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【2244】Global X US テック・トップ20 ETFとは?米テック企業への少数精鋭ETF

【2244】Global X US テック・トップ20 ETFとは?

 米国を代表するテクノロジー関連企業へまとめて投資できるETFが東証に上場しました。グローバルX US テック・トップ20 ETF【2244】がそれです。

 

 今日は、このETFについて簡単な解説をしてみます。

FactSet US Tech Top 20 Indexに連動するETF

 米国株市場が強気相場入りしたとの声が聞こえるようになりました。いうまでもなく、米国株市場をリードするのはIT関連を中心にしたテクノロジー企業です。今日ご紹介する東証ETFはその「牽引者」を集めて運用しているものです。


 ご紹介するのはGlobal X US テック・トップ20 ETF【2244】です。

 2023年4月に設定されました。以下、【2244】と表記します。ベースとなるインデックスは、” FactSet US Tech Top 20 Index”です。


 ロボット工学と自動化(automation)、クラウド、コンテンツアプリケーションとプラットフォーム、eコマース、半導体関連製品やサービスを提供している企業20銘柄で構成されます。


 浮動株ベースの修正時価総額加重平均型インデックスで、年に2回、6月と12月の第2金曜日に銘柄入れ替えとリバランスを実施します。

 


 NASDAQ上場銘柄が基本となります。ただし、中国と香港に本社がある企業のADRは除外されます。ウエイトはリバランス時に8%を上限とします。また、


1.    ロボット工学と自動化(automation)
2.    クラウド
3.    コンテンツアプリケーションとプラットフォーム
4.    eコマース
5.    半導体関連

 

 の5つのカテゴリーに銘柄を区分し、それぞれのカテゴリーの銘柄を合計したウエイトの上限を25%と決めています。単純なセクターの時価総額加重平均ではない、ややアクティブ要素も含んだ、なかなか個性的な指数だと言ってよいでしょう。

Global X US テック・トップ20 ETF【2244】の構成銘柄

 20銘柄しかないので、すべてご紹介します。株数×株価が大きい順に並べました。
ウエイトはトータル金額に占める割合を筆者が計算したものです。

Global X US テック・トップ20 ETF【2244】

Global X US テック・トップ20 ETF【2244】

出典: Global X website

 1位はテスラ【TSLA】です。6月の第2金曜日にリバランスをしたはずですが、その後の株価上昇が著しく、ウエイトは9%を超えています。


 エヌビディア【NVDA】も同様でしょう。よく名の知れた銘柄が多いですが、面白いものを挙げるとPinduoduo【PDD】でしょうか。


 上海で2015年に創業された、共同購入ECサイト運営企業です。中国版「グルーポン」とも呼ばれています。【PDD】は2018年にNASDAQに直接上場しており、ADRではないので、中国企業ですが除外されません。


 ちなみにNASDAQ100にも【PDD】が採用されています。

 

 Intuitive Surgical【ISRG】は、日本でも使われている手術ロボット「ダビンチ」を開発、製造、販売している企業です。こちらも一時期大変話題になりましたから、ご存じの米株投資家さんも多いでしょう。


 Fiserv【FISV】はいわゆる「フィンテック」企業です。銀行のバックエンドを合理化し支援する業務ソフトウェアを提供しています。

【2244】Global X US テック・トップ20 ETFの信託報酬、決算時期

 1口単位で取引できます。信託報酬率は、年0.4125%(税込)です。NASDAQ100連動商品などに比べるとやはりやや高くなっています。決算は年に2回です。


 ただし、無敗の銘柄も多いですから、【2244】の分配金はあまり期待しないほうがいいでしょう。

 

 設定されてから日が浅いので、チャートの期間も短いです。


 参考までにS&P500連動商品との比較という意味で、iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF、銘柄コード【1655】(水色)を入れてみました。5月下旬以降【2244】が強いですね。


 このあたりからエヌビディア【NVDA】やテスラ【TSLA】がぐっと上昇してきた恩恵を、【2244】が受けています。

2244とS&P500の比較チャート

2244とS&P500の比較チャート

出典:日経スマートチャートプラス

 

 20銘柄しか組み込まれていませんので、特定の銘柄のパフォーマンスの影響を受けやすくはなりますが、あれこれ考えずによく知られたテクノロジー銘柄を買いたいというのであれば、手軽なETFでしょう。

 

 今後はQQQなどとの比較をしながら、推移を見守ることになりますね。いずれにしても、円建てでの選択肢が増えることは私たち個人投資家にとって歓迎されることですね。

 

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