20代で貯金を1000万円作るにはどうしたらよいのか。
20代で貯金を1000万円作るにはどうしたらよいのでしょうか。これはなかなかハードルが高いことですね。「投資をすればいい」ということは言えますが、再現性を考えると安易に断言できません。
再現性を重視するならば、生活スタイルを見直すということになります。実はこれが一番簡単です。よく言われるのか以下のようなことです。まずは節約路線ですね。
- 実家に住む
- クルマを持たない
- 飲み会を減らす
特に大きいのが実家に住むことと、クルマを持たないことでしょう。これだけで年間100万円以上あるいは200万円以上の貯蓄ができるのではないでしょうか。仕事にもよりますが、1000万円は決して遠い数字ではなくなります。
一方で、1人暮らしの自由さ、楽しさは筆舌に尽くしがたいところがあります。クルマも好きな人にとっては最高の気分転換、娯楽となるでしょう。
20代でしかできないことというのはいくつもあり、自分の生き方として何を目指すのかというところになります。私は一人暮らしはしていましたが、クルマはありませんでしたね。興味が無かったからです。
自分の外にあるものに投資をするのではなく、自分の体や頭に投資をしたいと思っていたわけですね。しかし、それも最適解ではなく、人によるのです。
自分が一人暮らしをしていなくても、一人暮らしをしている人のところに住み着く、という人もいます。何しろ20代30代でしかできないことというのはたしかにあるのです。投資界隈の話で気を付けなくてはいけないのは、このバランスですね。お金に注力した先に何を描いているのか、ということです。
誰かの影響を受けて節約をするのは悪いことではありません。そのうえで、その誰かが歩んだ生き方やあり方も共有できているかということですね。
40代、50代になってから「ああ、若いときに〇〇をしておけばよかったな」という思いを持っても、それは取り返しがつかないのです。40代になった今も、私はそのような思いをもって毎日を過ごしています。
最近になって私は若いころに興味が無かった良いクルマを買いました。一見自己矛盾ですが、これは1つの見込みがあります。おそらく20年、30年後には運転免許を返上しているだろうということです。クルマを運転するということも、今しかできないことの1つになったというわけです。
今しかできないことを意識して生きるというのも、投資と同じぐらいに大事なことなのですね。人生二度なしというのはそういうことです。
さて、今日は20代で1500万円貯めたので、投資を加速させたいという方からのご質問を紹介します。
お金の管理をしてこなかったが、20代で1500万円の貯金ができていた
たぱぞうさん、はじめまして。
最近投資の勉強を始め、ブログ・ツイッターを拝見しております。
社会人6年目でこれまでお金の管理を全くしてこなかったのですが、30歳目前を機に、資産がどれくらいなのか調べてみたところ、現金預金が1500万円を超えていることがわかりました。
こんなに貯まっているとは思わず、投資をしなければ…と、とりあえずつみたてNISAを始めましたが、今銀行に眠っている預金をどう運用するべきか悩んでおります。
今あるお金を一気に投資に回すか、こつこつ積み立てなどで投資の割合を増やしていけばよいか、たぱぞうさんならどうされますでしょうか?
また、投資信託・ETF・個別株などなど…どうバランスを取るのがよいでしょうか?お忙しいとは思いますが、アドバイスいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
- 28歳女
- 預金1500万円 ⇒ 投資には1000万くらい…?
- 生活費は月20万くらい(家のローン込み)
- 手取りから毎月10万投資可能
- つみたてNISA年間上限40万積み立て中(eMAXIS Slimの米国株式(S&P500)と新興国株式インデックス)
- 基本的にはあまり値動きなどを気にしたくない。定期的な見直しはできる。
- 仕事は定年まで。目標金額は1億としたい。
このペースで貯蓄ができれば、ゆくゆく1億円を達成することも可能
素晴らしいペースで貯蓄をなさっていますね。仰る通り1000万円から始めるのが良いでしょう。ひとまず、1000万を5年に分けて年間200万ずつ投資をなさってはいかがでしょうか。
やり方はつみたてNISAと同じく、投資信託を定期的に買い付けるのが良いですね。毎月のお給料で余裕があるならば、プラスアルファをしてもよいでしょう。
目標の1億円はあと32年ありますし、昇給もありますから十分達成可能でしょう。また、お仕事も嫌いではなく、定年まで働くことを前提にされているのは素晴らしいことですね。
短期的には金融緩和が終了しつつあり、株式相場は2020年のようなことは考えにくいですね。つまり、一気に投資に回すような局面ではないということです。あのような勝負の局面は多くて4,5年に1回、場合によっては10年に1回もあればいいほうです。
そのうえで、投資先としては以下の考え方になりますね。
- S&P500などの米国株投資
- オールカントリーなどの世界株投資
- バランスファンドなどの分散投資
値動きを気にしたくない、ということならばバランスファンドなども視野に入るでしょう。値動きをある程度許容したうえで、リスクを取りつつ増やすということならば、米国株投資になるでしょう。
目の前の生活を大事に、投資と貯蓄に取り組むのは良いバランスです。共に今しかできないことを大事に、日々の生活を続けていきましょう。
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借金も良し悪しという話です。債務超過ではないですが、私もたっぷり活用しています。
お金を増やすチャンスが増えたというのは間違いのないところです。
何がお得で、何がお得ではないのか。基準となる物差しを持っていると投資もはかどるというお話です。