50歳台までに1億円の資産を作るという命題
50歳台で1億円を作るというのは、簡単ではありません。しかし、これだけあれば老後の生活も生活水準を落とさずに暮らすことができるでしょう。残された時間と資産とのバランス、時間が短くなればなるほど多くは必要なくなるのです。
さて、今日は30代の方から50歳台で1億円を作るには、ということでご質問を頂戴しています。
50歳台で1億円の資産を築くことを目標としています
たぱぞう様
初めまして。
当方、積立NISA発足当初より投資の世界に足を踏み入れた34歳の初心者投資家です。
いつも楽しくたぱぞう様のブログを拝見致しております。
いつか質問したいなと思っておりましたが、質問されている方の背景を読むと既にある程度の資産を保有、或いは現状高収入の方が多く、質問をする事自体二の足を踏んでおりました笑
下記、私の現状と目標を記載致します。アドバイス等頂けましたら幸いです。
目標:50歳台で資産1億円!
- 年収:450万
- 家賃:11万6000円
- 車両:バイク保有(年間維持費10万程度)
- 水光熱費:3万(折半1万5000円)
- 食費:7万程(折半3万5000円)
- 他諸々
- 現状、同居人と生活費用等は折半して各々毎月12〜13万位の生活費用です。
- 現預金:150万
- 保有投資信託:180万程(積立NISA 楽天全世界90万、楽天全米80万、SBI s&p8万)(特定口座源泉徴収あり SBI v全米5万)
現在、毎月5万の貯蓄、ボーナス時20万(年2回)貯蓄の年間計100万をプールし積立NISA用に40万、生活防衛費として60万を預金しています。
大変ざっくりした質問内容で大変恐縮ですが、目標の50歳台で資産1億円を達成する為にアドバイス等頂けると大変嬉しいです。
まだまだ暑い日も続きますがお身体にはお気をつけ下さい。
今後ともブログ楽しみにしております!
普通に生活をしていては、なかなか達成できない資産1億円
50歳台で1億円ということですね。仮に50歳とすると、残された年数は16年です。夢は大きく、最短時間で考えてみましょう。
米国株の過去利回りを6%として、単純に積み立てていくならば月々32万円もの金額が必要になります。
そうなると、転職をするか、副業をするか、いずれにしても本業以上の収入を求めることになります。
あるいは、リスクの高い個別株売買を組み入れるか、レバレッジを効かせた投資をするかということになります。
例えば昨今調整しているとはいえネットフリックスなどは2010年時点から今や50倍以上です。ビットコインなども出入りは大きいですが、富裕層を生みましたね。
他にも大きなリターンを示したアセット、株式はたくさんあります。
- Total Returns,10 Years
- Bitcoin $BTC: +466,848%
- Tesla $TSLA: +13,895%
- Amazon $AMZN: +1,561%
- Microsoft $MSFT: +1,334%
- Apple $AAPL: +1,193%
- Google $GOOGL: +872%
- Nasdaq 100 $QQQ: +664%
- S&P 500 $SPY: +360%
- REITs $VNQ: +189%
- Bonds $AGG: +36%
- Gold $GLD: -4%
ややデータは古いですし、時間の切り取り方で大きく数字は変わります。しかし、リスクを取るというのはこういうことですね。
拙著にも書きましたが、1億円を作る、FIREをするというのは、普通に生活をしているとなかなか難しいことです。私は多くの方の資産を見てきましたが、億越えの資産をお持ちの方は多くありません。年収1000万オーバーの方でも、1億円を作るのは簡単ではないのですね。
従って、何か人と違うことをするという発想が必要になります。普通に学習して、普通に就職して、普通に積立投資をしている、となるとやはり1億円を作れる人は限られてきますね。
若くして積み立てを始めたか、ダブルインカムか、高属性かということになります。
ネットだと1億円の世界が、あたかもどこもかしこもあふれているかのような感覚になります。しかし、意外に近くて遠いのが1億円という数字です。
一方で、恵まれた時代でもあります。投資の種類と情報が増えたからです。実際、ネットの世界では、なぜこれほどまでに億り人が存在するのでしょうか。民泊、ビットコイン、不動産投資、太陽光投資などが大変好調だったことに加え、米国株のリターンが良かったことも理由の1つでしょう。
S&P500などのメジャーな米国株指数でも、年利回りで15-20%もあったような状況です。仮に15%で試算すると積立額は13万円で済みます。これも金額としては大きいですが、32万と比べるとハードルは下がりますね。しかし、歴史的な実績から考えるとこれを普通として想定するのは難しそうです。
また、資産額を目標とすると、リセッション時に大きく資産と心が動揺します。これに対して、月の入金額などは変動の小さいものです。むしろ年功序列の給与体系ならば、拡大することも可能、かもしれません。
自分が、老後資金を作りたいか、それとも1億円を作りたいかを見極めるということですね。換言すると、安定を取るか、リスクと挑戦を取るかというところになってきますね。
何かヒントになれば幸いです。共に頑張りましょう。
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1億円を貯めるための方法論です。
マイクロ法人というのも有効に機能するケースがあります。
リスクを高めると、負のリスクもある、そういうことですね。