松井証券、米国株取扱開始。期間限定キャンペーンも実施
米国株や米国ETF取引を気軽にできる日本の証券会社が増えてきました。松井証券も米国株取引サービスを開始しました。
松井証券は、創業100年以上を経過している歴史ある証券会社です。長らく一般的な中堅の証券会社でした。2代目社長の婿養子となった松井道夫氏が1995年に4代目社長に就任したあと、インターネット証券に参入し大きく成長しています。
2001年8月には、インターネット取引専業の証券会社として日本で初めて東証第1部に上場しました。現在は日経平均株価採用企業でもあります。
オンライン証券取引を専門に扱う業者としては、日本において最大手だった時代もありました。
松井証券の米国株サービス
米国株・ETFの取り扱い銘柄数は証券会社によって異なりますが、松井証券の場合、株式とETFを合わせて約400銘柄からスタートしました。
先行者であるマネックス証券はトータルで5,000銘柄程度の取り扱いがあります。数としては見劣りするものの、よく言えば松井証券は銘柄を厳選しているとも言えるでしょう。
バンガードのセクターETFなどポピュラーなものはカバーしている印象です。
出典:松井証券
注文受付は16時からです。 決済は円貨で行われることと、NISA口座には対応していないこと、電話での注文ができないことは念頭に置いておいた方がいいでしょう。
ドル転するという手続きが無いのは、人によって好みが分かれるところかもしれません。
出典:松井証券
また、円貨決済のため、約定代金がリアルタイムには決まらないという特徴もあります。取引の際は指値であっても資金の余裕があった方がいいでしょう。
資金を直接米国株口座に入れることできません。松井証券に口座を未開設の方は、まずは日本円の口座を開設することが必要です。日本円口座を開設している方は、米国株口座をリアルタイムで開設できます。
口座間の資金の振替がリアルタイムであるのはありがたいところでしょうか。また、米国株口座で資金が足りない場合に証券口座に余力があれば、米国株口座に資金を入れてくれる「振替アシスト機能」もあります。
出典:松井証券
また、米国企業は「スピンオフ」を実施することがままありますが、その場合、割り当てられた株は一般口座に入ると明記されています。該当する銘柄を保有した場合には気を付けておきたいところです。他社でも同様の事例は多いですね。
スピンオフに限らず増資や分割など、株式に関してはコーポレートアクションがつきものですが、そのあたりの説明は松井証券のwebsiteは親切です。
他社で、米国株を保有している方でも無料で読めます。知識として知るために松井証券のwebsiteを一度読んでおいてもいいでしょう。
出典:松井証券
松井証券の米国株取引手数料
仮に、SBI、楽天、マネックスの3社をオンライン証券大手3社と呼び代えると、3社の米国株取引手数料は現時点で横並びです。ETFの一部商品等、一時的にキャンペーンで無料になることは時々ありますね。
松井証券の米国株取引手数料も大手3社に倣う形になりました。取引手数料面で悩む必要が無いのは、既存ユーザーにとっても嬉しいですね。
出典:松井証券
取引手数料がキャンペーンでキャッシュバック
松井証券は2022年3月25日まで魅力的なキャンペーンを実施します。米国株買付手数料全額をキャッシュバックです。
口座開設のうえ、キャンペーンにエントリーした人のみが受けられるサービスです。一括して4月下旬に証券口座にキャッシュバックされます。キャンペーンは途中で終わる可能性も延長される可能性も示されています。利用される方は松井証券からのご案内等をマメに確認したほうがよさそうですね。
長期的に保有するのであれば1株の株価が高めの銘柄を買付手数料が無料の間に買うのはありがたいですね。
仮にアマゾン【AMZN】を買うとなると、仮に1株3000ドルで1ドル115円で計算すると、1株でも1700円程度の手数料が発生します。それが無料になるということです。
いずれにしても、業界の競争が進み、海外株投資が一般化されるのはユーザー側からすると良いことですね。
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