たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

米国株投資の基本となるやり方、考え方~ハイテク全盛時代を迎えて~

米国株投資の「今の」基本の考え方をまとめておきます

 私がブログを書き始めた2016年当初は米国株投資はマイナーでした。

 

 その後、米国株はハイテク全盛の時代を迎え、一方で高配当投資なども大変盛んです。つみたてNISAなどが始まり、S&P500対応の投資信託が生まれたことも大きな変化でしょう。

 

 2016年当時は、S&P500よりも小型株を多少なりとも含むVTIのほうが、わずかにリターンが優れていました。バンガードの最も運用総額の多いETFがVTIだったのも、リターンを考えると妥当だったのです。

米国株投資の基本、S&P500とNasdaq100

米国株投資の基本、S&P500とNasdaq100

 その後、今に至るまでの大きな変化は、大型グロース株の強さに磨きがかかったことです。そのため、S&P500にVTIがやや劣後する場面も見られるようになってきました。バンガードの運用総額トップのETFがVTIからVOOに代わったのは、1つの時代の反映したものと言えそうです。

 

 毎月のようにM&Aが起きており、特にGAFAMは熱心です。GAFAMだけでも近年で300億ドルを超える規模でM&Aを行っています。

 

 良いサービスが開発されるとすぐに大型グロース企業によりM&Aされ、内製化されるという流れが加速しています。実はこれはどのセクターでもそうです。その結果、ラッセル2000などの小型株指数は調子を落としており、昨今の投資環境をよく表しています。

 

 また、IT系の大型グロースに関しては、M&Aだけでなく、2000年代あるいは2010年代前半に投資していたサービスが収益を上げ始めているのが大きいところです。例えば、AmazonのAWS、Microsoftのazure、Google Cloud Platformなどは好例であり、特に注目されるところです。

米国株投資の基本となる大型グロース

米国株投資の基本となる大型グロース

 この、大型グロースをカバーするETFとしては、QQQやVGTがあります。セクターを変えればVHTというところでしょう。これらセクターETFに関しては米国の繁栄を支える企業群から成るといってよく、少なくとも現状においてポートフォリオに加えない理由が見当たりません。

2015年までの投資は、ハイテクに対して半信半疑なところがあった

 ITバブルが投資家に大きな痛手を負わせてから20年の月日が経ちました。この間、Nasdaq総合指数が再び高値を奪還するまで15年の歳月を要しています。自然と古くから相場に関わる投資家は、2015年ごろまではハイテクに大きな比重を置くのを躊躇ってきたところがあるように思います。

 

 例えば、今ではあまり話題になりませんが、生活必需品セクターであるVDCなどがトッピングするETFとしては人気だったのです。VDCはPGやPEP、MOなどの組み入れが大きいセクターETFです。

 

 今でもVDCの設定来リターンは10%近くあり、悪くはありません。しかし、QQQやVGTといったハイテクセクターやVHTといったヘルスケアセクターに比べると見劣りします。そのため、以前ほど取り上げられることも少なくなりました。

 

 不況時に強いという評価ですが、コロナでもリターンは先に挙げた大型グロース系ほどではありません。これも1つの時代の流れ、トレンドの変化といってよいでしょう。

一方で衰えない高配当株投資の人気

 一方で、高配当株投資は衰えるところを知りません。高配当株投資は、元本となる株数が減ることなく、淡々と利回りを得続けることができるというのが魅力です。

 

 特に、SPYDやHDVといった高配当に比重を置いているETFは人気があります。弊ブログも大変多くご質問をいただきます。その都度、より銘柄分散されており、バランスに優れているVYMを加えていますが、利回り面であまり魅力的に映らないようですね。

 

 配当にフォーカスしたETFという意味では、VIGという連続増配ETFもまたバランスに優れます。しかし、現状は利回りが低いため高配当投資派には訴求力に乏しいようですね。

 

 配当に大きくフォーカスしたHDVやSPYDは、それなりの取引があり、支持されていることを考えると、存在する意義というのはこれからも大きいのでしょう。

コアとなる投資は、米国株の総合的なインデックスになる

 様々なトレンドを踏まえつつ、総合的にいつの時代も外せないのがVTIやS&P500となります。時価総額加重平均というのは、非常に合理的なのです。

 

 例えば昨今大変に不調なエネルギーセクターですが、この10年でエネルギーETFは半値になっています。時価総額加重平均だと自然に持ち分を減らすことになります。あえて逆張りで不振セクターを買うという手もあるでしょうが、米国株は順張りが基本です。順張りのほうがリターンが良いのです。

 

 それは、強いセクターのリターンを見れば明らかです。

 

 このように、11あるセクターを、伸縮させながら総和として成長するのがVTIやS&P500といった米国株の総合株式指数になります。そういう意味では、投資におけるオートマチック車、自動運転車といってよいでしょう。

 

 つまり、外せない投資だということです。VTI+現金、あるいは債券でも良いのですが、以下のような考え方もあります。以下、VTIをVOOに置き換えても同じ意味です。

 

  • VTI+VGT+VHT
  • VTI+QQQ
  • VTI+VGT/QQQ

 

 このように、ハイテクやヘルスケアに対してのエクスポージャーを高めるPFにして、リターンをより効率的にするのも手でしょう。これに対し、高配当投資を志向するならば、以下もありでしょう。

 

  • VTI+VYM
  • VTI+SPYD+HDV

 

 このように、高配当ETFをトッピングしてもよいでしょう。いずれにしても、バランサーの役割としてVTIやVOOを据えておくのは悪い選択ではありません。理由は、ハイテクやヘルスケアをカバーできるからです。

 

 とにかく、成長する国、成長するセクターのポジションをとるというのがベースになってきます。もちろん、時代によって成長する国やセクターは変化します。もしかしたら、可能性は高くないものの20年後には全く違う国が世界経済の中心になっているかもしれません。

 

 いずれにしても、現時点と見通せる未来をもとに、投資戦略を練っていくというのが基本になります。私はブログでは米国株投資をうたっていますが、それだけにこだわり続けるということはないでしょう。状況が変わればしなやかに価値判断を変容させる必要があります。それが投資です。

 

 投資は千差万別です。「こうしなければいけない」ということではないのは、念のため申し添えておきますね。基本の考え方をお示ししたうえで日々の回答をご覧いただいたほうが分かりやすいのではないかと思い、あえて書きました。

 

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