算が立てやすいからです。ただし、配当を継続できるエビデンスはもちろん必要です。

 

 また、種銭の大きさも見逃せません。例えば1万ドル投資したら年間でおよそ500ドルの配当です。しかし、2万ドルだと1000ドル、およそ10万円になります。これぐらいになるとそこそこのインパクトがあります。

 

 しかし、これが1000ドル投資だとどうでしょうか。50ドルということになります。これならば、キャピタルで利益を狙いたくなりますね。私がビットコイン投資に心情的に理解を示すのはこういうところにあります。

 

 みんなが通ってきた道であり、キャピタルが一番だと思う、そういう時期があるのです。私はどうしようもないリスキーな逆張りを繰り返してきて今に至りました。つまり、その怖さも分かるのでやめたということです。

 

 50万ドルをキャピタル狙いで溶かすと、給与からの補てんでは追い付かなくなるのです。かつては一点集中、キャピタル狙いという投資もしていました。今は分散、インカムとなっています。

 

 投資は千差万別。おかれた状況に応じてリスクを取ったり、守ったりすればよいと思います。お互いを尊重し、お互いに刺激を受ける。個人投資家というのはそういう自由さと気楽さが職業投資家と違うところですね。非常に恵まれているのです。

まとめます。

高配当通信株はインカムゲイン狙いならOKですが、キャピタル狙いならば他の株が良いです。

 

 ご質問ありがとうございました。共にがんばりましょう。

 

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