60歳までに1億円を作るには
60歳までに1億円を作るにはどうしたらよいのでしょうか。20歳から60歳まで毎月7万円を積み立て、年利4.8%で運用すればおおよそ1億円になります。もちろん、このような右肩上がりではなく、経過の資産額はでこぼこしたものになるでしょう。
それでも月々7万円で達成できる可能性がある、というのは目安になりますね。運用は3つのことが大事です。
- 続けること
- 時間を長くとること
- できるだけ早く種銭を大きくすること
続けて長く、コツコツと、というわけですね。積み立て投資は、後半の資産の伸びが鋭角になります。これは、複利が働くからです。金額が大きければ大きいほど有利なのはそういうことです。
仮に30代、40代で資産額が1億円を突破するようなことがあれば、その後の資産運用が極めて楽になりますね。時々、かつての高給取りスポーツ選手が没落した、宝くじを一撃で1億円当てた人がすってんてん、という話が話題になります。
これは稀だから話題になるのですね。若いうちに大きな金額を得て、保守的に運用しつつ、なおかつ利息の範囲内で生活すれば、まさに永久機関となります。だいたいにして、他業界で成功した人たちは資産形成も成功していますね。資産が大きいほうが運用が楽だからです。
さて、今日は60歳で1億円、配当300万円を作るには、ということでご質問を頂戴しています。
今40代、20年後の60歳までに1億円+配当300万円をつくりたい
初めてご連絡をさせていただきますMと申します。
書籍でたぱぞう様を知り、それからツイッター、ブログといつも拝見させていただいております。
有益な情報をありがとうございます。ご質問をさせていただきます。
◆自己紹介
- 41歳 男
- 家族構成:妻 長男(7歳) 次男(5歳)
- 年収:720万円 妻120万円
- 個人資産:預金3000万円 仮想通貨500万円
- 持ち家:住宅ローン残高2800万円 残り34年ローン(購入1年)
- 法人代表のため法人の純資産は6000万円ほど(こちらはほぼ日本円)
◆投資目的
- 老後の生活資金
- ほぼ日本円だけで資産を持っているため資産の分散目的
- 日本円のインフレ対策として
- できれば60歳の時に配当金で年間300万円収入を得たい(1億円投資 3%利回り)
◆現在の投資状況
- iDeco:23000円 開始1年 楽天VTI
- 積立NISA:33000円 開始1年 S&P500
- ETF:GLD 月々2口 約 350 USドル
- BTC:BTC毎日積立 月々30000円
- (別途 小規模共済 月々70000万円 所得控除目的と年金として)
1、毎月給与から30万円投資をしたい
上記の投資状況より、追加で17.8万円投資を行いたいと思っております。
- 株40% 程度
- 債券40% 程度
- 金10%
- ビットコイン10%
位で考えて投資をはじめました。残りの投資できる余力部分でどのような株が好ましいか?
また債券をどの程度組み込むのが良いのか?に悩みご質問をさせていただきました。
【配当金】
また配当金にも魅力を感じております。配当株の方がパフォーマンスは劣ると思いますが私の性格上、上手に利確ができないのと、配当のように自動利確の方が収益を得ているようになり単純に嬉しいという気持ちがあります。
【投資候補】
- 例えば 債券は BND AGG TIP HYG など
- 株は高配当ETFの SPYD HDV VYM など
三菱商事などの日本株など検討しておりましたが、すでにiDecoとNISAで米国株に投資をしているため、VWOなどの新興国を組み入れた方が良いのか?またはオールカントリーやバランスファンドにするか?米国の比重が大きくなりすぎではないか?と懸念しております。
何も考えずに世界経済インデックスファンドのようなバランス型のみの一択とも考えましたが自分で色々と考える事の方が楽しいためか、現在迷い悩んでおります。
現在は日本円資産がほとんどなので今はまだ債券などは不要と考えるか?などアドバイスを頂けると大変嬉しく思います。
2、現預金のほとんどが日本円、法人の資産もほとんどが日本円
資産のほとんどが日本円のためリスクを非常に感じています。普段の給与からの積立とは別に資産移転のような形で、個人の現預金と法人の現預金で株か債券を購入したいと思います。
こちらではリスクの低めな債券などが良いのかな?と漠然に思っておりますが、アドバイスをいただけたら大変嬉しいです。
たぱぞう様のツイッターは通知ONにしておりますので、配信される事をいつも楽しみにしております。ありがとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。
1億円で300万円の年間配当金を得ていく
法人資産がどれだけ属人的、つまり自分の裁量で動かせるかにもよりますね。自分の法人で従業員もいないならば、法人で不動産などを購入して、家賃収入を得るのが配当金相当としては最も近道でしょう。
そうではなく、借入をせずにペーパーだけでということならば、ひとまず2558や1655といった日本円で購入できる株式を買っていくとよいです。しかし、ここで問題になるのが分配金の少なさです。
分配金にこだわっていくならば、ドルに換えてVYMを買っていくということになります。しかし、VYMもかつて見ないほど利回りが下がっていますね。かつては3-3.5%の分配金利回りでしたね。
「取り崩す」という発想で2558や1655を購入していくのがベスト、私ならばそうしますね。HDVやSPYDの偏りが許容できるならばその限りではありませんが、そこは考え方次第ということになります。
次に債券ですが、タイミングとしては金利上昇の可能性が高いため、手出しがしにくいですね。しかし、決めた比率を淡々と買っていくということならば、それはそれ、王道のドルコスト平均法ということになります。
個人的には、この部分はあまりおやんちゃではない、資産性が高い都内の不動産などに置き換えています。
法人という器がありますから、資産形成はかなり有利、未来は明るいですよ。あとはメールした通りですね。ともにがんばりましょうね。
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日々の行動で資産形成の成否が分かれるというお話です。
オーソドックスな米国株3指数ならば、円で十分な時代になりました。
健康寿命ベースで資産形成のゴールを見据えるとよいかもしれませんね。