たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

SPDR S&P 500 高配当株式【SPYD】は均等分散ETFで4%を超える分配金

SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式【SPYD】とは?

 SPYDというS&P500銘柄のうち高配当80銘柄を均等配分したETFがあります。おおよそ、1.25%ずつ配分しています。S&P500が時価総額加重平均なのに対し、均等配当ですから、銘柄数は少ないですが分散性は問題ないと言ってよいでしょう。

 

 ベンチマークはS&P500高配当指数を採用しています。配当利回りは常に4%を超過しており、高配当株を選好する投資家からは一目置かれる存在になりつつあります。

 

 運用開始から3年ほどしかたっていません。そのため、評価はまだ定まっていないのですが、ここで紹介しておきたいと思います。

SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式【SPYD】のチャートと分配金

SPYDのチャートと分配金

SPYDのチャートと分配金

2015年12月 取引値 28ドル 分配金0.331ドル

2018年12月 取引値 35ドル 分配金0.443ドル

 2016年からのチャートになります。2017年からは殆ど横ばいになります。分配金は増配基調ですが、期ごとのばらつきが大きいですね。取引値のパフォーマンスはSPYなどよりも劣後します。しかし、下記の分配金込みリターンをみると違った景色になります。

SPYDのトータルリターン(SPYとの比較)

SPYDのトータルリターン(SPYとの比較)

 この3年間で見ると、SPYとSPYDのトータルリターンはほとんど変わりません。ハイテクが好調な時はSPYが抜け、生活必需品や公益が好調な時にはSPYDが抜けるという1つの傾向が見て取れますね。

 

 経費率は0.07%と安く、メジャーなETFとそん色ありません。

SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式【SPYD】の構成銘柄

 続いて構成銘柄を見てみましょう。

企業名
QUALCOMM 1.54
PFIZER 1.47
HELMERICH & PAYNE 1.46
CENTURYLINK 1.42
EATON 1.40
TARGET 1.40
UDR INC. 1.39
GARMIN LTD.  1.39
CARDINAL HEALTH 1.38
XEROX 1.36

  構成銘柄はS&P500の上位銘柄とは全く異なりますね。クアルコム、ファイザー、油田の掘削業者であるヘルマリック&ペインが続きます。4位のセンチュリーリンクは電気通信会社ですね。AT&Tやベライゾンに続いて業界3位です。

 

 なかなか面白い顔ぶれです。ただ、基本は等金額リバランスの数字である1.25%に寄せてくるので、上位銘柄にはそれほどとらわれなくてよいでしょう。

 続いてセクターです。

セクター
不動産 23.89
公益事業  20.44
一般消費財・サービス  12.13
生活必需品  8.89
エネルギー  8.86
情報技術 6.45
金融 6.20
ヘルスケア  4.14
コミュニケーション・サービス  4.06
資本財・サービス  2.58

  不動産(リート)と公益が圧倒的ですね。配当狙いなのが一目瞭然ですね。情報技術と金融が少ないのが、時価総額加重平均のSPYなどと大きく違いますね。

 

 高配当株を集めており、キャピタルゲインはあまり狙っていません。成長の罠と言われるような人気株に投資していないのが、結果的にまずまずのリターンにつながっています。地合いもありますね。

 

 さて、関連してご質問を頂いているのでご紹介します。 

 【SPYD】の高配当が大変魅力に思います。

 いつも楽しく拝見させていただいております。ETFについて質問があり、ご連絡差し上げました。


 VTIに対し高配当のVYM、HDVなどがあり、個人的に高配当が好みでVYMを重視してきました。しかし、昨年SPYDなるものが日本の証券会社でも取り扱いが開始されたらしく、経費率の低さと配当利回りの高さに心惹かれております。(VYM、HDVの経費率0.08に対しSPYD0.07)


 その一方で新しいETFであるため、実績があまりないことと、セクターの偏りが大きく投資に二の足を踏んでおります(高配当銘柄へのほぼほぼ完全均等分散投資であるため、不動産と公益に偏り)。


 たぱぞうさんであれば、SPYDに投資をされますでしょうか。ご参考までに教えていただければと思いご連絡差し上げた次第です。よろしくお願いいたします。

【SPYD】で押さえておきたいのは不動産セクターの比重

 投資先として面白いと思います。【SPYD】はおっしゃるように等金額で投資していく商品です。これが結果的にS&P500連動ETFやVTIなどと全く違う配分になっています。結果として重複が避けられています。

 

 S&P500連動ETFやVTIをコアにしつつ、インカムも欲しいという場合にはサテライト的にトッピングしても面白そうですね。ただし、仰るように構成セクターが個性的です。公益は景気連動性は薄いですが、リートは非常に敏感です。

 

 相場のうねりをマイルドにするために、高配当であるSPYDを買いに行ったのに、あまりマイルドにならないという懸念もあります。リートとは基本的にはそういうものです。ある程度のリスクを取りに行っていることを踏まえて、高配当を取りに行くのならばアリだと思います。

 

 こういう商品の多様性も米国株投資の魅力の1つであり、ドルを持っていることの強みでもありますね。

 

関連記事です。

  東証リート指数についてです。米国リート指数も堅調ですが、オフィス空室率と賃料が下がらない限り、株価とは距離を置いた動きになります。しかし、景気というのはオフィス需要に非常に相関しますから、見極めが大事です。

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  こちらは王道のS&P500ETFですね。

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  米国リートに関してです。大変ボラタイルで、リセッション時には株式の4倍近くの値動きの激しさがありました。

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