たぱぞうの米国株投資

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S&P500レバレッジ【2237】とS&P500インバース【2238】はブルベア型東証ETF

S&P500レバレッジ【2237】とS&P500インバース【2238】

 2023年2月1日に大和アセットマネジメントが2本のETFを東証に上場させています。

  • iFreeETF S&P500レバレッジ【2237】
  • iFreeETF S&P500インバース【2238】

 その名の通り原指数はS&P500です。東証初のS&P500のブル型とベア型のETFです。
 個人的にはブルベア型が長期資産形成に向くとは考えませんが、短期間のトレンドでリターンを追求するなら、悪い設計だとも思いません。


 その商品性を知っておくことはマイナスにはならないでしょう。

NASDAQ100のブルベア型が既にお馴染みの大和アセットマネジメント

 “iFree”という大和アセットマネジメントのブランドは「投資(investment)を、もっと自由(Free)に」の思いが込められたものだそうです。iFreeシリーズには投資信託もETFもありますね。


 人気の「レバナス」の元祖を組成したのも大和アセットマネジメントでした。実はたぱぞうは以前に大和アセットマネジメントの役員さんと会食をしたことがあります。

 

 当時から、低信託報酬路線とは別の付加価値ある商品をリリースする、という方向性は明確でしたね。はっきりとおっしゃっていました。

 

 続々と具現化されている印象です。

 NASDAQ100についてはETFも5本組成し、東証に上場させています。

  • 為替ヘッジなし【2840】
  • 為替ヘッジあり【2841】
  • インバース【2842】
  • レバレッジ【2869】
  • ダブルインバース【2870】

東証初のS&P500のブル型とベア型のETFを知る

 どちらも連動する指数はS&P500先物です。組み入れ銘柄はS&P500先物ですので、特に特徴がある銘柄が組み入れられているわけではありません。

 

 iFreeETF S&P500レバレッジ【2237】はS&P500先物の2倍、iFreeETF S&P500インバース【2238】はマイナス1倍の動きを想定しています。またどちらも為替ヘッジを行います。


 信託報酬率はどちらも純資産総額に対して年率0.803%(税抜0.73%)以内です。ブルベア型の信託報酬は概して原指数連動より高くなりがちです。それでもNASDAQ100連動型の前述したブルベア型よりはやや低いです。

 

 決算はどちらも年に2回、毎年3月10日と9月10日です。

 

 S&P500レバレッジ【2237】とS&P500インバース【2238】は同じ日に設定されましたが、純資産を見る限り、現時点ではiFreeETF S&P500インバース【2238】の方がより資金を集めています。

S&P500レバレッジ【2237】とS&P500インバース【2238】

S&P500レバレッジ【2237】とS&P500インバース【2238】

出典:大和アセットマネジメント website

 2022年から米国のリセッション入りの可能性をたびたび指摘されていたことがベア型ETFへの資金の呼び水になっているかもしれません。

 

 ただし、設定来のチャートを見ると、足下はiFreeETF S&P500レバレッジ【2237】(水色)の方が好調です。

2237と2238のチャート

2237と2238のチャート

出典:日経スマート・チャートプラス

日興アセットマネジメントも追随している【2239】【2240】

 2023年3月17日に【2237】と【2238】と同様のETFを日興アセットマネジメントが上場させています。

  • 上場インデックスファンドS&P500先物レバレッジ2倍【2239】
  • 上場インデックスファンドS&P500先物インバース【2240】

 こちらは、信託報酬率が0.36%(税込0.396%)以内で、【2237】と【2238】よりかなり低く設定されています。


 ただし、以下の6つの費用につきファンドの日々の純資産総額に対して年率 0.1%を乗じた額の信託期間を通じた合計を上限とする額を掲げている信託報酬とは別に、委託会社が定めた時期に信託財産から徴収します。

 

 信託報酬率だけで判断せず、きちんと目論見書を読んでコストを判定したほうがいいですね。
①    目論見書や財務諸表などの作成および交付に係る費用
②    計理およびこれに付随する業務に係る費用、
③    決算短信の作成に係る費用(①~③の業務を委託する場合の委託費用を含みます。)、
④    監査費用
⑤    ファンドの上場に係る費用
⑥    「S&P500先物2倍レバレッジ日次指数(エクセスリターン)」の標章使用料など

【2239】、【2240】は設定から日が浅いこともあって、純資産はどちらも2億円程度です。
【2239】は取引の最低単位が11万円程度で、【2237】の2倍以上です。純資産の差は設定日の違いだけではなく、取引単位にも要因があるかもしれません。

 

【2239】、【2240】の決算は年1回です。

ブルベア型東証ETFなどの投資機会が広がったのはいいこと

 円建てでS&P500のブルベア型投資をできる手段ができました。投資機会が拡大したという意味では、運用会社の努力に感謝したいですね。


 ETFですから、投資信託とは違い販売会社の縛りも少ないでしょう。

 

 とはいえ、ブルベア型はその値動きの特徴をきちんと理解して利用したい商品です。特にレバレッジ型は原指数の2倍の動きをしますから、原指数の下落時の値動きが非常に大きいです。

ハイリスクなブルベアETF

ハイリスクなブルベアETF

 目論見書等にはそのあたりをわかりやすく記載しています。今更かもしれませんが、改めてきちんと理解して投資したいものです。


 理解できないのならば避けたほうがいい、やや上級者向け商品でしょう。

 

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