たぱぞうの米国株投資

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孫の代まで引き継ぐレバナス、老齢ご夫婦の挑戦

孫の代まで引き継ぐレバナス、短期値幅どりの概念を変えるか

 昨今のレバレッジナスダック商品の人気はすさまじいですね。レバレッジ商品はどちらかといえば、短期の値幅どり商品といった位置づけです。しかし、2015年以降の堅調な推移から、積立商品としても検討されてきていますね。

 

 当然ながら値動きが激しいため、金融庁も注意喚起を出していましたね。

孫の代まで引き継ぐレバナスに注意喚起

孫の代まで引き継ぐレバナスに注意喚起

 逆に言うと、金融庁が注意喚起をするほどの人気を誇る商品だということです。確かに、資産形成期においてはその歩みは遅く、早く資産を大きくしたいと思うのですね。それは私もそうでした。

 

 レバレッジ商品は使いようによっては短期間で資産を最大化できるわけですね。実際に2020年のコロナショックのさなかにレバレッジ商品への投資を敢行し、大きな果実を得た人も知っています。

 

 さて、今日はレバナス投資に注力、孫の代まで引き継ぐレバナスということでご相談を頂戴しています。

見ているだけで恐ろしいレバナス、孫の代まで引き継げるのか

 いつもたぱぞうさまのブログを楽しみにしております。youtube等でteclを見る機会が多くなりましが、たぱぞうさまの御意見をお聞きしたくてメールしました。

 

 夫婦60歳で、今年一人息子は独立します。息子が東京にいる関係で、3年前に老後を見据え、豪雪地帯に住んでいることから都心にマンションを購入しました。

 

 70歳までローンがあるので、それまで細々とでも夫婦で仕事を続けるつもりです。コロナの真っ最中、2020年にnisaを含めて何回かに分けて夫がteclを900万程購入、2021年はnisaをteclで、soxlを450万程購入、今現在、総額で5500万を超えており、私は恐ろしく思っています。

 

 私の方は、idecoをs&p500で夫婦で500万、あとはGAFAM、QQQ、VGT、s&p500投資信託を2600万程です。住宅ローンは6200万あります。その他に現金は5000万、退職金は3500万の予定です。

 

 65歳から国民年金基金と厚生年金で夫婦で合わせて65万入る予定です。質問です。夫は、今年と来年nisa枠でレバ3倍を購入し、あとはどんなに暴落しても保持し、10、20年で何十億になると夢のような話をしてますが、本当でしょうか。

 

 また、暴落した時に株のままで息子に相続させると言ってますができるのでしょうか。ブログを見ると、ある程度膨らんだら等倍のetfにしているように見えますが、どうなんでしょう。ナスダックはこれからますます伸びるので心配ない、孫の代まで引き継ぐと言ってます。本当にお忙しいところすみませんがよろしくお願いします。

孫の代まで引き継ぐレバナス、実績があるがゆえに夢と希望を語りたくなる

 なかなかおやんちゃな投資をお好みですね。傍から見ていて、恐ろしく思われるのは、その通りでしょう。資産の半分近くがレバ系ということで、相応のリスクを取られていますね。

 

 何十億になるかどうかは誰にも分かりませんが、そのような夢をお持ちということですね。お勧めはしませんが、そのような考えもあるのかもしれません。もっとも、私の両親が「孫の代まで引き継ぐレバナス」という意識で多額に取り組んでいるならば、説得して止めます。


 理由は年齢に比してリスクを取り過ぎているからです。

 しかし、質問者さんのご主人は、現金と退職金が厚いですね。おそらく、年金もそうなのでしょう。そういう意味では、生活に比して過度に危険というわけではありません。

 

 一方で等倍のETFでさえ、世間的にはリスク商品です。めったにないとはいえ、1年で為替込みで40%を超えるようなこともありうるわけです。プラスにもマイナスにもですね。


 それはコロナショック時に体験できたことですね。当然ながら、逆回転の可能性もあるわけです。

 

 しかしながら、説得、撤退というのは難しいように思われます。理由は、ご主人が管理されているお金であり、なおかつ成功体験もあるからです。実績があるがゆえに夢と希望を語りたくなるからですね。

 

 とはいえ、徐々にですが相場の方向性が変わってきていますから、ある意味では試される相場になるかもしれませんね。そもそも原指数はやや割高というのもありますね。過度にポジションを増やさず、生活を脅かすようなことが起きないようにしたいですね。

 

 そのためには、時々投資状況を確認し、奥様の思いを伝え続けるというのは大事に思います。普通に生活していくならば、すでにそのようなリスクを取る必要は無いですからね。

 

 挑戦は大事ですが、すでにそのような局面は過ぎた、祭りは終わったというのが個人的な見解です。短期値幅どりに適した商品を、あえて今積み立て続けるということ。そこには何らかの思いがあるのでしょうね。

 

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