たぱぞうの米国株投資

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老後に備えた資産形成術で押さえておきたいこと

老後に備えた資産形成術で押さえておきたいこと

 50代に差し掛かると、そろそろ老後に備えた資産形成を意識したくなりますね。人によっては相続なども視野に入ってくるでしょう。その時に意識したいのは、シンプルであることです。

 

 もっと言うと、投資の方針が一貫してわかりやすいことですね。わかりにくいアセットアロケーションは、相続の時にも手間がかかります。弊ブログではそのコアを米国株にしましょう、ということで一貫して主張してきているわけですね。

 

 さて、今回は老後に備えた資産形成術とは、ということでご質問を頂戴しています。

老後に備えたアセットアロケーションを組んでいきたい

たぱぞう様

 はじめまして。40代共働き夫婦二人暮らし、会社員の妻です。私は40代前半、夫はもうすぐ50代を迎えます。老後は大丈夫か、今もっとできることはないかと不安に感じ相談させて頂きました。

 

 夫は結婚前から自宅を所有していたのですが、ローン金額が収入に比して高すぎること、投資用マンション(中古ワンルーム)や車のローンもあったこと、リボ払いを使ったことがある…など、結婚してから判明したことがたくさんあります。隠していたわけではなく、夫には単純にマネーリテラシーがなくそれがまずいことだとわかっていなかったのです。

 

 愕然とした私は、その後数年で車の売却やマンションのローン完済、各種保険や公共料金の見直し、自宅ローンの繰り上げ返済や借り換えなどできることをやってきました。また、併せてiDeCo、積立NISA、特定口座での 投信積立を始め夫が以前から行っていた副業で開業届を出し、青色申告に切り替えました。

 

 夫は優しく勤勉で仕事の能力が高い人で、自分は頑張って稼ぐからと副業収入を増やしてくれています。また、一切の入出金をオープンにしてくれています。しかし家計・投資等のかじ取りは全て私に委ねられており、相談できる相手がいません。

 

 私は私で家計に貢献したく、数年前から個別株をはじめてみたものの配当狙い→下落→ナンピン→塩漬け→しっかり勉強してキャピタルゲイン狙いに転換すべきか?いや勉強したからと言ってインデックスに勝てるとも限らない…などと方針が定まらず、利益も出ていません。結果が出るならばキャピタルゲイン狙いでもいいのでしょうが、必要な勉強時間と期待できる成果のバランスが取れないのでは、とも思ったり。

 

 30代にして億り人達成、などといった話を聞くと、夫は55歳で役職定年になるためもう私たちには時間があまりないと感じ、どうしたものかと思っています。たぱぞうさんのお話を伺い、米国高配当株や米国ETFなどを始めるべきか、あるいは個別株の勉強をすべきか、投資以外も含めもっと何かできることはないかと考え込んでしまいます。

 

 収支はここ最近は良くなったと思いますが、できればもう少し貯蓄率を上げたい、しかし夫婦二人の生活ですから潤いもないと仲良くやっていけない。私が笑顔でいることが夫の幸せにもつながると思うのに、上記の悩みがいつも頭をよぎり精神的に余裕がないことが申し訳ないとも感じます。

 

 今できることは精一杯やって、夫と仲良く暮らしていきたいのです。下記の状況をご覧頂き、お気づきの点があれば少しでもアドバイスを頂けますと幸いです。(細かすぎてすみません)

 

【収入】

  • 給与収入  夫:670万、妻:470万
  • 事業収入  430万(本業に関連しており、定年後も同じペースでできるかは不明)
  • 不動産収入 62万(サブリースになっており、それもどうなのかという気もします)
  • 配当収入  25万(2019年実績) ※2020年8月半ば現在で、手取りベースの年初来貯蓄率(収支)46%

【資産・負債】

  • 現預金  980万
  • 株式   400万  神戸物産とイオン以外は含み損  

(三菱商事162万、神戸物産67万、オリックス65万、NTTデータ50万、イオン27万、JT20万、高島屋83,000、三越伊勢丹6万)

  • 投信   770万
  • 年金   280万(うちJAライフロード70万。そのほかはiDeCoの投信積立)
  • 百貨店友の会積立  9万
  • 住宅ローン △2,970万円(あと16年。変動0.428%で、これ以上繰り上げ返済しても無駄と考えている)

【毎月の積立内容】夫婦合わせて

◆特定口座 うち夫21万 妻5万

  • 楽天VTI 13万
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 3万
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド 9万

◆積立NISA 夫婦同額

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド 66,666円

◆iDeCo
夫:楽天VTI  1.2万 妻:たわらノーロード 先進国株式 14,950円(65%)
   三井住友・DC外国リートインデックスファンド 4,600 円(20 %)  楽天VTI  3,450円(15%)

【月額保険料】全て夫がん保険 4,400円医療保険(共済)2000円掛け捨て生命保険 3,300円

老後を見据えてシンプル投資術を身に着けたい

 いろいろと取り組んでこられたことが一目でわかりますね。それは、今後の資産形成で必要な知識となっていきますね。すべてを網羅していくというわけではなく、経験を踏まえて今後はシンプルにしていくというのが一つの手段になるでしょう。

 

 見直しが必要になってくるのは、ワンルームマンション投資、個別株投資、場合によっては友の会ですね。

老後に備えた資産形成術

老後に備えた資産形成術

 ご質問にある、個別株投資ですがざっと見たところ米国株インデックス投資のほうが長期リターンに優れるでしょうね。踏み込んだ発言をしますが、高配当、優待、大手、これらの日本株は注意が必要です。

 

 世帯年収が高いので、今後の資産形成はスムーズになると思います。投資のコアをインデックス投資と決め、投資信託をコツコツと積み立てていくのがベストと思いますよ。焦らず、じっくりとご夫婦で協力していけば何ら将来を恐れることはありません。

 

 あとはメールでお話しした通りですね。じっくりと腰を据えて資産の売却、購入をして、シンプルに資産を構成していくというのが肝になります。

 

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