たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

資産防衛の新常識、自分の中に価値判断の物差しをもつということ

資産防衛の常識として、自分の中に物差しを持っておく

 数々の金融商品があります。投資初心者の方に限らず、多くの商品に惹かれる人は少なくないでしょう。そうした中で、しっかりとした目線を持っておくことが大事です。資産防衛につながるからです。

 

 その物差しとは、米国株インデックスです。ずばり、米国株インデックスよりリターンが良いのか、悪いのかということです。悪いならば、それを乗り越える合理的な理由が欲しいところです。良いならば、なぜそのような高リターンが出せているのか、考えたちところです。

 

 さて、今日は魅力的なファンドを組み入れた変額保険の勧誘を受けている、という方からのご質問を紹介します。

子どもたちに資産を残すべく、有力なファンドを資産形成に活用したい

 いつもブログで勉強させて頂いてます。ありがとうございます。ししょーと申します。

 

 私の年齢は32才、妻33才と長女7才長男5才の4人家族で6月に3人目の子どもが産まれる予定になっております。

 

 私の年収は約520万円程です。(今年の4月に昇進しましたのでもう少し増える見込みです)


 妻は今現在働いておりません。子どもが産まれて預けれるようになればパートで働いて貰う予定です。貯金額はかき集めると500万円程になります。資産運用は今年から始めたばかりでeMAXIS Slim米国株式をつみたてNISAで満額積み立て予定です。

 

 資産運用目的は夫婦の老後資金と中度の知的障がいと自閉症がある長女のために資金を残してあげたいという目的です。目先の目標としましては、株式のみで1000万円です。その後もっと増やしていく予定です。

 

 ここからがご相談なのですが、きっかけはFPの方から進められた変額保険なのですが、その中身の投資信託の〇〇〇〇〇世界株式というファンドがとても良いと聞き、自分なりに色々調べたのですが、あのチャールズ・エリスやバートン・マルキールなども著書ですごいと言っていたり、手数料は高いことを加味しても利回りがインデックスファンドを上回っていたりと、自分ではS&P500インデックスファンドが最適解だったのですが、ここにきて少し迷っております。

 

 キャッシュも貯めたいので、今すぐにつみたてNISAと同時に投資する余裕も無いので、つみたてNISAを減額してキャピタルに投資を回すのか、無難にこのままつみたてNISAだけで積み立てるのか…

 

 今の私の考えでは、多く増やせるに越したことは無いですが安全に行くならやはり、このままつみたてNISAで積み立てたら良いのかなと思います。

 

 ただ、余裕が出てきて次に投資するとなるとキャピタルも選択肢にはいって入ってきますでしょうか?それとも妻のつみたてNISA枠やジュニアNISAの非課税枠を使ってインデックスで投資するべきでしょうか?

 

たぱぞう様ならどうされますでしょうか?


 また、アクティブファンドの〇〇〇タル世界株式についてどう思われるでしょうか?
リスクを取る価値があるかなどのご意見をお聞かせ頂けますと幸いです。

 

 以上、お忙しいところ恐縮ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。

資産防衛の常識である米国株インデックス、安定の比較対象

 私ならば契約しないですね。理由は、変額保険でよいと思うものを見たことがないからですね。貯蓄型や変額など、付加価値が付いている保険で納得できるものを見たことがありません。

 

 保険は大事ですね。ご家族がいられるならば特に入ったほうが良いです。しかし、同時に遺族年金の存在と中身も知っておきたいところです。同時に、掛け捨て保険との比較もしておきたいところですね。おそらく、ご年収とお子さんの人数からして、遺族年金は15-20万円の間で出るのではないでしょうか。

 

 足りない部分の保証を掛け捨て保険で補うのが王道でしょう。人によっては、自宅を購入し、団信に入り、住まいの憂いを断つ人もいますね。ただし、これは不動産投資の側面になります。こちらも研究されたうえでの行動が望ましいですね。

 

 くだんのファンドは見ましたが、たしかにリターンはまずまずですね。組み込んでいる銘柄も手堅く、興味深いものでした。単なるぼったくり商品と一線を画するのは、世界の優良株を組み込んでいるというところです。

インデックスのリターンは全ての金融商品との比較に欠かせない物差し

インデックスのリターンは全ての金融商品との比較に欠かせない物差し

 しかし、VTIやS&P500はこの間もっと大きなリターンを上げていますね。インデックスとの比較をすると、このファンドが出色という評価にはなりません。要は、時期と投資先が良かったのです。

 

 また、ファンドが良いとしても、保険に組み合わせた時点で違う商品となりますね。

 

 あの毒舌のバートン・マルキール氏が、日本で販売する変額保険を絶賛するとも思えないところです。バートン・マルキール氏やチャールズ・エリス氏を知っているFPさんということは、投資もお好きなのかもしれませんね。

 

 何かを発注する際に相見積もりを取るのと同様に、何か金融商品を契約するときには米国株インデックスを用いるとよいですね。だいたいにおいて、米国株インデックスのリターンが優れているのです。つまり、そういう地合いでのリターンだということです。

 

 ちなみに信託報酬は1%後半ですから、かなりのものです。これに保険のマージンが乗りますから、しんどい話になりますね。

 

 中にはFPの収入だけで自立されている方もいらっしゃいます。しかし、日本のFPさんはなかなかそれだけでは食べていくに難しく、実態として保険の代理店のような状態になっています。つまり、保険の販売、管理、これらが収入源となっているのですね。

 

 そうなると、マージンの高い保険商品を勧めたくなるのが人情というものです。それはつまり、変額、養老、貯蓄、といった高付加価値商品です。

 

 自分自身の中にしっかりと金融商品を判断する物差しを持ち、大切なご家族を守っていかれると良いですね。ご質問ありがとうございました。

 

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