たぱぞうの米国株投資

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バンガード・米国グロースETF【VUG】は大型成長株ETF

バンガード・米国グロースETF【VUG】は大型成長株を集めたETF

 バンガード・米国グロースETF【VUG】をご紹介します。バンガードの大型成長株を集めたETFで、比較対象としてはNasdaq100連動のQQQなどになるでしょう。QQQはNasdaqのトップ100銘柄を集めたETFですから、これも大型成長株のETFということになります。

 

 ただし、バンガード・米国グロースETF【VUG】はNasdaq以外の上場銘柄も組み入れています。そこに特色があるということになります。

 

 連動指数はCRSP USラージキャップ・グロース・インデックスになります。設定日は2004年、意外に古いです。経費率は0.05%ですからさすがバンガードというところでしょうか。

 ETF資産総額はおよそ354億ドルです。流動性は全く問題ありませんね。

バンガード・米国グロースETF【VUG】の株価と配当

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2007年9月 取引値64ドル  分配金0.154ドル

2017年9月 取引値132ドル 分配金0.411ドル

2018年9月 取引値157ドル 分配金0.467ドル

 分配金は高くはありませんが、それでもおよそ10年で3倍になっています。取引根はおよそ2.5倍というところです。全体的なパフォーマンスとしてはQQQに大きく劣後しています。

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 特にリーマンショック後のパフォーマンスの開きは上記のように大きいです。およそ10年でVUGが208%のリターン、QQQが362%のリターンになっています。この10年は米国株が絶好調で、年率10%を超えるリターンを実現してきました。

 

 VUGとQQQを見て分かるように、米国株へ投資していた人、特にハイテクを含む米国株へ投資していた人とそうでない人が大きなリターンを手にしたことがわかります。10年前というとまだITバブルの記憶が鮮明でしたから、VUGやQQQへの積極投資というのはまだまださほど肯定されていなかったころです。

バンガード・米国グロースETF【VUG】の構成銘柄

 続いてバンガードの資料を引用しつつ、構成銘柄を見てみましょう。

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 apple、Amazon、alphabet、Facebookと並びます。特色としてはVISA【V】やホームデポ【HD】、ボーイング【BA】、マスターカード【MA】といったニューヨーク証券取引所銘柄が並ぶことですね。ここはQQQと大きく違うところです。

 参考までにQQQのポートフォリオも掲載しておきます。

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 QQQは大型成長株と言えども、IT関連が多いことが目につきます。21世紀のイノベーションがインターネットを舞台に展開されていることを考えると、パフォーマンスの差はこのようなところに垣間見ることができます。

バンガード・米国グロースETF【VUG】のセクターアロケーション

 VUGのセクターアロケーションを見てみましょう。

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 以外にテクノロジー分野が小さな割合であることが確認できます。およそ3割です。ちなみにQQQはおよそ6割がIT、テクノロジー関係です。ヘルスケアも比率としては小さめです。

 

 また、石油ガス分野は成長株というよりも循環株、商品市況や景気動向に左右される銘柄です。その石油ガス分野が4%入っているのはやや意外な印象を受けますね。

バンガード・米国グロースETF【VUG】のパフォーマンス

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 この10年のパフォーマンスは10%を超えてきており、上々と言ってよいでしょう。VTIなどと数字は近似しています。設定来でみると9%弱です。

 

 この1年でのパフォーマンスは出色で、20%近くあります。2017年の株高の恩恵を最大限に反映させていると言えます。

 

 このパフォーマンスが続く可能性は低いですが、それでも米国の大型グロース株を適切に取り込み続けるならば一定の高成長は望めそうです。不況時はやや値動きが激しくなりますが、これはリスクリターンのバランスということになりますね。

 

 QQQかVUGか、構成銘柄を考えて投資先を決めるということになりそうですね。

 

関連記事です。

  ドルで取引をしているならば、VUGやQQQといった高パフォーマンスなETFもすぐに買えますね。少なくとも過去10年においては最強と言ってよいパフォーマンスを示してきたのがIT関連株ということです。

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  iFreeシリーズからQQQ連動の投資信託が2018年にリリースされました。円で直接QQQを買えるようになったということです。積み立ての利便性などを含むとなかなか魅力の投資信託と言えるでしょう。

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  米国株も常に好調というわけではなく、2000年代などは低迷した時期もありました。特にハイテクの落ち込みは顕著で、成長性を先取りしすぎたツケが回ってきたのが2000年のITバブルと言えるでしょう。

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