たぱぞうの米国株投資

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一般NISAと2024年スタートの新NISAの違い、基本的な考え方

歴史的役割を終えた一般NISA、引き継ぐ新NISA

 つみたてNISAが始まる前は、一般NISAがよく利用されました。年間120万までの投資ならば投資信託、ETF、個別株などを非課税枠で購入できるというものです。その後、投資信託と一部のETFに投資対象を限った、つみたてNISAが年間40万円を上限に始まりました。

 

 一般NISAは年限が5年と短いながらも投資額が大きいため、今も一定の人気があります。しかし、利用できるのは2023年までです。2024年以降は新NISAとなります。

 

 新NISAは以下のような内容になっています。

 

 新NISAの概要

  • 1階部分20万円、2階部分10⒉万円
  • 1階はつみたてNISA対象商品から購入
  • 2階は株式や投資信託など
  • 非課税期間は5年間

 制度としては、基本的に長期投資に目を向けてほしいという願いが透けて見えるものとなります。そのため、レバレッジ商品など高リスク商品は買えなくなる可能性があります。

 

 さて、こうした基礎基本を押さえたうえで、新NISAに関わるご質問を紹介します。

一般NISAや新NISAを活用して、年間の投資枠120万円を活用したい

 たばぞうさま、ブログやツィッターで勉強させていただいてます。感謝です。

 この度は私の資産運用に関してご教授頂きたく質問をさせていただきました。

 

 私、54才男性 職業ミュージシャン。年収200万~900万 職種上、額に幅があります。近年の業界状況により、今後の収入は年0万~150万辺りが引退まで続くと予測してます。(引退年齢60才に設定。リタイヤ希望ではなく働き口があれば、健康の為バイトであれいつまでも仕事はしたいと考えております)

 

  • 資産=定期、普通預金合わせて約4500万円余り。
  • 毎月の支出=15万円程(節約生活で)
  • 居宅=持家
  • 国民年金=最低額(無いに等しいと考えています)

(親近者構成=実母(80才) 実子一人(娘27才) 事実婚女性(50才)ですが、この三名は貯蓄や就労収入がありますので、今回の質問は私自身のみの資産運用計算です)

 

 私は元本割れを嫌う両親に育てられたので、投資に意識が向くことはありませんでした。ですが、終活を意識する年齢になったのと最近の社会情勢及び私の仕事状況から、残りの人生設計を意識するようになりました。


 そこで株の勉強を始めたのですが、様々な情報を得るうち投資信託を知りました。私の性格、職種には株より投資信託の方が合ってるのではないかと感じ、自分なりにざっくり計画しました。

 

  • 4500万の内 500万を当面の生活資金(職種が不安定なので多めに設定)
  • 1000万を投資資金。
  • 3000万を現金保有(状況と経験により投資にまわすこと検討)

 

 投資資金1000万の根拠は積立NISA を40万×20年=800万からです。


 ただ現在54才ですので20年後は74才です。自分の寿命を75才~80才に設定してますので、積立NISAより一般NISA等で10年目処での積立、そして切り崩しが良いのでは?と感じてます。(楽天に馴染んでますので、VTが候補です)

 

 素人なりに考えたのは、初めに100万程多めに投入し、積立は4万程で行う、です。(今年のNISA枠一杯120万を使い切りたいという安易な気持ち)


 ただ気になるのは、暴落が近いとか米国株は伸び続けるといったややこしい記事をよく目にすることです。そうなると初めは少額積立から始めて様子をみるのが良いのか? とも思いますが、残りの人生(約20年)を考えると不確かな事(暴落)を待つのも賢明ではないとも思います。(ドルコスト平均法も理解しています)

 

 預金資産4500万を生活費一月15万で切り崩すと、25年ですので、55才でリタイヤしたとすると80才で尽きますので預金切り崩しのみも有りかと思いますが、人生のアクシデント等も考慮すると少し心もとない気がします。(計算間違っていましたらお詫びします)

 

 はっきりとした目標額を申告できないのは、失礼で申し訳ないのですが私自身、投資勉強が浅いため、そして確固とした必要額がイメージできない為 今の所算出できません。

 

 こんな54才の私が、長期投資を行う為に まずお勧めの方法があればご教授いただければ助かります。


 勿論、投資は個人の責任と判断で行うものと認識しております。

 散文、申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

 

 なお、ローンや借金はありません。


 多くの記事を拝見しましたが、私の年齢で投資商品保有ゼロからスタート、の記事がなかなか見つからないことから質問させていただきました。稚拙な質問で申し訳ありません。

 

 先にも書かせていただきましたが、元本割れ嫌いの家庭で育ったため投資に対して第一歩が踏み出せない・・少し怖さを感じている状況です。口座も作りましたし環境とやる気はあります。

 

 宜しくおねがいいたします。

複雑化する一般NISAからの新NISAとつみたてNISAをどう考えるか

 一般NISAの活用は悪くはないですね。ただ、制度が複雑化していますので、好みが分かれます。面倒に感じるならば、つみたてNISA+特定口座の運用が良いでしょう。出口の年齢を気にしていられますが、途中で取り崩してもよいのです。

 

 冒頭申し上げた通り、一般NISAは2024年より1階、2階で分かれ、2階部分は個別株なども投資できるような裁量の大きなものになります。しかし、投資歴がある人云々という条件が言われたり、制度変更が昨今よくあるので、引き続き調べたうえでの取り組みとなるでしょう。

 

 多くの人の反応を見ると、「めんどう」という印象の方が多いですね。私もそうです。

どのようなNISAでも積み立てる商品は海外投資を意識したものになる

どのようなNISAでも積み立てる商品は海外投資を意識したものになる

 そのため、つみたてNISA以上の取り組みができるならば、シンプルにつみたてNISAと特定口座を初心者さんにはおすすめしています。若く、退職金が期待できないなどの状況によってはiDeCoが優先されます。

 

 これらをお勧めするのは、分かりやすいからです。積立額を年間120万にするならば、つみたてNISAから始めて、その後年間80万を使い切る設定で特定口座での投資にするという手もあります。

 

 投資額は変わりませんので、今後の方向を読みこんだ上で一般NISAかあるいは新NISAを活用するか、つみたてNISAを活用するかというところですね。

 

 いずれにしても、年金の代替と考えるならば、一般NISAは期間が短かく、つみたてNISAは金額が少なすぎる、ということで「帯に短し襷に長し」のような悩ましさはありますね。

 

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  どのような制度を活用するにしても、買い付ける商品は海外株式を組み込みたいですね。

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  これから米国株投資をする人へ向けた記事です。

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  不確実性と確実性、この両方を見てどのように投資をしていくかということです。

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