たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

500万円からの資産運用術とは

500万円からの資産運用術とは

 500万円というと、殆どの20代にとっては大金でしょう。30代、40代にとってはどうでしょうか。500万円を結婚式に使い切る人もいれば、車に使い切る人もいます。はたまた、自宅購入の頭金に使う人もいます。

 

 これらに通じるのは収益性あるものではないということです。つまり、物やサービスに500万円を払った瞬間に、お金とは違うものに価値が置き換わるということです。これらの物やサービスを手に入れても、さらにお金を生み出すという仕組みにはなりません。

 

 そのため、欲しいものをすべて手に入れ、物やサービスに置き換えていくと一生お金は貯まりません。そういう意味では、お金の使いみちというのは、人の価値観そのもの、あるいは人生観を見せてくれる、そんな存在なのかもしれません。

 

 ちなみに私は一瞬に数百万をかけるブライダルビジネスには関わりませんでした。結婚式は知人の神社で行い、そのあとは親族で食事会、トータルの出費は30万でした。お祝いのほうが多かったので、それで中古車を買いました。

 

 年収の何倍もかけて結婚式を挙げ、新居の準備をする人もいます。私はそういう考えではなかったし、そういうやりかたが常識だと思う人とは、どこかで価値観の違いが人生観の齟齬になると思っていました。

 

 人生において何に重点を置くのかは、それぞれに尊重されるべきことです。そして、こうした課題に向き合って、1つひとつ解決してすりあわせていくというのが夫婦としての相性確認に役立つと思っていました。大切な共同作業なのです。

 

 口さがない家族は若い頃の私を「信じられないケチ」と表現していました(笑)

 

 しかし一方で、毎年海外旅行をし、冬はスノーボードに毎週のように行っていたのです。自分の人生は自分で作るというのはそういうことです。ともに人生を歩むということはお互いの価値観を確認し合うプロセスが大事で、そこに時間をかけていかないと、あとで大変なことになります。

 

 さて、話が若干?飛びましたが500万円からの資産運用ということでご質問を紹介します。

500万円からの資産運用術はどうなるのか。

 いつも楽しみに拝見しております。
 有益な情報ありがとうございます。

 

 御相談したい事があります。もし500万円の余裕資金があれば、たぱぞう様ですと、どう運用されますか。コメントもらえると助かります。


 米国株ETF、太陽光でインカムゲイン狙いが良いかな、と考え中です。タイミング的には米国株が割高感があると感じており、手持ちのドルは年末年始でNISA枠で高値掴みしたVTIとVYMを、ここ最近の反発でキャッシュに戻して利益確定しました。


 元来、ギャンブル好きのため、逆張りに備えてます。私のポートフォリオはざっくり下記です。夫婦はどちらも36歳、妻は専業主婦、6歳と8歳の子供2人の4人家族です。

 

◎現金 : 50%
円…450万円
ドル…250万円
※生活防衛資金含む

 

◎債券系 : 35%
学資保険…350万円、年率2.0%+10年相当
※あと3年、50万円/年で入れて、10年後に600万円
生命保険…150万円、年率1.7%+25年相当(解約予定)

 

◎株式系 : 15%
ウェルスナビ…30万円、毎月1万円
テオ…10万円、毎月1万円
イデコ・自分…60万円  外国株式・三井住友(金融機関の変更不可)、毎月1.8万円
イデコ・妻…40万円   楽天VTI、毎月2.3万円
積立NISA・妻…40万円  楽天VT、毎年40万円


※今後、毎月1万円の投信積立で、楽天VYM、ひふみ、eMAXIS Slim新興国、を追加予定です。来年より自分も、積立NISAします。

 

 以下は個人的な事なので、適当にぼやかしてもらえると助かります。

 私は某企業の技術者です。10年程度勤務しています。数年前からDCが始まり、それをきっかけに投資の勉強を始めて、今に至ります。その間、会社が危機的な状況になり、会社に対する信頼は無くなり、将来に対する不安が大きくなりました。


 変化の大きな時代の中にあっては、自分の身は自分で守る、という事ですかね。今でも転職や副業、色々な選択肢を視野に入れながらも、今の仕事がやりがいがあるので続けています。長々とすみませんが、どうか宜しくお願いします。

困難な時代をともに生き抜くという発想が大事ですね。

 まず、前段で書いたように、自分の気持ちを満たす物やサービスではなく、収益性のあるものに資金を投下していくことですね。そして相場環境で右往左往しないことです。収益性のあるものとは、株や不動産になります。

 

 現金比率が高いので、これを今後どうするかということですね。ご属性が高いので、太陽光や不動産で与信を使うことに関しては問題ありません。ただし、変な業者の変な物件を掴まないことです。ただし、両方共メンターをつけずに、いきなりお一人で取り組まれるのはおすすめしません。

f:id:tapazou:20181009112615p:plain

 債券系とカテゴライズされている保険ですが、控除枠以上のものは整理しても良いでしょう。有事の際には現在のご家族の構成ならば、厚生年金の遺族年金でおそらく月々15万程度見込めます。足りない分を掛け捨て保険で補います。

 

 株式部分は、比率としては少ないですね。当面、イデコとつみたてNISA枠を使い切るという方向性で問題ありません。ただし、枠以上の新たな買い付けは相場を見ながら慎重になって良いでしょう。とにかくイデコとNISAで経験を積みたいところです。私は楽天VTIとeMaxis Slim S&P500をオススメしています。

 

 最後に私ならどうするかですね。少々余計なお世話、踏みこみますが、下記のようにします。

  • お子さんの進学とともに、奥様に働いてもらう
  • 実物資産(不動産か太陽光)の物件を見てみる
  • 投資信託を精選する

 このようなことですね。新たに株を買いに行くというよりは、将来に渡ってつみたて投資できる原資をもっておいて、もし良い実物資産があれば購入するというところです。今後、キャッシュが生きる場面が来ますから、焦らないことです。

 

 直接関係はないですが、奥様に働いてもらうのは、最も大きなリスクヘッジの1つになります。男性が家計収入の全てを背負っていく時代は団塊世代までです。実は家計の資産運用という意味では、このことが一番効果的かもしれませんね。困難な時代を夫婦で手を携えて、共に生き抜く。こういう時代になりつつあります。

 

 やや抽象的ですが、なにかヒントになりましたら幸いです。

 

関連記事です。

  次なる目標は1000万ですね。ひとまず、1000万円を超えると資産運用面でもインパクトが出てきます。

www.americakabu.com

  こちらの記事も1000万円を1つのポイントにおいた記事です。30歳で、と書いていますが、思い立ったが吉日だと思います。

www.americakabu.com

  こちらは10倍の5000万円です。考え方の基本は同じですが、分散をより意識する必要があるということですね。 

www.americakabu.com