たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

2010年代ほど投資に恵まれた時代は無かった

2010年代ほど投資に恵まれた時代は無かった

 20年前、あるいは10年前も投資で財産を作るという発想はありました。しかし、情報の蓄積が少なく、一部の地主や株長者などを除いては具体的な方法がなかなか共有しにくかったように思います。

 

 ありとあらゆる相場環境、投資環境が悪すぎたのです。

 

 そのころと比べると今は情報を得るのが容易く、万人が参加できる投資の環境は整いつつあると言えるでしょう。当時と比べて今が不利な点は、ほとんど全ての投資商品が値上がりしており、リターンが限定的になっているところでしょうか。

 

 ちなみに、今から10年前はリーマンショック直後、まさに投資界においては阿鼻叫喚という具合でした。しかし、そこから退場しなかった人たちが、まとまった富を得ているのは事実ですね。それは、才能もさることながら、時代に恵まれたことも大きいでしょう。

有史上、久しぶりに投資に恵まれた2010年代

 それでは、投資に恵まれた2010年代とはどのような年代だったのでしょうか。思いつくだけでも、以下のような状況がありました。

  • EU系の債券が高く、比較的堅実なドイツ国債でも中長期債で5%以上取れた
  • 国内不動産も利回りが高く、利回り8%以上の物件が都内でも見られた
  • 米国株や日本株が上昇前夜で、キャピタルもインカムも大きく取れた
  • 太陽光のfit前夜で40円、36円といった目線だった。利回りこそ10%だったが後付けの過積載でリターンを上げられる状況にあった。
  • 仮想通貨バブルという壮大なバブルがあった

 以下、サラッとまとめてみましょう。

EU系の債券は今思えば激安大安売りだった

 国債・社債利回りが今から考えると信じられないぐらいに高利回りでした。

 

 特に、ギリシア、スペイン、イタリアといった南欧系の債券は10年前は非常に危ぶまれており、利回りも高騰していました。未だに一部に不安はくすぶってはいるのですが、結果的にはその当時買った人はそれなりのリターンを得ています。

 

 今は例えば、ドイツ国債に至ってはすでにマイナスです。一時期年率で50%を超える利回りだったギリシア債券も昨今では2%まで落ち着いています。かつてを知る投資家にとっては隔世の感があるのではないでしょうか。

国内不動産も利回りが高かった

 海外と比べると割安感があるとはいえ、国内不動産も今は非常に利回りが下がりました。一時期ほどではありませんが、国内不動産も場所によっては利回り4%、5%となっています。

 

 また、都内タワマンも高騰しました。これも場所によっては2倍、3倍、あるいはそれ以上の値が付いている物件もありますね。不動産でセミリタイアという人が非常に増えました。

 

 場所と場合によっては、民泊というイノベーションもありました。すでにレッドオーシャン化してはいるものの、先行者として大きな利益を得ている人もいます。利回り100%あるいは200%を超える世界が確かにそこにはあったということです。

 

 いずれにしても、サラリーマン大家という言葉が出てきたのは2010年以降です。本当に歴史の浅い世界です。不動産は地主が節税対策でやるもの、という価値観を見事に変えました。初期に飛び込んだ人は、非常に勇気のある人たちだったのです。

殆どの株式投資家も見事に復活を遂げた

 米国株はそのころから倍近くなり、日本株もアベノミクスでそれなりの利が乗りました。

 

 実は日本株の投資家は何度も煮え湯を飲まされています。2003年の金融危機、2006年のライブドアショック、2008年のリーマンショックがそれです。雑誌に何度も出るような「カリスマ投資家」でも、大きく資産を減らすことが珍しくない時代だったのです。

ナスダック総合指数2010年代のリターン

ナスダック総合指数2010年代のリターン

 しかし、市場から退場することなく、やられても立ち上がることで多くの株式投資家が資産を伸ばすことができました。

Fit幕開けの太陽光投資が熱かった

 2012年ごろの太陽光はまさにfitが幕開けというところでした。

 

 今後、一気に国内の再生エネルギーのシェアを高めようというところですね。今も売れに売れていますが、駆け込み需要ですね。すでに持っている人たちも含めて、買い需要は旺盛です。風力やバイオマスが非常に困難なのに比べ、静的で故障が少ないからですね。

 

 太陽光も、個人でメガ、高圧、低圧多数基以上、こういった人たちは続々とリタイアしています。

未曽有の仮想通貨バブルが来た

 最後に、2017年の未曽有の仮想通貨バブルがありました。時代を踏まえた効果的な広告戦術がありました。具体的に言うと、インフルエンサーとアフィリエイターによる買い煽りがありました。この収入で大きく富を得た人たちも多かったでしょう。

 

 2019年も実はビットコインなどは大きく値上がりしたのですが、あの時の狂騒には至りませんでしたね。2017年の狂騒を踏まえた、広告の規制が大きかったと言えます。仮想通貨は先に上げた投資とは毛色がそういう意味では少々違いますね。

 

未だかつてない数多くの投資商品に恵まれた時代、2010年代

 2010年代は未だかつてない、多様な投資商品に恵まれた時代として人々に記憶されるのでしょう。

 

 個人的には、ほとんどの投資商品に関わり、チャレンジできたことが大きな財産に思います。それは、資産面だけではなく、人のつながりもそうです。

 

 最も安定的な資産として米国株を私は中心に据えています。しかし、こだわりすぎて柔軟な視点を失うのはいけません。1990年代や2000年代のような「暗黒の時代」をいつ迎えるとも分からないのです。

 

 

 

 いずれにしても、ささやかな勇気をもって飛び込んだ人が富を得るという側面は、どの投資の世界も否定できません。細心の注意と、大胆さの狭間に資産形成はあるのかもしれませんね。

 

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