たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

高配当投資とインデックス投資はどちらが良いのか

高配当投資とインデックス投資はどちらが良いのか

 高配当株投資は人気がありますね。もちろん、インデックス投資も人気があります。そこで、多くの人が迷うわけです。基本的にはインデックス投資のほうがキャピタルも含めたリターンが大きいことが殆どです。

 

 しかし、米国株投資という範疇においては、10年で10%、20%といった大きな差異が生じたわけではありません。ある意味では、米国株投資にたどり着いた時点で正解、同じ舟に乗る仲間とも言えます。

 

 また、個別の高配当株投資は難易度が高いですが、ETFを使えば容易に投資ができます。私はインデックス投資をバランスの良さから一貫してお勧めしてきましたが、今回はやはり高配当ETF投資も捨てがたいということで、ご質問を頂戴しています。

インデックス投資をしてきたが、高配当投資も迷います。

たぱぞうさま

 いつもブログ、YouTubeを拝見して勉強させていただいております。

 

 私は30代前半会社員で2019年につみたてNISAを始めて以来、米国株を中心に長期投資をぽつぽつ進めています。今後、家計に無理のない範囲で預金の振替も含めて、投資資金を増やしていきたいと考えています。

 

 もともとの投資目的はつみたてNISA、iDeco、DCによる長期的な資産形成でしたが
配当による実現益に魅力を感じており、上記の長期投資とは別で現預金の一部を米国ETFに振り替えを始めました。


 当面の目標は月額\10,000の配当収入を得る基盤を作ること、としています。

 

 これまで夫婦2人でしたが、今年子供が生まれたことから、教育費の準備が必要になりました。18年後に\5,000,000を準備する目標で児童手当\15,000はそのまま貯金として、月額\10,000をeMAXIS Slim 米国株式に投資したいと考えています。

 

 以下に、投資目的を整理したうえで、質問をさせていただけますでしょうか。

〇投資目的

  1. つみたてNISAを中心にした長期的な資産形成
  2. 現預金の一部を振り替えるかたちで月額\50,000米国ETFを定期購入※現在はSPYD 今後HDVも検討
  3. 子供の教育費

    当初の予定

児童手当月額\15,000は現金預金、月額\10,000をS&P500投信
    ※先日ジュニアNISA口座が開設完了したためこちらでの買い付けも検討中

〇質問事項

 目的1.の長期投資は継続としたうえで、今後の方針について、2点質問させてください。

 

質問① 目的2.の考え方

 生活防衛資金として現預金\5,000,000を残し、残りを投資に振り替えようと考えています。この方針について、何か勘違いしていることや留意しておくことがあればご指摘いただけないでしょうか。

質問② 目的3.ジュニアNISA口座の活用について
    ジュニアNISAは    23年までの購入分から発生する運用益は非課税で20年弱保持できる一方で、24年以降の買い増しができない、配当を得ながら適宜引き出すことができない、廃止後は課税口座でイチから積み立てしなおすことになる、といった点を懸念しております。

  ※制度について誤認識がありましたら申し訳ありません。
   

 非課税枠の活用、教育資金の積み立て、配当収入と目的が入り乱れており、うまく整理がついておりません。ジュニアNISA口座の活用方法についてアドバイスをいただけないでしょうか。


最後に現在の資産状況も添えさせていただきます。

〇資産状況

・現金預金:約1,000万

・つみたて投信@楽天証券
- つみたてNISA:\33,333/月 
- eMAXIS Slim 米国株式 :\16,667/月 ※楽天カード投信の残枠 2021.12スタート

・iDeco@SBI証券 \20,000/月 ※2020年スタート

・DC \20,000/月

・米国高配当ETF SPYD    20株  ※2021.11より毎月10株定期購入

・日米個別株    全6銘柄            ※配当目的のための小規模保有


 長文、乱文となり申し訳ありません。ご多忙かと存じますが、ご確認とアドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

高配当投資は人気があるが、やはりインデックスがおすすめ

 SPYDは偏りとクセがあるのであまりお勧めしていません。しかし、人気はありますね。冒頭申し上げた通り、トータルのリターンはインデックスが優れる場合が殆どです。それを知ったうえで、インカムを求めるというのもありでしょう。また、バリューの巻き返し局面であることも事実です。

高配当投資とインデックス投資はどちらが良いのか

高配当投資とインデックス投資はどちらが良いのか

 迷ったら半々でやってみるというのも大事ですね。商品の多様性は、ニーズの多様性でもあります。試して、自分で腹落ちさせるというのも大事です。

 

 仰る通り、ジュニアNISAは出し入れに機動性がありません。したがって、こちらは指数、投資信託などのほうが内部で再投資もされるので良いでしょう。確かに期間は限定されますが、出口そのものは先に延ばしてしまえばよいわけで、使わない手はないでしょう。むしろ、取り崩しタイミングが自由になったぶん、従前より使いやすいです。

 

 いずれにしても、選んだ商品で極端に外れているものはありません。ここまで来たら、自分が納得できるかどうかですね。ひとまずとりくみ、年単位で判断していく。そうして知識と経験も積み重ねる。それがベストに思いますよ。

 

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