たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

資産運用がうまくいかないのには理由がある

資産運用がうまくいかないのは理由がある

 資産運用は、本来そんなに難しいものではありません。しかし、自分が投資するコアの部分が定まっていないと、とたんに難しいものになります。

  • 〇〇さんから推奨銘柄が出た
  • 〇〇で新製品が出るらしい
  • ◇◇さんが〇〇を買っているらしい
  • 〇〇の売り上げが来期は非常に期待できるらしい
  • 〇〇の持っている土地は再開発で上がるから株価は再評価されるだろう 

 こういうネタは、話としては面白いですね。しかし、こういうネタだけで万人が資産を形成することはまず不可能です。こういうネタで資産形成ができる人は、きちんとソースを確認して、トータルで自分で判断できる人です。

 

 誰もができる投資術としてはやはり、インデックスの投信かETFを愚直につみあげていくということになります。多くの人が分かっていることですね。この愚直に積み上げるのことが、なぜなかなかできないのでしょうか。

 

 それは、誰もが飛び級したいからですね。ネットやニュースでは大儲けした人の話はたくさん入ってきますが、不思議なことに損したり失敗した人の話はあまり入ってきません。

 

 たとえばTwitterでは数千万規模の資産は当たり前ですね。億単位でも驚くに値しません。そんな人はゴロゴロいるのです。しかし、これはどこまで本当か分からないところがあります。多くの人の年収と資産を私は見てきましたが、億レベルの資産を築いた人は殆どいないですね。

 

 大体において、太い本業を持っており、属性ゆえの資産というケースが殆どです。投資で資産を築いたという人は、本当にほんの一握りなのです。逆に言うと、それだけ難しいということです。

 

 あまり、あふれる情報に流されず、自分のできる範囲で投資をしていくというのが最も着実で安心な投資方法ですね。つまらないかもしれませんが、大きくやられることもありません。

 

 ネットの情報に振り回され続けると、落ち着いた資産形成ができなくなります。さて、今回はいろいろ目移りして困るという方からのご質問を頂いていますので、ここでご紹介します。

将来への不安から資産運用をしているのですが、迷いが出てきました。

 50代に差し掛かる独身女性です。

 

 最近の年金の記事や将来に不安を持ち、投稿いたしました。

 

 30代前半まで海外留学していて、その時はあまり貯蓄をしていませんでした。30代後半から投信を始め、米国株と金の積み立てをしております。

 

 特に米国株は石油関連の会社の株を買い大損、損切りをし、まだその痛手が続いてます…

 

 すっきり賢く投資するには、ある程度利益が出たものはお金(ドル)に変えておいたほうがいいのか、そのまま塩漬けにして利益の出ているものと一緒に売った方がいいのか決断した方ががいいのでしょうか?

 

 投信も7本米国株も10社ぐらいちょこちょこ投資していて、これからどの様に資産形成すればいいのかわからなくなってしまいました。アドバイスをいただきたいです。よろしくおねがいします。

ブレない資産運用をするためのたった一つのコツ

 何を信じたらよく、どのように追加投資をしたらよいのか、迷っている状態ですね。投資を始めて、知識も付いてくると陥ることがありますね。こういうときは、現金化というのも手ですね。仕切り直しです。

 

 基本的には、損している銘柄と利益の出ている銘柄をぶつけて、損益通算からの節税効果を狙いたいところです。損失は3年間繰り越せますので、その間利益確定をしたくなったら適宜ぶつけて、損益通算を積み重ねても良いでしょう。

 

 いずれにしても、下記のようなことは投資する前にまとめておくと良いと思います。ブレない資産運用をするためのコツは、投資する前に自らの投資の方針を決めておくことです。

 

 常に損失が無いということは投資の中ではありません。損が出た時に動揺しないために、事前に投資の方針を決めておくのですね。

個別株投資かインデックス投資か

 まず、自分は個別株売買をしたいのか、それともインデックス投資がしたいのかということですね。

 

 両方併用する手もあります。

 

 いずれにしても、個別株は業界の動向や最低限の決算分析が必要になりますから、手間がかかるといえばそうです。また、石油株のように過去の流れが変わることもありますよね。そういう事象に対応していく必要があります。

米国集中投資か、国際分散投資か

 インデックス投資をするならば、次に米国集中投資をするか、国際分散投資をするか決めておくと良いでしょう。

 

 たとえばバークシャーハサウェイのバフェット氏やバンガード創始者のジャック・ボーグル氏は米国集中投資でしたね。

 

 しかし、日本においては国際分散投資が主流です。どちらがよいのか、どちらが安心して投資ができるのかを考えると良いですね。

世界のGDP比率

世界のGDP比率

 このボール全体の成長に投資するのが国際分散投資だということです。ロジックとしては安心できる人が多いのではないでしょうか。ただし、GDP比率と時価総額比率は比例することのほうがむしろ稀です。また、PEレシオなども各国バラバラの平均値です。

 

 そこに株式投資の妙味があるわけですね。私が米国株インデックスを推奨するのも、そういう背景があるからです。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

関連記事です。

私はペーパーアセットに関しては米国株集中投資を推奨していますが、他のアセットを否定しているわけではないですね。

www.americakabu.com 

ブランドランキングを見ても、地域や国の偏りがありますね。

www.americakabu.com

資産運用の常識は時代によって変化するものもある、というお話です。

www.americakabu.com