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「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」の債券ETF・金ETFを徹底解説

「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」の債券ETF、金ETFを徹底解説

 SBIグローバルアセットマネジメント株式会社は、「SBI・V シリーズ」と「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」にインデックス型の11ファンドを新規設定することを発表しました。


 どちらも2023年5月25日により募集を開始し、2023年6月8日に設定・運用を開始しました。「SBI・V シリーズ」は既になじみがあるでしょう。バンガードの米国ETFへ投資する投資信託シリーズです。


 【VOO】へ投資する「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と【VTI】へ投資する「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」が既に設定されています。

 

 iシェアーズはブラックロックの運用商品名です。「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」として、「SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)“まるっと米国”」が2022年3月に設定されています。

 

 iシェアーズ・コアS&P500ETF【IVV】とiシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF【AGG】に対して1:1の投資を行う商品です。

 

 要は、Vシリーズはバンガード、iシリーズはブラックロックとのコラボ商品ということです。

 

 今回新たに設定された商品は「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」のラインナップの強化です。


 本日は「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」の新商品をご紹介します。

続々新規設定される「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」

 「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」に新たに加わる6商品は、以下の図の通りです。
愛称に「サクっと」が付きました。

SBI・iシェアーズ・シリーズ

SBI・iシェアーズ・シリーズ

出典:SBIグローバルアセットマネジメント website

 新たに設定される債券商品4本は、米国債券ETFに投資するものばかりです。

 

 米国の今後の利下げによる債券価格の上昇を見込む投資家の資金を吸収したいという目的でしょうか。

 

 【AGG】と【IGSB】は日本においても取引できますが、【USHY】と【SGOV】は外国株式取引口座においても取引することができません。


 よって【USHY】と【SGOV】に関しては、それぞれへの投資手段を用意したとも想像できます。

 

 なじみが薄い【USHY】と【SGOV】を少しご紹介します。


【USHY】は米国の高利回り社債で構成されるETFです。毎月分配されます。


【SGOV】は満期までの残存期間が3か月未満の米国債で構成されるETFです。こちらも毎月分配を実施しています。

 

念のため補足しますが、ETFは法律上元本を削った分配が許されていません。よって、毎月分配金だから良くない、というわけではないですね。債券ETFは毎月分配型が少なくありません。

「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」の債券、金ETFのコスト

 投資対象となる米国ETFの経費率と、「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」の債券商品のコストを比較してみました。


 米国ETFの経費率より「 SBI・i シェアーズ・シリーズ」のコストが高くなるのは米国ETFの経費率+日本での収益を想定すると致し方ないでしょう。むしろ設定されたコストは親切な水準だと感じます。

 


SBI・i シェアーズ・シリーズ
商品名


実質的

コスト
(税込/年)


投資対象


ティッカー


経費率


SBI・i シェアーズ・

米国総合債券

インデックス・

ファンド


0.0938%

AGG

0.03%


SBI・i シェアーズ・

米国投資適格社債

(1-5年)

インデックス・

ファンド


0.1038%

IGSB

0.04%


SBI・iシェアーズ・

米国ハイイールド債券

インデックス・

ファンド


0.2138%

USHY

0.15%


SBI・i シェアーズ・

米国短期国債

ファンド


0.1138%

SGOV

0.05%

出典:SBIグローバルアセットマネジメント、ブラックロック websiteよりたぱぞう作成

 

 SBI・i シェアーズ・ゴールドファンドはその名の通り、金を投資対象とした商品です。


【IGLN】はロンドン証券取引所に上場する米ドル建てETFです。

【IGLN】の経費率は0.12%です。

 SBI・i シェアーズ・ゴールドファンドは為替ヘッジの有無で2種類提供され、どちらもコストは同じです。【IGLN】よりは高いですが、金を対象とした投資商品で0.2%/年を切るものは今までなかった水準です。


 金価格連動商品をポートフォリオに入れたいが、コストがなぁと考えていた方には大いに選択肢になりそうです。


 今後円高になるかもと考える人には為替ヘッジの有無を選択できるのもありがたいですね。

 

 当初の販売会社はSBI証券のみです。


 2022年に設定された「SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)“まるっと米国”」も当初はSBI証券のみの取り扱いでした。しかし、その後2023年3月下旬からauカブコム証券でも取り扱われています。

 

 今回新規設定される6本も今後は販売会社が増えるかもしれませんね。

 

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