たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

信用取引の地獄から這い上がった話

信用取引とはどのようなものか

 信用取引は主に日本株で使われるものです。米国株で信用取引ができる国内ネット証券がまだないからです。

 

 信用取引の特徴はカンタンに説明するとこのようになります。

  • レバレッジを効かせておよそ3倍の売買ができる
  • 買いだけでなく売りもできる
  • クロス取引で株主優待を得ることができる

 以下、楽天証券さんが分かりやすい図を作成されていますので、引用しながら簡単に説明を加えます。

信用取引ではレバレッジ3倍の売買ができる

 ネット証券ではおおよそ2.85倍のレバレッジを効かせた取引ができます。100万円ぶんの現金や担保となる株式があれば、285万円ぶんの株式売買ができるということになります。

信用取引のイメージ

信用取引のイメージ

 自分の資産以上に売買ができることになりますから、予想が的中すればその分効率的に財産を増やすことができます。

信用取引では買いだけでなく、売りもできる

 現物株は買うだけですが、信用取引ではいわゆる空売りができます。売り建てしている株の株価が下がると利益を手にすることができます。上昇相場だけでなく、下落相場でも利益を出せるのが特徴です。

信用取引では売りもできる

信用取引では売りもできる

優待クロスで優待を得ることができる

 優待クロスという手法があります。これは、現物で優待株を買い、信用売りで優待株を売ることでヘッジをかける手法です。両建てしているので株価変動に影響は受けませんが、優待を得ることはできるという方法です。

 

 逆日歩という金利が発生したり、長期保有が条件の株式には使えませんが、優待投資家には知られた方法になります。株式投資というよりは、ややイレギュラーな切り口になりますね。

 

 優待本来の目的からは外れるので、賛否があるのは事実です。

信用取引の考え方を米国株でするには

 米国株ではこのような信用取引ができません。優待クロスは、そもそも優待がないのでやる必要がありません。しいて言うならば、CFDを活用して売りから入るということはできます。

 

 しかし、米国株の場合は右肩上がりの株が多く、良い株を長く持つことで資産形成できるためにあまり信用を必要とするケースが無いですね。また、金融商品の幅も広く、良心的な手数料でレバレッジ商品があります。

 

 レバレッジETFなどで代替している投資家が多いですね。

 

 一方で信用取引は6か月が期限となっており、その間に白黒はっきりさせる必要があります。これも長期投資の考え方とは全く異なるものです。

 

 もし、米国株の成長が止まり、うねり取りがメインの相場になればまた状況も変わるかもしれません。しかし、今のような強い相場であれば、買いから入るのが王道ですから、あまり必要性は感じられないところですね。

 

 さて、このようなことを踏まえて、ご質問を紹介します。

信用取引の地獄から這い上がった話

たぱぞう様

 はじめまして。


 41歳サラリーマンのPONと申します。たぱぞう様のブログを拝見して、色々と勉強させていただいております。

 

 私は15年以上前に、3年ほど日本株をやっていたのですが、信用取引に手を出してしまい、500万円以上負けてしまいました。


 まだ、子供も小さかったことから、それ以来、株を含め投資からは遠ざかっておりました。その後、こつこつと貯金をして2000万円ほどになりましたが、その間、一切、投資はしてきませんでした。


 最近、このまま銀行に預けていても「死に金」になると思うようになり、色々なブログで投資情報を集めているうちに、米国株投資を始めようと考えるようになりました。

 

 そこでご相談なのですが、2000万円のうち500万円は、何かあった時のために残しておくとして、残り1500万円の有効な投資方法は、ドルコスト法で、毎月コツコツと(例えばVTIなどを)購入するのがいいでしょうか。


 それともリセッション、もしくは一時的な暴落時に、数回に分けて購入していくのがいいのでしょうか。

 

 それとも、例えば数百万円で高配当銘柄をいくつか購入し、配当を得ながら、上の2つのどちらか(コツコツ投資、もしくは暴落を待っての投資)を検討するのがよいでしょうか。

 

 もし、お時間ございましたらアドバイスをいただけましたら幸いです。下記が私の現状になります。

 

  • 自宅:実家(ローンなし)
  • 年収:700万円。

(これまで子供が小さい頃は貯金できていましたが、現在は子供が大きくなったので、貯金はしておりません。ただ、貯金を切り崩すほどにはなっていません)

  • 家族:わたし(41歳)、妻(38歳)専業主婦、長男(16歳)高校1年生、長女(13歳)中学1年生
  • 昨年9月よりiDeCoを始めました。月23000円で「楽天・全米株式インデックス」を購入しています。

 以上になります。何とぞよろしくお願いいたします。

信用取引は資産形成に必須の知識ではない

 地獄の信用取引から見事に復活されましたね。株式投資というと、とかく知識が必要で、様々な取引手法を知っていると勝率が上がるように思われがちです。そんなことはないのですね。投資をする市場を正しく選び、成長する市場、企業に投資して寝かせておけばよいだけなのです。

 

 そういう意味では、信用取引を早々に止められたのは良かったですね。金利もかかりますし、期限も決まっている、うねり取りをする人向けの投資手法です。

 

 そういう意味では、暴落を待っての投資もそうでしょう。しかし、相場を読む必要もないのです。また、高配当投資も悪くはありませんが、オーソドックスな投資としては「ドルコスト法で、毎月コツコツと(例えばVTIなどを)購入する」ということになります。

 

 ほとんど、ご自分で考え、結論を出していることと思います。相場研究の時間を他に割いて、今を大切にされると良いと思います。ETFや投資信託というのは、誰でも資産運用ができる、金融テクノロジーの賜物ですね。続けることが大事です。

 

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