iFreeNEXT NASDAQ100インデックスとは
大和投信さんの商品にiFreeNEXT NASDAQ100インデックスというものがあります。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、Nasdaq100への連動ETFであるQQQを投資信託で包んだものということになります。スキームとしては、全米株式ETFであるVTIなどを投資信託化して販売している楽天投信投資顧問シリーズに近いものですね。
ハイテク株投資は今までiFreeNEXT FANG+インデックスなど、アクティブよりのファンドではありました。しかし、米国上場のETFを元にしたハイテク株投資というのは初めての試みですね。
NASDAQ指数およびNASDAQ100はリーマンショック以後のパフォーマンスが素晴らしく、注目の指数と言ってよいでしょう。また、100銘柄に分散されているので、分散投資という意味でもiFreeNEXT FANG+インデックスとは違ったテイストになっています。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの気になる信託報酬は?
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの気になる信託報酬は0.486%です。QQQの信託報酬が0.2%ですから、0.286%ほど投資信託部分で上乗せされているということですね。楽天シリーズがおよそ0.12%ですから、それよりは高い設定になっています。
ただ、圧倒的な強みとしてはS&P500やダウ連動投信と違って、現状で「唯一無二」であることですね。ただし、NASDAQ100指数が指定を受けていないので、つみたてNISA対応にはなりません。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの販売会社はどこか
販売会社は今のところ、インターネットでの販売を想定してSBI証券のみでした。しかし、1年以上を経てかなり増えましたね。リターンが好調ですから、今後も増えてくると考えるのが妥当でしょう。
取り扱い証券会社一覧 |
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SBI証券 |
auカブコム証券 |
岡三オンライン証券 |
ジャパンネット銀行 |
西日本シティTT証券 |
松井証券 |
マネックス証券 |
楽天証券 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの設定来リターン
設定来リターンは非常に好調ですね。covid-19関係でマイナスに動意づいてはいますが、これまでの上昇が強いため、あまり目立ちません。2018年8月末からの設定来で20%以上のリターンを示しています。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスとQQQとどちらが良いのか
米国の上場ETFであるQQQを直接ドルで買い付けるのか、投資信託で買うのか、非常に悩ましいラインだと思います。
- 外国税額控除で源泉徴収課税を取り戻すならばQQQ
- 分配金部分を留保して再投資というメリットを受けるならばiFreeNEXT NASDAQ100インデックス
という選択になります。楽天VTIのケースならば、両者のメリットを考えると殆ど同じリターンという結論が出ていました。しかし、今回は0.286%ですから、手間などを無視した単純なリターンならばQQQのほうが有利かと思われますが、どうでしょうか。
相場の上下動を加味し、経年変化でいずれはっきりするでしょう。
投資信託業界は群雄割拠の戦国時代を迎えつつある
NASDAQ100を始めとする、米国ハイテク界隈の投資信託化というのは実は投資信託業界におけるラストフロンティアだと思っていました。
該当する投資信託が無かったからです。しかし、最近になり、「ETFを投資信託化する」というスキームにより選択肢が広がりつつあります。今回のiFreeNEXT NASDAQ100インデックスの登場もそうですね。
例えばバンガード・米国情報技術セクターETF【VGT】というハイパフォーマンスを発揮しているETFがあります。こちらの経費率は0.10%です。
これを楽天投信投資顧問さんが従前のように0.12%で投資信託化してしまえば0.22%の信託報酬でハイテクETF投資ができるということになります。
運用総額がどのあたりからビジネスとして成り立つのか、そういう話になりますがいずれにせよシンプルなスキームで選択肢が増えるという「投資信託戦国時代」を迎えつつあるように見えます。
ほんの数年前まで低コストの海外投資信託と言えば「ベンチマークはMSCIコクサイ」のみでした。委託会社の意識はすでに大きく変わり始めていますから、私たち利用者が賢い選択をすることで可能性は今後も大きく広がっていくように思います。
米国株投資、いや海外株投資は多様化の時代を迎えましたね。規模と営業力の時代から、低コストとパフォーマンスの時代に変化しつつあるということです。
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QQQとはどのようなETFなのか、ということに関してならばこちらの記事です。Nasdaq総合指数連動のETFはありませんので、NASDAQ100連動のQQQが有力なハイテク株ETFの選択肢ということになります。ITバブル後はパッとしませんでしたが、リーマンショック後のパフォーマンスはS&P500を大きく凌駕します。
iFreeのもう一つのハイテク株投資の切り口がこちらです。NASDAQはハイテク株が多いですが、厳密にはハイテクに限ったわけではありません。そういう意味では、こちらのほうがジャンルを絞った投資信託と言えるでしょう。
SBI証券は新しい投信の販売に熱心ですね。ドル転をするのに抵抗のある投資初心者の方が、円でQQQを買えるようになるというのは大きな意味があると思います。VTIが買えるようになった時も驚きましたが、時代は変わりましたね。